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2016年12月30日金曜日

国産キャビア



2016年も残すところ、今日と明日だけになってしまった。

このブログを始めて間もない2014年11月19日の記事に、
「苦節30年、至高のキャビア」という宮崎キャビア事業組合の話がある。

1983年から30年かけて国産キャビアの研究開発を続け、
やっと味、香り、食感ともに高い評価を得て市場投入となったニュースだ。


そして、つい先日、その宮崎キャビア事業組合が「ジャパンキャビア」と
名前を変え、宮崎市の工業団地に加工生産工場が落成したという。

ここでは県内15のチョウザメ養殖業者が育てたチョウザメから卵を取り出し、
天然の塩で味付けして瓶詰めで出荷する。年間生産能力は最大3トンだ。


先般、ロシアのプーチン大統領が来日し、山口県の長門市で日露首脳会談が
開かれ、その夕食会でジャパンキャビア産のキャビアが出された。

宮崎県以外でも国産キャビアに取り組んだところはたくさんあっただろうが、
成功事例をあまり聞かない。


歳月もさることながら、官民一体の生産体制をとったり、
国産キャビアにかけた人々の情熱には、他を凌ぐものがあったのだろう。

http://www.japancaviar.jp/
ジャパンキャビア


※2016年度の配信は、今日で最後となります。
 ご愛読いただきまして心から御礼申し上げます。
 新年度は1月4日(水)からの配信となります。
 良いお年をお迎えください。

2016年12月29日木曜日

おひとりさま



未婚者や独居老人など、ひとり暮らしの世帯が増えている。
当然のことながらマーケティングも変わってくる。

数年前から言われてきたが、「おひとりさま商品」というのがある。
キャベツなども1個ではなく、一人で十分な大きさにカットされている。


福島県郡山市のうすい百貨店でも、今年から1人用おせちに力を入れる。
価格は6000円程度と手頃なものになっている。

ここ数年、関東など地元を離れて暮らす人がカタログで注文し、
実家の両親におせちを届けるケースが増えてきた。

カタログ注文だから日本全国どこのおせちでもお取り寄せができ、
人気が高いのは京都の料亭がプロデュースした商品だとか。

そこで、両親二人とか少人数の家族用が売れるのだから、
おひとりさま用も需要があるのではというのが百貨店の思惑。

また、福島市を中心にスーパーを展開する「いちい」は、
単身や核家族向けの商品を強化しており、店頭には肉や野菜、
味付け用のたれをトレーに入れた1人用の焼き肉セットなどが並んでいる。

食に限らず、情報なども受け取る人の嗜好にあったコンテンツであり、
その人が欲するボリュウムや表現スタイルが求められている。

http://kimagurestyle.com/osechi-hitoriyou/
おひとりさまのミニおせち情報

2016年12月28日水曜日

花火を打ち上げたい



過熱気味のふるさと納税だが、特産品などのモノをお返しするスタイルから、
アクション=体験を提供するものまで現れた。


静岡県熱海市のふるさと納税謝礼品に「花火打ち上げ権」が加わった。
熱海海上花火大会でのメッセージ花火の打ち上げ権利と
熱海温泉宿泊券(1泊2食付き2人分)がセットになった限定商品である。

熱海では3月から1年間、毎月花火大会が開催されるので、
1開催に付き1組限定で提供する。


お中元、お歳暮などが、ずいぶん前からモノだけではなく、
体験を商品として扱っていたように思うが、現状どんなものなのだろう。

体験の場合、参加できる時期が決まっていたり、その場所へ足を運ぶ
という負担があったりするから、だれにでもというわけにはいかないが、
ふるさと納税のように、納税者の意思で選べるものは意外といいのかも。

その土地でしか味わえない、お金を出してまで体験したくなるもの、
さがせばいっぱいあるような気がする。

http://atamii.jp/today/62585/
「花火打ち上げ権」で巻き返し

2016年12月27日火曜日

弘法茶



ケツメイシというのはエビスグサの種子で消炎、利尿などの薬効がある
そのエビスグサに似た植物で、カワラケツメイというマメ科の薬草もある。

こちらは強壮、利尿、珍咳剤、脚気、黄疸、偏頭痛などにいいとされる。
カワラケツメイは葉がネムノキに似ていて、お茶の代用として飲用され、
弘法大師が修行の際に愛飲したとか。

