そんなことを考えさせられるのが、
「これぞ小清水!! 実行委員会」に関する活性化の話である。
オホーツク海へちょこんと突き出た知床岬の根っこの方に、
人口5000人ほどの小清水町がある。
基幹産業は農業で、小麦、じゃがいも、ビートなどである。
それぞれ品質は優れているのだが、これといった名物がない。
そこで、未来を担う子どもたちに何か郷土自慢を作りたい!
という思いで町内の熱い人が集まって「これぞ小清水!実行委員会」を設立。
2011年1月のことである。
翌月には地産地消を基本としたイベント「小清水屋台村」を開催し、
地元に馴染みのある澱粉と金時豆で作る「でんぷん団子」を名産品にする企画や、
子どもたちのために大きな雪の滑り台を作った。
イベントを通して地域の人々が喜ぶ姿見て、さらに盛り上がり、
ギネス記録となるような世界一大きいでんぷん団子をめざす。
そして翌年の小清水屋台村で、縦2.55m×横1.25m×厚さ3cm総重量155㎏の
巨大でんぷんだんごを作り、後日ギネス記録に認定された。
ギネスへの申請に関しても、申請費用の問題、英語での対応
などなどメンバーの中で議論を尽くしたことは言うまでもない。
この世界一大きなでんぷん団子のギネス挑戦の話を偶然耳にした人がいた。
九州博多の辛明太子製造、食品卸売りの老舗 山口油屋福太郎の山口社長である。
山口社長は自社で扱っているせんべいの原材料であるでんぷんの確保が困難で、
入手先を探していたところだった。
そこで北の生産者と南の製造・販売業者がマッチングして、
小清水町の閉校予定だった小学校が明太子せんべい「めんべい」工場に変身した。
ギネスに挑戦という、地場産品を目立たせたい気持ちに、
遊び心を加えながらの活動が、大きな奇跡を生み出したのである。
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これぞ小清水!! 実行委員会FB
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