そんな光景を目にすると、心まで沈んでしまう。
バブル景気がはじけた後のテーマパークの残骸、
扉を固く閉ざしたままの高級リゾートホテル…
街中やロードサイドにも、
すすけてぺんぺん草が生えた大型店の
哀れな姿を目にすることがある。
そうした夢の跡にも、黙々とひたむきに
地に足をつけてがんばっている地元の商店がある。
北海道室蘭市の中島地区。
鉄のまち室蘭の中心街も、一時期大型店舗が
こぞって進出してきたが、2年前にほぼ撤退。
このままでは、地域全体の活気が失われるということで
商店街はコンソーシアム(共同体)を組んで
にぎわいづくりに知恵をしぼり実行に移している。
「ふれあいサロンほっとな~る」を
商店街の活動や市民のふれあいの核として
イベントの開催はじめ多目的な活用を図っている。
また、加盟店それぞれが渾身の一品をおすすめする「一店逸品」、
商店主が講師となってプロの知識や技を伝授する「まちゼミ」の開催、
無料循環バス「お元気号」の運行、「お元気抽選会」、
さらには、ゆるキャラ「ほとなる君」によるPRなど元気いっぱいだ。
毎月発行の「中島こんそ通信」には近況報告と
翌月に開催されるイベントが掲載されていて、
地元をなんとかしたいという人々の熱い気持ちが伝わってくる。
http://www.nakajima-s.com/index.html
室蘭中島商店街HP
顔が見える、冗談が言える、心が通じ合う、
もしもの時はわがことのように相手を気づかう…
こうした関係まで深まれば、
シャッターは無用の長物になるのかもしれない。
蛇足だが、私は大学生の頃にサイクリングで室蘭を訪れたことがある。
青森港からフェリーで津軽海峡を渡り室蘭港に着いたのが夜の10時過ぎ。
寒い駅前でシュラーフをすっぽりかぶって寝た覚えがある。
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