「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2015年7月29日水曜日
「へっつい」さがし
今はほとんど見なくなってしまった「へっつい」。
へっついとは、火にかけて器に入れた物を加熱する調理器具のことである。
福井藩士であり幕末から明治にかけて政治家、実業家として活躍した由利公正は
五箇条の御誓文の起草者として有名だ。
へっついと由利公正に何の関係があるのかというと、
彼は福井藩士の頃に地元福井で苦心惨憺して新しい型のへっついを完成させた。
新型へっついは「釣鐘を逆にしたような鉄釜に横穴を穿ち、
下半分を部厚い土で固めたもの」と『炎の如く』という小説に記されている。
発明者由利公正の旧姓三岡をとって「三岡へっつい」と呼ばれ、
彼が生まれ育った毛矢を中心に普及していったという。
しかし、今は実物も図面も残っておらず、幻のかまどを福井県が捜索中だ。
時代劇に登場する高札を県内10箇所に掲げ、三岡へっついに関する
情報提供を県民に呼びかけている。
なぜ、へっついさがしなのか?
というと、2018年は明治維新150年にあたるが、そこを睨んで、
由利公正をNHK大河ドラマの候補として盛り上げていこうという土壌づくりだ。
幻のへっついとともに、なぜそこまで新型発明に情熱を傾けたのか、
由利公正の心の幻も解き明かしてもらいたい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150725-00010004-fukui-l18
幻のかまどを福井県が捜索中
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