「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2015年3月18日水曜日
先人に光を当てる
鹿児島市で言えば、西郷隆盛、大久保利通など歴史の教科書に必ず載るような
郷土の偉人がいる。
しかし、なにも教科書には載らなくても、すごいことをした先人がいることもまちがいない。
名前は一部の人にしか知られていないし、もっと光を当ててみたらどうだろう?
そんなことを考えていたら、実際に先人を切り口にした地域おこしが見つかった。
秋田県の南西部にあるにかほ市では「先人による地域活性化事業」を始めるという。
にかほ市は版画家池田修三氏、TDKの創業者斎藤憲三氏、
それにややメジャーであるが南極探検家・白瀬矗中尉などを輩出している。
池田修三氏は同市象潟町出身で、33歳で上京して木版画制作ひと筋に生きた。
やすらかな表情の子どもやメルヘンチックな風景を版画にし、
象潟郷土資料館には氏の作品約2000点余りが収蔵されている。
その作品展示もさることながら、氏が生前贈答品として地域の家庭に贈った作品もあり、
そうした作品を家庭に展示してもらい、まちを歩きながら作品を観てもらうという趣向だ。
ぎょうぎょうしい記念館を造って、その中で鑑賞してもらうよりは、
ぶらりとまち歩きを楽しみながら、版画に出会う方が旅人には嬉しいにちがいない。
http://www.shuzoikeda.jp/#about
池田修三
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