センター試験期間で、試験に臨むにあたって神社へお参りした人も多いだろう。
学問の神様菅原道真をまつる天神様には、いろいろな合格を祈願する縁起物があり
受験生やご家族の神にもすがりたい気持ちが伝わってくる。
また、天神様には「鶯(ウソ)替え」という神事があり、
これは去年一年まつった木彫りの鴬を年の始めに新しいものに取り替えるものだ。
なぜ鶯なのかということだが、
蜂の大群に襲われそうになった菅原道真を鷽の群れが蜂を食べて救ったという説、
天満社を建てるための材木を食い散らかしていた虫を鷽が退治したという説がある。
また、鶯という漢字は「學」に似ていて学問の神様にふさわしい鳥ともいわれる。
学問の神様菅原道真公は藤原時平の「嘘(ウソ)」によって都を追われた。
その嘘を晴らそう(ウソを替えよう)ということで「鶯(ウソ)替え」の神事に
つながったのではないかとの説もある。
由来はともかく、去年一年の苦しかったこと辛かったことをウソにして、
今年は幸せいっぱいの吉に替えるという意味合いの神事となった。
あちこちの天神様で「ソウ替え」神事は引き継がれているが、
大分県日田市坂井町の天満宮では年明けの1月2日に開催された。
高さ10cm、直径5cmほどの木に大きく開いた口と目が描かれ、
木のまんなかあたりに幹を削って羽をつけたウソは妙に愛嬌がある。
これが一本100円というお手頃な縁起物なのに、ウソをつくる坂井町壮年会では、
ウソの底の部分に通し番号をふって、くじ引きで当選した人には景品を
あげるというお年玉を用意してくれている。
地元の伝統ある行事に、こうしたささやかだが心温まるプレゼントはグッドである。
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2015/01/03/212608662
ウソ替え
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