「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2015年2月21日土曜日
400年以上続く大館のアメッコ市
真っ白な白銀の世界に、桃の花と見まがうようなピンクの飴が木の枝にぶら下がっている。
そして、通りには飴を売る出店などが並んで、祭り気分を盛り上げてくれる。
これは秋田県大館市に伝わる「アメッコ市」で400年以上の歴史をもっている。
大館市は渋谷の忠犬ハチ公のふるさととも言われ、おおまちハチ公通りで開催される。
なぜアメッコなのかというと、1月1日~7日の大正月は男性がお酒を飲み、
1月15日の小正月(女の正月ともいわれる))に女性が甘いもの(飴を付けた餅)を食べる
という地域の農家の風習が南部から秋田の大館に伝わったといわれている。
たしかに、小正月には鹿児島でもメノモチといって、エノキや柳の木の枝に餅を飾り、
一年の無病息災と五穀豊穣を祈る風習がある。
アメッコ市は、さらに昭和に入って新しく作られた「飴っこおこう」という物語が加わった。
気立ての優しい働き者の「おこう」が、白髭大神に病気の母親を助けられたことから、
自身も病に倒れる人々の為に、特効薬の飴を作り上げるというストーリーである。
この物語から白髭大神とアメッコおこうの巡行というアトラクションが加わり、
先ほど紹介したハチ公ならぬ秋田犬とのふれあいやパレードなどもある。
白髭大神が山から下りて来てアメを買い求め、帰る際にその足跡を隠すため
吹雪を起こすと言い伝えられている。
その言い伝えのとおり、不思議とアメッコ市の期間中は雪が降ることが多いとか。
今年は先週の土日に開催されたのが、天気はどうっだったのか。
http://www.city.odate.akita.jp/dcity/sitemanager.nsf/doc/amekkoichi.html
大館アメッコ市
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