「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2015年5月2日土曜日
歴史を刻んだ建物の中で
佐賀県民にいちばん親しみのある百貨店といえば玉屋デパートであろう。
かつては福岡玉屋、小倉玉屋など福岡県にも店舗を構えていた。
玉屋の創業者は二代目田中丸善蔵で、九州の百貨店王と言われた人物である。
田中丸善蔵の生まれは佐賀県小城市の牛津で旧宅が残されている。
旧宅はさまざまな町内活動の場として利用されていて牛津会館の名で呼ばれている。
そこの近くに赤れんが館という時代がかった建物がある。
その名の通り赤れんがを積み上げた倉庫で、玉屋デパートが所有していた。
屋根の鬼瓦には玉屋のシンボルマークをかたどってあり窓には防火用扉が付いている。
この赤れんが館も旧宅同様地域の活性化に利用していこうと、
牛津赤れんが会という団体が組織されていろんな行事を行っている。
赤れんが館の前を通りかかるとピアノ伴奏に合わせてお母さん方の歌声が聴こえてくる。
発足して40年以上の歴史をもつ「牛津赤れんが歌おう会」の面々である。
百年以上の歴史を刻んだ建物の中で、今を生きる人たちが一生懸命何かに打ち込む。
こうしたシーンが多ければ多いほど、町も人も輝き出すのではないだろうか。
http://www4.ocn.ne.jp/~akarenga/index.html
牛津赤れんが会
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