ウィスキーの売上げが好調だという。
ニッカウヰスキー創業者竹鶴政孝氏を描いたドラマだが、
舞台となるのは北海道の余市町である。
積丹半島の付け根に位置し、ニシン漁の主要港のひとつであり、
明治時代には日本で初めて民間の農家がリンゴの栽培に成功した
といった水産業や農業においても先駆的な事業へ取り組んだ。
このチャンスを地域おこしの起爆剤にということで、
地元の小樽商科大学の大学生が
「商大生が小樽の活性化について本気で考えるプロジェクト」
を立ち上げ、講演活動や聞き取り調査などを行っている。
それに加えて新鮮だなと思うのは、
余市町だけではなく、蒸溜所がある仙台市、ブレンドして
出荷する工場がある柏市の関連3市町が手を取り合って
まちのPRに乗り出していることだ。
名前は「We!SKY(ウイスキー)プロジェクト」。
S=仙台、K=柏、Y=余市とそれぞれの頭文字を取っている。
https://www.facebook.com/weskyproject
We!SKYプロジェクトFB
3市町のバーテンダーの交流を図ろうと、
それぞれのまちをイメージした新しいカクテルを作ったり、
ウィスキーフォーラムを開いたりして
お酒だけではなく、いわゆる人のブレンドにも力を入れている。
「ミュンヘン・サッポロ・ミルウォーキー」というコピーが、
かつて、サッポロビールのキャンペーンに使われた。
3つの都市が北緯45度付近にあり、優秀なホップを栽培できる
絶好の気候にあるということを伝えたフレーズであるが、
We!SKYがウィスキーの聖地を想起する言葉となり、
それぞれのまちが活気づくようエールを送りたい。
地域おこしもビフォー・アフターで言えば、
アフターにどれだけ力をそそぐかで物語が記憶となり財産となる。
いつも感銘深く拝読させていただいております。
返信削除どの記事にコメントしようか、とても迷ってしまうのですが、今回は最後の一文がとても胸に響いたので、こちらにコメントさせていただきますね。
>アフターにどれだけ力をそそぐかで物語が記憶となり財産となる。
アフターとは、物語に魂を吹きこんでいく作業かもしれませんね。
単なる美談で終わらせず、その物語に触れた人の心にリアリティをともなって焼き付けられるような付加価値を生み出すこと。
付加価値というより、ドラマかな?
ドラマがあるから、感動が生まれる。
ある意味、人間の営みそのものがドラマのはずなのに、私たちはその大切なものをずいぶんと見失ってしまってきているような気がします。
大量の情報という波の中で押流される決して押し流されることなく、普段の何気ない日常を大切に紡いでいくこと。
そこからかけがえのない物語<ドラマ>が生まれてくるかもしれませんね。
一人ひとりの心に生まれたドラマが、未来へつながる財産となっていけばいいなぁと切実に思います。
ぷくさん、いつもありがとうございます。
返信削除「ある意味、人間の営みそのものがドラマのはずなのに…」
まさしくそうであり、見失っていることのなんと多いことか。
毎日毎日「自分劇場」ではいろんなドラマが上演されていて、
主役であり観客でもある自分は、迷いながら、つまづきながら
主役を演じ続けていっています。
そのドラマに拍手が送られ、感動の輪がひろがっていく…
そんな人生を歩めたらいいですね。