「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2015年5月29日金曜日
求める声がない場所にこそデザインの力を
新しい商品を開発したので、多くの人に知ってもらうために広告を打ちたい。
売上不振だから、なんとか売上アップが図れるように広告を出したい。
というように、基本的に広告はスポンサーの要求があってスタートする。
求められれば、広告代理店なりデザイナーさんなり、その道の人が制作にあたる。
当然、そこには報酬が発生し、作成した広告の効果が高ければスポンサーは喜ぶし、
再度広告の依頼が舞い込むかもしれない。
ところが、スポンサーから頼まれもしないのに、いきなり押しかけていって、
そこのお店の商品やサービスに関するポスターを勝手に作っちゃう。
勝手にやったことだから、制作料は一切求めない。
それが、鹿児島県内の第一線でがんばっているグラフィックデザイーナーが仕掛ける
odk(OSHIKAKEデザインかごしま)である。
名前がそのものズバリで、一瞬ドキッとするが、行っていることは実にすばらしい。
毎年、odkのターゲットとなる場所が決まるが、今年は北薩さつま町の温泉だった。
さつま町内の24の温泉を、1温泉1人のデザイナーが担当しB2サイズのポスターを作る。
できあがったポスターを温泉のオーナーへ手渡すセレモニーが今月23日にあった。
手渡されるまで、温泉のオーナーはどんなポスターなのか全然見ていないが、
デザイナーの渾身の作品に、オーナーさんのほとんどがゆるみっぱなし…
「求める声がない場所にこそデザインの力を」
というコンセプトは素敵である。
http://news.ktstv.net/e56833.html
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