ケジメをつける、覚悟を決める、終止符を打つ…
ものごとを終わりにする時の決断はむずかしいし、だれもが悩んでしまう。
島根県雲南市にある「劇団ハタチ族」は、今年の元旦から大晦日まで、
毎日一日も休むことなく演劇を上演する。
しかし、もしお客さんがゼロの日があったら、その日で上演を止めるという。
劇団ハタチ族のメンバーは俳優6名、裏方3名である。
二十歳代が中心とはいえ、仕事と掛け持ちの団員も多いのに。
だいたい演劇の公演は土日に開催されることが多いが、
商売をやっていらっしゃる方などは土日が忙しく、ウィークデーが観劇には好都合だ。
事実、平日に劇団ハタチ族の公演を観て、演劇の楽しさを実感した商人もいたとか。
演目も同じものを365日かけるのではなく、変えていくらしい。
現在のところ、平日は観客がひとけたという日が多いが、
週末は20人以上入ることが多いからまずまずのスタートである。
でも、今日100人入ったとしても、明日はゼロということにもなりかねない。
しかも、大都市圏ではなく地方というハンデもある。
劇団の西藤将人代表は言う。
「逆境の中だからこそ自分たちも成長できる。雲南でしか、ハタチ族でしかできない
演劇を1年かけて見つけたい」と。
こうした一発終了というサドンデスの手法は、
もっといろんなプロジェクトに導入されていいのかもしれない。
妥協、惰性、怠慢というあまりにゆるい状況に、ビビッと緊張をもたす意味では。
http://20zoku.jp/
劇団ハタチ族
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