昨日は「ふるさと消滅、灰さようなら」というややシニカルな演劇の
話だったが、こちらは消えゆく村の記憶を残そうという話である。
富山県南砺市小院瀬見(こいんぜみ)集落の住民はわずかに4戸10人で、
なんとか村の記憶を冊子にして残そうと編集委員会を立ち上げた。
谷間で耕作面積が少ない集落に発電所ができたのは大正3年で、
集落の人たちは発電所で働き、終戦の頃は35戸130人が暮らしていた。
しかし、上流に新たに発電所が建設され、小院瀬見発電所は廃止となった。
集落の生活を支えた炭焼きも石油燃料に取って代わり衰退の一途をたどる。
集落では存続へ向け地域おこし支援隊の力を借りて草刈りなどを行うと共に
将来村がなくなっても記憶を後世に残そうと冊子づくりに励んだ。
状況から見て、一発大逆転で村が活性化する見込みは極めて低い。
ならば、村の生き証人がいるうちに冊子を作ろうというのも頷ける。
バブル期には躍動感みなぎる町勢要覧や村勢要覧がぼんぼん発刊された。
これからは、廃町、廃村記念誌といったものが増えていく。
思い出を記憶にとどめる。その先に何があるのだろう?
http://news.goo.ne.jp/article/kitanihon/region/kitanihon-33968608.html
村の記憶いつまでも
※全国最年少30才の井上副町長が鹿児島県の長島町で斬新な
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