「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2015年4月18日土曜日
缶コーヒーの父
缶コーヒーのボスならぬ父がいる。
島根県浜田市出身で早稲田大学を出た三浦義武さんは、お茶の販売などに携わった。
その後、日本橋の白木屋でコーヒー豆の挽き売りを行った。
コーヒー狂とも言いたくなるほど三浦さんは銀座・丸の内の有名コーヒー店を飲み歩き、
中毒のようになって倒れたこともあったという。
そして、1951年にふるさと浜田で「ヨシタケコーヒー店」を開店し、
コーヒーの研究にさらに拍車がかかっていく。
1963年から缶コーヒーの開発を手がけ2年後の1965年世界初の缶コーヒーの製造に成功。
ネーミングは「ミウラ」と「ミラクル」をかけたミラ・コーヒーとした。
ミラ・コーヒーの評価は高く、作家司馬遼太郎や小島政二郎が絶賛した。
しかし、販売権をめぐる訴訟などで資金繰りが悪化し、3年後には製造中止となる。
今年は三浦さんが缶コーヒーを世に送って50年の節目。
地元では三浦さんのコーヒーにかけた情熱や努力を再評価しようと、
シンポジウムy記念碑の建立などが予定されている。
今はなにげなく自動販売機にコインを投入して缶コーヒーを飲んいるが、
先駆者の偉業をひもとき、缶につめこんだ情熱にふれてみるのもいい。
http://www.kankou-hamada.org/modules/news/index.php?page=article&storyid=332
コーヒー学入門
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿
お気軽にメッセージをお寄せください。