「音頭=おんどう」とは、多人数で歌うとき、まず一人が歌い出して調子を
とること。最初に歌い出す人を音頭取りという。
東京音頭はじめ全国各地にご当地の音頭があるが、音頭取りが指揮をとって
みんながいっしょに歌い出すというところが庶民的である。
また、農業や漁業といった労働の中でも~音頭が生まれ、
全員の意思疎通や力を合わせるという精神を育む労働歌ともなっている。
さて、夏の果物とといえばスイカだが、「すいか音頭」という歌が、
全国でも有数のスイカ産地である熊本県植木町に残っている。
1974年に中沢昭二さん、岩代浩一さんコンビが作った歌で、
故ばってん荒川さんが歌い、町ではスイカPRのために試食販売会で流したり
盆踊り大会や秋祭りなどで歌い踊っていたという。
当時はCDではなくレコード盤で、ジャケットには往年のばあちゃんスタイルの
ばってん荒川さんではなく、半纏をまとった凛々しい荒川青年が。
それが時代とともに忘れられた存在になってきて、町内の自治会長が
「地区を知ってもらい農業振興を図ろう」と呼び掛け、この夏復活した。
地域の人たちが輪になって歌い踊り、見知らぬ同士が親しくなって
大きな和が生まれる。後は有能な音頭取りの出現を待つばかりだ。
https://kumanichi.com/news/local/main/20150814003.xhtml
覚えてる?「すいか音頭」
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