「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2015年3月24日火曜日
1歳魚の精神
長岡藩士小林虎三郎は佐久間象山に学び、
吉田寅次郎(松蔭)と「象山塾の二虎」といわれる英才である。
小林にまつわる有名な話は「米百俵」で小泉元首相が所信表明演説でも引用した。
明治初期、厳しい窮乏の中にあった長岡藩に、救援のための米百俵が届けられた。
当座をしのぐために使ったのでは、百俵の米といえど数日でなくなってしまうので、
小林は周囲の反対を押し切って国漢学校の建設資金にあてた。
目の前の百俵よりも、人を育てて将来千俵、万俵を生み出す人材教育に使ったという
話であるが、こうした米百俵の精神はいろんなところで聞かされる。
秋田県を代表する魚といえばハタハタだが、今年は不漁で漁獲高は前年の7割ほど。
しかも、大型である3歳魚が年々減っているらしい。
そこで、秋田県水産振興センターでは、型の小さい1歳魚まで乱獲しないで、
1歳魚が逃げられるように網の目を広げて資源を守ることを提案した。
目先の1歳魚よりも、3年先の型のいい3歳魚というわけだ。
かつてニシン漁で湧いた、カツオ漁で栄華を極めたなどといった黄金伝説も一炊の夢で、
昔からずっと豊漁が続いている漁業は皆無である。
1歳魚の精神を受け継いでいって欲しい。
http://mainichi.jp/area/akita/news/20150318ddlk05020119000c.html
ハタハタ漁獲量:2年ぶり減少へ /秋田
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