「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2015年2月25日水曜日
ブルブルという料理
名前を聞いた時は、どこか外国の料理かなと思った。
ところが、「ブルブル」という料理は福島市で10年前に閉店したレストランが、
40年ほど営業していた頃の人気メニューであった。
どんな料理かというと、醤油やペッパーソースで下味をつけて焼いた肉を生レタスの上に
よそおって、オニオンスライスなどを添える、わりとシンプルな料理である。
ひとくち食べると、ピリッとした辛さや美味しさに体がブルブルっと震えたことことから
この名前が付けられたとか。
料理の考案者は福島市新町で1962年に開業したレストラン「ブルドッグ」の
オーナーだった大槌博孝さん。
ブルドッグという店名も料理名に反映されたのかもしれない。
人間には忘れられない味があり、その味に再開した時の喜びは大きい。
大槌さんは2005年に他界されていて、もうブルブルの味に出会う機会はないのだが、
地元商店街のブルブルの味を知る人たちが立ち上がって復活させた。
しかも、ブルブルを地元の洋食店はもちろん和食、喫茶店までいろんなお店で提供し、
いわば懐かしの味で地域おこしをしていこうというアイデアである。
見る懐かしさ、聞く懐かしさ、嗅ぐ懐かしさ、味わう懐かしさ、遊ぶ懐かしさ…
考えてみれば、いろんな懐かしいがあり、こうした多くの人がもつ共通体験で
現代に問いかけるもおもしろい。
http://www.asahi.com/articles/ASH296699H29UGTB00P.html
40年ほど愛された料理ブルブル復活
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