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2014年12月19日金曜日

熱意や創意を持続させる仕掛け

洋服を着て、靴を履いて、ハンバーガーや
パスタなどを食べるなど現代の暮らしでは
西洋の様式になじんでいるせいか、
畳、障子、扇子、和紙など和のものにふれると心が落着く。

和のものが洋のものに比べてしっとりしたやさしさがある。
色も原色ではなく中間色が多く目にやさしい。

などなど和のものが好かれる理由はいろいろだが、
きものも、まさに和を代表する衣装のひとつだ。

大島紬、結城紬など日本を代表する絹織物は、
今もその伝統が受け継がれ、心をこめて織り上がっていく。


延喜式まで歴史をさかのぼることができる結城紬は、
2010年(平成22年)にはUNESCO無形文化遺産に登録された。

しかし、生産量は1970年代後半まで最盛期だったのだが、
現在は当時のおよそ20分の1まで落ち込んだ。

織元でも色や染の工夫、結城紬を使った携帯ケースなど小物の開発、
さらには革工房とのコラボでサメ皮の財布をつくるなど、
あの手この手の拡販策がとられている。


結城紬は全工程を覚え一人前になるまでに最低10年はかかるという。
そうした根気と忍耐の必要な仕事に今年4月から取組む女性がいる。

今泉亜季子さんで、彼女は栃木県小山市の職員である。
結城紬の伝承を目的に市が初めて採用した「紬織士」だ。

小山市の紬工房で、師匠の坂入さんから手ほどきを受けている。
今泉さんは幼い頃から手芸や裁縫が得意だったというだけあって、
のみこみが早く、9月には最初の一反を織り上げたという。

研修期間は4年と長く、完全習得に至るまでは大変だろうが、
こうした制度を行政がつくり、後継者を育てていくのは
いいことだと思う。

他の織物や匠の技を伝承していく業界では、
過去にこうした取組が行われたと思うが中座したものも多い。

熱意や創意を、長い期間持続させる仕掛けづくりは大変である。

http://www6.ocn.ne.jp/~oyamashi/tumugi-01.htm
結城紬

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