弘法大師が愛飲したお茶だから、きっといいことがあるやも?
だれもがそう思うにちがいない。


そこで、カワラケツメイに親しんできた愛媛県東温・河之内のグループ
「キラッとかわのうち」では弘法茶として特産品化に乗り出した。

実は20年ほど前に地元民の手で加工生産した弘法茶は広がりを見せたが、
3年ほど前に担い手がいなくなり途絶えていた。

復活を求める声も多く、同グループは地域おこしにつなげようと、
先進地視察などを行い、今年の春に栽培し秋に製品として完成させた。

第一号で改良点もまだまだ多いが、棚田での無農薬栽培、天日干し
という昔ながらの作り方を守り、懐かしい味に近づけていく。


カワラケツメイの効能に”地域おこし”という項目が加わるのか、
メンバーの頑張りに期待したい。

http://kenkoucha.life.coocan.jp/kawaraketsumei-kenkoucha.html
カワラケツメイ


※おかげさまで地方応援マガジン「地方ウォッチング」は500号と
 なりました。本来ならネタ元へ走っていって、現場のいろいろな
 声をふまえてレポートするのがベストでしょうが、なかなか
 そうした時間が取れずもうしわけありません。
 メルマガ読者の方には心より感謝を申し上げます。
 今後共よろしくお願いします。

2016年12月26日月曜日

なりきりサンタで心を結ぶ



クリスマスは終わったが、いろんなプレゼントの交換でにぎわった
ことだろう。

とりわけ、子どもにとってはサンタさんからの贈り物という
ロマンがあって、特別な一日にちがいない。


そうしたサンタさんになりきってプレゼントを届けようという
「トナカイ急便」が新庄市と米沢市で行われた。

新庄市ではNPO法人アンプが毎年企画しているイベントで、
鈴の音鳴らしてサンタクロースが子どもの家へやって来る。

迎える子どもたちは大喜びで、サンタと笑顔でハイタッチを交わした。


米沢市では市内の若者でつくる「米沢藩」のメンバーが二手に分かれ、
12世帯20人の子どもにプレゼントを届けた。

初めて見るサンタの姿に目を丸くする子どももいるなど大盛況。

イベントを通して、地域の人と人、心と心が結ばれていく。

http://yamagata-np.jp/news/201612/24/kj_2016122400558.php
トナカイ急便

2016年12月22日木曜日

盛況、里山ビジネス



過疎化が進む地域でビジネスを始めるには。勇気がいるし忍耐も必要だ。
それに、結果を急ぎたがるのではなく、少しずつというスタンスが大事。


福井県内の中山間地域では農家民宿や農家レストランの新規開業が
増えていている。

新規開業する人たちはIターン、Jターン、Uターン者などさまざまだ。
福井市の西に位置する殿下地区は人口450人を切り、園児や児童数が
20数人という。

このままでは地域のコミュニティが失われてしまうというとこで、
2011.3.11東日本大震災で被災した子どもたちの受け入れを決めた。

以後、毎年受け入れを続ける中で、芽生えてきたのが
農家民泊による地域の再生というアイデアである。

それまで農家民宿として登録していたのは1軒だったのが、
昨年一気に10軒が登録して11軒となった。

民宿といっても普通の農家なので1日に5人ほどしか泊められない。
それでも農家独特の田の字型の間取りや大きな仏壇などに
興味を示す人も多い。

「殿下の里づくり組合」では、農家民宿が先々ビジネスとして、
軌道に乗っていく青写真を描く。


また、農家民泊より先にスタートした農家レストラン「かじかの里山
殿下」は開業4年めで、昨年今年と収支が黒字となりじわりと上昇中。

1~2月の冬季には休業していたが、改修して福井大学の学生が考案した
オープンカフェを新設するという。

http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/economics/111097.html
新規開業続々、山里ビジネスに活気

2016年12月21日水曜日

コンクリートの闘い



夏の全国高等学校野球選手権大会の会場である甲子園の知名度とともに、
ナンバーワンを決める大会の冠に甲子園が用いられるようになった。

ダンス甲子園、書道パフォーマンス甲子園、かるた甲子園などなど、
スポーツに限らず頂点をめざす大会に甲子園の名がある。


そんな中、「コンクリ甲子園」なる大会の記事を見つけた。
コンクリートを使って何を競おうというのか?

