食材ではあるが、食べるのが惜しいような深い艶が美しい。
庶民の口にはなかなか入らないキャビアの多くは外国産だが、
宮崎県で30年の歳月をかけたジャパン・キャビアが昨年完成した。
30年前といえば1983年。
この年は東京ディズニーランドが開園した年であり、
NHKの朝の連続テレビ小説で「おしん」がブレイクした。
この年から、まさにおしんのような忍耐と頑張りで、
宮崎キャビア事業組合では国産キャビアの研究が続けられた。
5年後の昭和63年には、宮崎で育ったチョウザメから
初めてのキャビア製造にこぎつけている。
しかし、味覚や品質がまだまだ不十分だったのか研究は続く。
平成15年から23年までの9年間は世界基準のキャビア製造技術の
リサーチに6カ国をまわっている。
もちろんリサーチのかたわら研究は続けられているわけで、
平成16年に国内で初めてシロチョウザメの完全養殖に成功し、
平成24年にキャビア熟成技術を開発した。
キャビアはチョウザメの卵で、ただ取り出しただけではダメで、
熟成することによって、高貴で香り高い味が生まれるという。
世に10年ひと昔などというが、その3倍の歳月をかけただけあって、
宮崎キャビア1983は写真を見ただけで魅せられてしまう。
http://www.caviar.or.jp/about/
宮崎キャビア1983
味や香り、食感などできばえに関してプロから高い評価を得て、
市場投入と相成った。
キャビア効果が宮崎県をどう押し上げていくのか、
これからの30年をじっくり見つめいきたい。
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