「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2015年3月7日土曜日
塩の花よ咲け
鹿児島県南さつま市坊津、かつて日本三津のひとつに数えられた天然の良港だ。
風光明媚で、夕暮れ時に東シナ海に沈んでゆく夕陽は圧巻である。
坊津の塩ケ浦地区は、その名の通り戦後しばらく粗塩づくりがさかんであった。
この地に廃材を使った塩づくりの小屋がある。
塩づくりに精を出しているのは種子島の南種子町出身の日高さん。
日高さんはサラリーマン時代に、情報誌の塩に関する特集記事を読んで、
いつかは自分で塩をつくってみたいという夢をいだいた。
その後、県外の塩づくり職人を訪ねてはノウハウを学んで、坊津での塩づくりを始めた。
教わったとおりにやっても、最初は失敗続きであった。
やっと口溶けがよくまろやかな塩をつくれるようになり販売にこぎつけた。
息子さんのアイデアで、ハーブやゴマやコショウを加えた塩を開発し販路も拡大した。
塩の名は『坊津の華』。この地には鑑真の漂着、藩政期の栄光など、
海とともに華々しく光を放った時代があった。
その華を再度開花させんとばかりに日高さんのチャレンジは続く。
http://www.geocities.jp/syouhati2/sio.html
坊津の華
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