江川太郎左衛門といえば江戸時代後期の西洋流兵学者で、伊豆韮山の代官であった。
西洋列強が開国を迫る中、品川のお台場を造ったり、韮山に反射炉を設けた。
この江川太郎左衛門こと江川坦庵は、日本でパンを作った最初の人でもあった。
西洋人がもちこんだパンを見た坦庵は、これは携帯できるから戦時食になると考え、
「兵糧パン」なるものを製造した。
いわばパン祖である。この祖を讃えようと静岡県伊豆の国市四日市町の韮山時代劇場で
この17,18日の2日間「パン祖のパン祭り」が開催された。
パン祭りでは、パン食いゲーム、地獄のパン食いゲーム、パン当てゲーム、パン生地のばし、
さらにはパン祖を訪ねるいちごウォーキングなどがもりだくさんである。
なかでも、全国高校生パンコンテストや全国有名パン屋さんのパン販売会など、
伊豆の国市だけにとどまらず全国から参加できるイベントのしかけをつくっていることである。
全国公募となると、言うはやさしいものの行うには準備段階から頭を悩ませることが多く、
主催者としては本番までハラハラドキドキの毎日である。
さらに、韮山の反射炉は明治日本の産業革命遺産の構成資産の一つとして
世界文化遺産登録をめざしていることを前提とした気運を盛り上げるイベントでもある。
江川坦庵⇒パン祖⇒全国高校生パンコンテスト、全国有名パン屋さんのパン販売会
江川坦庵⇒韮山の反射炉⇒世界文化遺産登録
という江川坦庵から国内軸と国際軸がひろがっていくという物語が見えてくる。
http://www.izunotabi.com/jpn/events/2014/11/index.html#746
第9回パン祖のパン祭開催!
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