本土最北端にある青森県大間町はまぐろの一本釣りが有名だ。
その大間から下北半島を南東へ下ると風間浦村がある。
風間浦村はお湯(温泉)と海の幸を活かした「ゆかい村」として、
地元の若い人を中心に活性化に取り組んでいる。
年末年始によく放映される大間のまぐろも美味しいにちがいないが、
風間浦村はややディープな味わいのあんこうの産地であり、
漁獲量は県内一の八戸市に次ぐ2位で88トンにのぼる。
あんこうといえば、吊るし切り、あんこう鍋、あん肝などを連想し、
グルメならずとも食指が動いてしまう。
地元の旅館では刺し身もメニューとして提供され人気を博している。
さらに、今のような旬の時季には、定番の鍋料理や煮こごり、
から揚げ、肝と身をミソであえた「ともあえ」なども出てくる。
村ではあんこうのブランド化をめざして、漁業者や商工業者が
一体となって統一ロゴを作り「風間浦村鮟鱇まつり」を行っている。
さらに、今年11月には第27回「食」と「漁」を考える地域シンポジウム
風間浦鮟鱇のブランド化と「ゆかい村」観光
水産資源を生かした観光地域づくりというイベントを開催した。
イベントの内容を見てみると、小漁村での先進事例の紹介、
東京のあんこう料理老舗専務による風間浦村あんこうの魅力、
「湯と食」のおもてなし観光の魅力づくりなどをテーマに、
リレートークやパネルディスカッションなどが行われた。
あんこうというブランド化された商品があっても、
料理やおもてなしが伴っていなければお客様は来てくれない。
そのあたりは百も承知で、もてなす側の教育を徹底し、
先般行われた青森県旅館ホテル生活衛生同業組合主催の
「スマイルマスター選定キャンペーン」において、
ここ下風呂温泉の【ホテルニュー下風呂】が
優秀スマイルマスターに選ばれた。
人口2200人ほどの小さな村だが、港の活気と下風呂温泉郷の湯の香、
そして、あんこうのなんとも言えない風雅な滋味がただよってくる。
風間浦村の冬の風物詩と定着した「風間浦鮟鱇まつり」は
本日12月10日から開催される。
http://blendboard.jp/organization/page/21050
風間浦村鮟鱇まつり
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