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2014年12月25日木曜日

東京駅を造った人の故郷

2014年12月20日、JR東日本は東京駅開業100周年を迎えた。
赤レンガの威風堂々とした建物は東京の陸の玄関にふさわしい。

先日、100年を記念したイベントが催されたが、
記念Suicaの販売をめぐって混乱が生じたのは残念だった。


同じ日に、九州は佐賀県唐津市本町の旧唐津銀行本店でも
「東京駅100祭」なるイベントが開かれた。

こちらは住民団体である「唐津赤レンガの会」が主催した。


東京駅と唐津…いったいどんな関係があるかというと、
東京駅を設計した建築家辰野金吾の故郷が唐津なのである。

辰野は唐津藩の英語学校「耐恒(たいこう)寮」で学んだ後、
東京大学工学部の前身「工学寮」を卒業した。

イギリスに留学して建築をさらに深く学んで、
帰国後、東京駅や日本銀行本店などの設計に携わった。


駅だけが際立っていてもまわりの景観が伴わなければ…
ということで同郷の後輩である建築家曽禰達蔵が
丸の内の煉瓦街を設計した。

煉瓦街はロンドンの銀行街に学んだという。
いずれにしろ、唐津出身の二人の建築家がいなければ、
全国を網羅する鉄道の起点たる東京駅は生まれなかったのである。


その2人を輩出した唐津でも顕彰しようということで、
旧唐津銀行本店で紙芝居や寸劇などが演じられた。

この旧唐津銀行本店は辰野金吾が監修し、愛弟子の田中実が設計した。
東京生まれの田中は師匠の故郷に建つ館であることを配慮し、
外壁は赤レンガ調タイルと白御影石とのコントラスト、アーチ窓など
「辰野様式」の外観を色濃く残している。


辰野金吾~曾禰達蔵~田中実という人系のつながりがあって、
イギリス~東京~唐津という土地系のつながりが生まれる。

そこに、人智と技術から生まれた時代をつなぐ創造物が横たわる。
歴史遺産も視点によって、大きなひろがりがあることを学んだ。

http://www.pref.saga.lg.jp/web/isan_19
旧唐津銀行本店

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