東北の大震災以降、一日も早い復興へ向けての取組みが続けられている。
被災者でしかわからない苦しみや辛いことがあると思うが、
被災地から心あたたまるホットなニュースが流れてくると嬉しいものがある。
先般、岩手、秋田、福島、宮城の地ビール会社4社が手を取り合って、
オリジナル銘柄のビールの製造を始めるという新聞記事を見た。
ビールの名は「東北魂ビール」で、どんな困難にも打ち克つ東北人の
がまん強さという思いがこめてあるのだろうか。
4社の中の岩手の蔵元は工場が倒壊し約3ヶ月ほど出荷ができなかった。
秋田の蔵元の醸造長の実家は気仙沼市で、津波火災で全焼した。
さらに福島の蔵元は福島第1原子力発電所の風評被害で製造量が半減した。
そうした困難にも負けず、4つの蔵元が手を組んでひとつの味を追求した。
東北はひとつという思いとともに、東北のクラフトビールは他県に比べて
いささか元気がないと思ったことがきっかけだったとか。
話題作りだけではなく、4社間の技術交流、情報交換という実務面での
スキルアップなどが織り込まれているのは言うまでもない。
今回、開発したビールは第3弾で、名前を「いぶりエール」という。
いぶりエールは、秋田名物のいぶりがっこ(燻製たくあん)にちなみ、
薫製の麦芽を使ったスモークブラウンエールだとか。
寒い冬に、ゆっくりと味わって欲しいビールである。
http://www.jbja.jp/archives/9539
東北魂ビール
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