開催日:2016年12月10日、
開催場所:香川県高松市茜町香川県生コンクリート工業組合技術試験センター


参加したのは全国から9校10チーム。
競うのは強度部門、プレゼンテーション部門、デザイン部門、
各部門の得点の合計で順位が決定する。

大きさや形に規定があり、ベースは直径10センチ、高さ20センチの円柱。
これの強度をいかに上げ、美しさを兼ね備え、工程を上手に発表できるか。

総合優勝したのは高知県立高知工業高校の全日制で9校の頂点に立った。


若者に敬遠されがちな建設業へ、熱い視線が送られる舞台となればいい。

http://www.yomiuri.co.jp/local/kagawa/news/20161210-OYTNT50305.html
コンクリ甲子園 高校生技術競う

2016年12月20日火曜日

イケてるINキャップ



地方の農村へ行くと、よく出くわすのが農作業用の軽トラである。

そして、軽トラを運転している人を見ると70以上のおじさんで、
農協のマークの入った帽子をかぶっていることが多い。

農協マークかクボタなど農機具メーカーの帽子もよくみかける。
農作業は炎天下で行うので、帽子やほおかむりは欠かせないグッズだ。


さて、その帽子だが、「JAながの」が31年前(当時は飯山市農協)に、
組合員向けに作ったものが注目を集めている。

なぜ視線が集まっているのかというと、「オシャレ度」である。
紺色の野球帽の形で、クラウンの部分に丸いワッペンが貼られている。

そのワッペンが白縁取りの円形で内部は水色、さらに飯山市農協の
ロゴマーク「i」「n」がスマートにデザインされている。


帽子に心奪われたのは、地元でお年寄りをモデルにしたフリーペーパーを
手がける25才の小林直博さん。

農家へ取材へいった際に、この帽子をかぶったお年寄りに会い、
格好良さに一目惚れ。


小林さんは、形をすこしスリムにし素材をフェルト製に変えただけで、
デザインにはほとんど手を入れず若者向けにリメイクした。

ネットで販売したところ、用意した19個が完売したという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20161208-OYT1T50013.html
農協帽子「かっこいい」

2016年12月19日月曜日

筑後七国よかとこ巡り旅



県や市町村といった行政区画での考え方ではなく、隣県隣市などと
広域に連携してものごとを進めていくのは大切なことだ。


福岡県の県南地域には筑後七国がある。
柳川市、八女市、筑後市、大川市、みやま市、大木町、広川町である。

矢部川流域に広がっているが、この七つの市町の商工会議所や商工会で作る
「筑後七国商工連合会」が各地域の魅力をまるごと体感してもらおうと、
「筑後七国着地型観光周遊ツアー」を企画した。


しゃくなげ寺として知られるみやま市の八楽会教団奥之院で座禅体験、
大木町ではキノコのもぎ取り体験、大川市ではJR九州のななつ星の内装に
取り入れられた大川組子の技に挑戦。

さらに筑後市では水田天満宮を参拝し巫女体験などなど筑後七国の
伝統や工芸、特産品などその土地ならではの魅力にふれてもらうツアーだが、
福岡県内のマスコミ関係者や観光連盟の人たちが同ツアーに参加した。


点を線にして、線を面へと広げていく。
時間はかかるが、地道な取組みが大きな成果を上げることもある。

http://chikugo7koku.net/
筑後七国よかとこ巡り旅

2016年12月16日金曜日

老いてもローソン



コンビニエンスストアは物販だけではなく、いろいろなサービスを
商いのタネにしていることは知っていたが、いよいよ介護サービスときた。


兵庫県芦屋市新浜町に介護相談窓口を備えた「ケアローソン」がオープン!

