「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2015年3月6日金曜日
犬たちの甲子園
30年ほど前に、アウトドア情報誌で毎年アラスカで行われる犬ぞりレースの記事を読み、
極寒の地を千数百キロも走るなんてすごいなと思った。
1~2週間かけて走りぬく犬たちもすごいが、それを御していく人もすごいもんだ。
当時はその犬ぞりレース(アイディタロッド)の名前はほとんど知られていなくて、
サラリーマンを続けながら無名のレースに毎年出場されている日本人のレポートに感動した。
アイディタロッドほど過酷ではないが、日本にも犬ぞりレースがある。
JAPAN CUP2015第32回全国犬ぞり稚内大会で、昭和59年に第一回大会が開かれているから
こちらもずいぶん歴史を刻んできた大会である。
今年は2月末に開催され、1頭引きレース、2頭引きレースや愛犬の仮想・ファッションショー
などで盛り上がったという。
開催地の稚内市は、昨年亡くなった高倉健さん主演映画「南極物語」のロケ地でもある。
どちらかというと寡黙で、それでいて一途なところが黙々と走る犬にも相通じる。
ひとつの過酷な状況を、人と犬が一体となって切り開いていく時にドラマが生まれ、
見る人・聞く人に感動を与える。
地元でもそうした物語(作り話ではなく実話)の掘り起こしをやっていけば、
新たなレジェントとして観光などに使えるのではないだろうか。
http://www.city.wakkanai.hokkaido.jp/kanko/event/inuzori.html
JAPAN CUP 全国犬ぞり稚内大会
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