「どこかの天体から人がきて地球の美しさを
教えてやらねばならないはめになったとき、
一番にこの種差海岸に案内してやろうとおもったりした」
青森県八戸市にある種差海岸の素晴らしさを作家司馬遼太郎は、こう綴っている。
無論、ここも先の大震災の被害を被ったが、復興へ向けて整備が進み、
八戸市の戦略的観光振興の拠点として地域の人たちの取組にも注目したい。
朝もやの中の海、朝日が登りはじめる頃の海、光りあふれる海、
暮れなずむ海、星の光の中でたゆたう海…
同じ場所でも時刻によって風景は変化し、見る人の心を魅了する。
ご当地の特産品といった食べものも、出されたままいただくのではなく、
歴史を訪ね生産や調理の現場に立ち会えば、味も変わってくる。
そうしたベストなタイミングで場所を訪れ食を楽しむためには、
その土地に住む人々の心からのおもてなしがなければできない。
八戸では今月7日に八戸観光コンベンション協会が企画して
「種差海岸魅力再発見」と称したモニターツアーを実施した。
いわゆる従来型のビューポイントやグルメなど定番体験ではなく、
寒い浜での月見会、女将さんから南部せんべいの焼き方を教わる、
波の音を聞きながらの早朝ヨガといったものである。
そして、女将さんに代表されるようにガイド役は地元の人が担当し、
訪れた人たちとの人間的なふれあいを深めていく。
旅のアルバムをめくっていると、地元の古老と話し込んだ、
中学生が走りながら名所へ案内してくれた…
などという記憶がないだろうか。
ずっと心に残るのは、その土地のそこに暮らす人との会話や
ふれあいである。
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八戸観光ブログ
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