ケアローソンには介護相談窓口が設けてあり、連携した社会福祉法人
「あしや喜楽苑」のケアマネージャーや相談員が常駐し相談を受ける。

さらに、血圧計やテレビなどを備えたサロンがあり、
ここでは体操教室やクリスマス会などのイベントが開催される。

もちろん、尿臭消臭効果のある洗剤といった介護商品やレトルトの介護食
など介護関連商品が200種類ほど並んでいる。


芦屋市というわりとにぎわいのある街での出店だが、
過疎化しつつある地方でも高齢者のコンビニへの依存度は高まりつつある。

高齢者層、いわゆる老人をとりこむローソン、
さらには託児や育児など低年齢層を取り込むローソンなども考えられる。


「簡単、便利」というコンビニエンスの理念に、おもいやり、心づかい
といった安心の要素が加わり始めている。

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/195483/1
介護相談できるコンビニ 「ケアローソン」の狙いと勝算

2016年12月14日水曜日

市営の本屋さん、オープン!



櫛の歯が抜けるように、街中から本屋さんが消えていくのは、
日本全国どこでも同じ状況ではなかろうか。

活字離れとかネット書店の浸透とか、いろいろ理由はあげられるが、
気楽にふらっと立ち寄れる本屋さんがなくなるのは寂しい。


青森県八戸市大字六日町に今月4日八戸ブックセンターがオープンした。
市の中心部95坪の敷地に約8000冊が並び、市の職員が運営にあたる。

八戸ブックセンターのコンセプトは
八戸に「本好き」を増やし、八戸を「本のまち」にするための、
あたらしい「本のある暮らしの拠点」である。

小林市長が政策公約に掲げる「本のまち八戸」を推進する拠点施設であり、
店内ではアルコールを含む飲み物も販売するという。

また、民間書店の経営を圧迫しないよう漫画や雑誌などの売れ筋は置かず、
本の注文も原則受け付けないとか。


年間の運営費が6000万円、売上は2000万円との数字が出ているが、
最初っから赤字覚悟のいかにも行政らしい事業でもある。

赤字を出しても、活字文化の普及や中心市街地への誘客といった
初期の目的が十分に達成されればいいのだろうが、果たしてどうなるのか?

https://www.city.hachinohe.aomori.jp/index.cfm/9,95540,219,513,html
八戸ブックセンター

2016年12月13日火曜日

ガンバレ、くりん豚



アニメ「クレヨンしんちゃん」に、アメリカ大統領クリントンが出てきて、
しんちゃんにクリキントンといじられるシーンがあって笑った記憶がある。

クリントン大統領の奥様ヒラリー=クリントンは今回の選挙で敗北したが、
選挙の高まりに連れて日本では「くりん豚(トン)」人気が高まった。


くりん豚は長野県下伊那郡喬木村のブランド豚で、
豚肉独特の臭みが少なく、甘い香りが特徴である。

なぜ、くりん豚なのかというと、産地である喬木村の村花「九輪草」は
きれいな水の湿地帯でないと育たない。このきれいな水が、くりん豚の
さらっとした味わいを出しているんじゃないかということで命名された。


残念ながら選挙はトランプ氏の勝利でクリントンの名前を耳にすることも
少なくなるが、くりん豚にはこれからも熾烈な戦いが続いていく。

ふるさと納税の返礼品で扱われたりしているが、なにがしかの策を練って
捲土重来を期さねばならない。

http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20161209/KT161207GWI090010000.php
「くりん豚」 米大統領選で注目度アップ

2016年12月12日月曜日

ハートのみかん


味も価格も変わらないのであれば、色や形といったものにこだわって、
商品化を進めていけば新しいヒット商品となることもある。

野菜・果物の中では曲がっていないキュウリや四角いスイカなどが先駆である。
四角いスイカは形状を四角にしたことで梱包や運送面でも寄与している。


みかんの産地である愛媛県八幡浜市では「ハートみかん」が収穫の真っ最中だ。
その名の通り、丸ではなくハート型のみかんで、
2013年から取組を始めて3年目になる。

かぶせておいた型枠を取り除くとハート型のみかんが姿をあらわす。
生産者の愛がたっぷりつまったような趣がある。


アクセサリーではハート型のものが人気があり、クリスマス、バレンタイン
と続くこの時期には格好のギフトとして注目が集まる。

平凡な商品もアイデアひとつで付加価値が高まっていく。

http://orangestore-n.com/heartshaped
ハート型みかん

2016年12月9日金曜日

野球女子、じわっと増殖中



ソフトボールやサッカーに比べプレーヤーが少ない女子の硬式野球だが、
ここ10年で高校の女子硬式野球部が5倍に増えるなど上昇気配である。

1997年に東京で全国高校女子大会が開催されたが、その時は5校が参加、
参加はしたもののソフトボール部との掛け持ちなどのチームが多かった。


全国高等学校女子硬式野球連盟によると、2008年まで加盟校は5校で、
翌2009年に京都の福知山成美が関西初の女子硬式野球部を作ると、
他校も次々と創部していった。

