先を見据えながら、時代とともに
地域を変えていくことができるならば、
疲弊する割合も低いのだろうが、
現実はなかなかそうはいかない。
島根県の西に益田市という人口5万人ほどのまちがあり、
内陸部の中国山地に匹見町という地区がある。
今頃は表匹見峡の紅葉が見頃で観光客も多い。
この匹見町は近年UターンIターン者が増えつつあるという。
保育所の入所数が数年前の倍以上になった。
なぜか?
ひとつは東日本大震災によって関東圏から引越してきた人々。
そして、山、水、緑といった自然につつまれた中での
本物の田舎暮らしを夢見て移住した人々。
いくら理想の土地であったとしても
他の土地からやって来ると馴染むまでにはたいへんだが、
ここでは新・旧住民の垣根を取り除く方策もとられている。
そのひとつが保育所の保護者らでつくる子ども会「つちのこファミリー」で、
月一回、子育てや暮らしについての情報交換の場をもっている。
仕事の面では、ワサビという魅力的な産品があり、
美しい水と緑の中でワサビ栽培に取り組む人が多い。
理想に燃えて移住したのに地元民との折り合いがうまくいかず、
夢破れて都会へ帰ったという話はありがちだが、
定着率が高い匹見では、移住者の心を捉えるための地道な活動があった。
ここには、詳しく紹介できないが、
もともと出雲市内の新聞社に勤めていて、町誌編纂の縁で益田市に
お住いになり匹見町のまちづくりコーディネイターをされている
石橋留美子さんの下記の報告の中に語られている。
http://www.pref.shimane.lg.jp/npo/forum_2010_shimane/6th_subcommittee_meeting.html
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