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2015年1月22日木曜日

300年の時を経て

「ササゲ」という豆があり、その種に属する「マサラ」は緑色の豆で生命力が強い。

豆類を長きにわたって研究されている長崎大学の永田保夫教授によると、
マサラは成分的には大豆と春雨などの原料となる緑豆の中間に位置するという。

タンパク質や食物繊維は大豆に近く、炭水化物が多く脂質が少ない点は緑豆似だとか。
マサラには抗肥満化作用があるのではないかとマウスを使った実験が進められていて、
その可能性を感じさせるデータが集まりつつあるらしい。

将来に期待できそうな豆であることは確かだ。


ではマサラがどこでできるのかというと、長崎県の対馬で復活させたというニュースを見た。

若者らでつくる地域おこし団体「對馬次世代協議会」のメンバーが、昨年の6月初旬に
保管していた種をまいて、8月下旬から徐々に収穫を始めた。

対馬では、すでに300年ほど前からマサラが栽培されていて、
昔はぜんざいに入れて食べていたという記録が残っている。

地産地消の典型的な産物であったマサラが、長い歳月を経て復活できたのは、
4年前に地域住民から「何とか将来もマサラを残せないか」という相談がきっかけだった。


マサラのように、ある地域で昔はあたり前のように作られていた産物が、
換金作物とならない、今の時代に合わないといった理由で消えてしまうことが多い。

ところが、地域に根づいた作物は土地に合った、水に合っただけではなく、
地域の人々の愛情、いたわり、やさしさといった慈しむ心が大きいのではなかろうか。

自然と人が揺らすゆりかごの中で、マサラの種はどんな夢を見るのだろう。

http://www.yomiuri.co.jp/job/news/20141209-OYT8T50212.html
対馬の豆「マサラ」

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