現在は、1都2府13県で23校が同連盟に加入していて、
北海道や熊本県でも創部の動きがあるという。


あるスポーツが人気となるには、やはり底辺人口が増える必要がある。
そこで、今連盟では中学生の全国大会を初開催するなどして拡大に懸命だ。

ちなみに全国大会には35都道府県から36チームが参加したが、
実態はふだん別々のグランドで練習し大会のために結成されたチームも
多かったという。

加えて、野球経験者が少ないので、当然のことなが女性の指導者が少ない。
男性を指導者に据えると、女性選手と距離を置いて指導が遠慮がちに
なるとか。


まだまだ時間はかかるだろうが、甲子園が黄色い声援ではなく、
紅い闘志に彩られる日が来るにちがいない。

http://www.girls-baseball.jp/
第20回記念 全国高等学校女子硬式野球選手権大会

2016年12月8日木曜日

恐るべしマツコ



タレントの知名度・好感度を期待してCMキャラクターなどに採用されるが、
採用されたタレントさんが本気で商品を売り込んでいくことも大事だ。

ただ、あくまでCMキャラという冠が付いてしまっているので、
本来なら中立的立場の人が商品を絶賛し人気を博すのがベストである。


バラエティ番組に数多く出場し、本音でズバリ語るところが魅力の
マツコ・デラックスの効果はすごいという記事が目に入った。

商品は高知市の野村煎豆加工店が製造・販売しているミレービスケット。
油で揚げ、ほんのり塩味のするビスケットで昭和30年代から作られている。

このミレービスケットをマツコさんが今年4月にテレビ番組で紹介したところ、
アンテナショップの売上げランキング20位(4月~9月の調査)までに
8商品がランクインするというマツコ効果があらわれた。

ミレービスケット8商品の合計点数は5万6203点で、ダントツの1位だ。
11月単月ではベスト20のうち10商品がミレービスケット関連である。

食べると止まらないと言われるミレービスケットだが、
売れると止まらないがどこまで続くのだろうか?

http://www.ikedahayato.com/20151211/49281173.html
高知人のソウルフード

2016年12月7日水曜日

除雪車は、どこ?



南国に住んでいると、雪が降ることはまれで、その被害などは想像できない。

屋根の上に積もった雪を降ろしたり、ラッセル車が走ったり、
一般の道路では除雪車が雪かきに懸命である。

鹿児島もたまに桜島の降灰に見舞われ、ロードスイーパーが出動するが、
頻度的にはそんな数多くはない。


ところが、雪国での除雪車の稼働率は高く、豪雪に見舞われると
出動要請の電話が殺到するという。

そこで、山形県尾花沢市では除雪車の位置や作業状況などを
リアルタイムで確認できる除雪情報提供システムを稼働させた。


尾花沢市の市道はおよそ200kmで、除雪車56台がフル稼働する。
その際、ディスプレイには市内の地図が表示され、どの場所にどんな
車両がいて、どういう作業を行っているかが表示される。

車両と言っても、除雪グレーダ、除雪ドーザ、ロータリ除雪車、
除雪トラック、凍結防止剤散布車などいろんな種類がある。

こういったシステムも、いわゆる「見える化」のひとつであって、
私たちの暮らしの中には、まだまだこうした解決法を望む課題が
たくさんあるものと思われる。

http://obanazawa.jyosetsu.jp/
除雪情報提供システム

2016年12月6日火曜日

頭を使って食べた


昨日のメルマガでは、タブレット端末付きのカートの話だった。
身体的にハンデがある人に対して、ハード面からハンデを克服しようという
試みである。

ハンデがある人の悩みとは何なのか、いろんなリサーチ方法があるが、
まずは開発者がハンデを持った人と同じ状況に身をおくことである。


長野県松本市で「ダークネス(暗闇)レストラン」が開催された。
料理がある部屋を暗くし、さらにアイマスクを付けてテーブルに付く。
その後はアイマスクを付けたままテーブルの上の食事を楽しむのだが…

