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2015年1月9日金曜日

紅の夢

「ふじ」の名で親しまれているリンゴは、青森県の弘前大学農学生命科学部
付属藤崎農場で生まれた。

こうした新品種の中で良質のリンゴが生まれる確率は数千から数万分の1とか。
それだけ、いろんな種類のリンゴをかけ合わせて育種していくわけである。


その育種の中で2つの偶然が重なって誕生したリンゴがある。
見かけも赤いが、包丁を入れて割ってビックリ、中身も赤い「紅の夢」である。

偶然その1
・紅玉にスターキングデリシャスという種を交配したのに、昆虫かなにかの
 いたずらによって別の種の花粉がついたこと。

偶然その2
・紅玉についた別の種のリンゴの木が、たまたま果肉が赤くなる品種であったこと。

偶然その1は、他の分野でもひょっとしたらある、あるというレベルかもしれない。
ところが偶然その2を詳しく見ていくとミステリーもどきの話が存在した。

紅玉についた別の種のリンゴの木は「エスターゴールド」という名前で、
ふつうゴールドの名前がついたリンゴは果皮も果実も黄色である。

なのに、なぜ赤い果皮で赤い果実の紅の夢が生まれたのか。

そこで、紅玉についた別の種のリンゴの木のDNA分析を行ったところ、
なんと本物の「エスターゴールド」ではないという事実が判明したのだ。

では、なんという品種かというと、まだ名前のないリンゴの木であった。
その木はエスターゴールドの台木として使われ、
エスターゴールドが何らかの原因で枯れてしまい台木が育ったというわけだ。


こうした偶然で「紅の夢」という世の中にないリンゴが誕生したわけだが、
ホームページにはこんな文章が添えられている。

「よく果樹の世界では、一生懸命育てている人のところには
 神様がプレゼントをくれるといいます。
 この2つの偶然で生まれた「紅の夢」は、長年りんごの研究を続けてきた
 塩崎名誉教授に神様がくれた贈り物なのかもしれません。」

同じ青森で無農薬リンゴを育てた木村秋則さんにも、
たしか神様からのプレゼントだったみたいな一節があったような気がする。

http://nature.cc.hirosaki-u.ac.jp/kurenainoyume/history.html
紅の夢

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