参加したのは小学生を含む52人で、お皿の場所をさがしたり、
お皿に盛られた料理を切り分けたりするのに四苦八苦。

ふだんは何の問題もなく箸で食べものを口に運んでいるのだが、
見えない世界にとまどい、頭をフル回転しないといけない。

参加した介護ヘルパーは「すごく頭を使って食べた」」とコメント。

障がい者への理解を深めてもらうための活動だが、
こうした試みから障がい者や介助者のお助けとなるヒントが見つかればいい。

http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20161204/KT161203SJI090014000.php
ダークネス(暗闇)レストラン

2016年12月5日月曜日

カートに情報端末



街中へ出て行きたいのに、足が不自由だから断念してしまう人も多い。
そんな人にとって、電動カートは非常に便利な移動手段である。


このカートをさらに使いやすくするために、タブレット端末を付けた
歩行補助車「まちなかカート」が開発され試乗体験が行われた。

開発したのは富山大学歩行圏コミュニティ研究会で、
荷物の収納もでき安全でオシャレな歩行補助車が開発コンセプト。


たしかに、従来のカートよりも、ぐんとスタイリッシュでスマートである。
この補助者にタブレット端末が付いていて、
店舗情報や歩行距離などを瞬時に知ることができる。

既存の情報やタイムリーな情報を、カートに座ったまま受信できれば、
操作自体に余裕が生まれるし、まち歩きはさらに楽しくなるにちがいない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161203-00067206-kitanihon-l16
端末付きカートで高齢者も街歩き楽々

2016年12月2日金曜日

服で育てる



食育、農育、木育、森育…などいろんなものが教育の素材になっている。
そして、このまえ目にしたのは「服育」ということばである。

広島大学の大学院生伊達文香さんも服育に取り組んでいて、、
衣服のできる工程を通して社会の成り立ちを子どもたちに理解させる。

伊達さんは東広島市の市営農園で綿花を栽培している。
10月に地区の子どもたちと綿花を収穫した。そして、糸を紡ぐ、染める、
機で織るというワークショップを今月から来年3月までに3回開くという。

開催場所も町にある道の駅で、対象は小学生以上である。

ただ単に布を織り上げる技術講座ではなく、伊達さん自身が8回にわたって
訪ねたインドの縫製工場や綿花を栽培する人など、労働者の実態なども
紹介していく講座である。

着ることや飾ることは教えるが、どこでだれがどうやって作っているの?
というベースの部分がしっかりあってこその教育である。

https://www.fukuiku.net/fukuiku.html
服育とは

2016年11月30日水曜日

地名をキャラに



なんでもキャラクターになる時代である。刀剣だとか乗り物だとか…

静岡県藤枝市では、30代のイラストレイターとライターが、
子どもどうしが同級生という縁で「ローキャラメーカーズ」という
ユニットを立ち上げた。

「超ローカルなキャラクターを作ったら面白いよね」という
立ち話から意気投合し、活動がスタートした。

「ヤイナバア(谷稲葉)」「スルガネーゼ(駿河台)」「小川小顔(小川)」
「振り返れば焼津がいる(焼津)」など約100個のキャラが誕生した。

キャラは藤枝市を中心に静岡県内の気になる地名をおもしろおかしく表現し、
ブログなどで公開されている。

また、缶バッジを作り、フリーマーケットなどで販売すると
1日に50~60個は売れるという。

近々、ラインスタンプ用のオリジナルスタンプも開発するという。

地名をキャラ化するという発想がおもしろい!

http://www.at-s.com/news/photo/search.html?date=20161126&id=304943&no=2
地名をもじったローキャラ

2016年11月29日火曜日

栄枯盛衰



会社とか一族とか人間社会ばかりではなく自販機にも栄枯盛衰がある。
「はあ、なんのこと?」と首をかしげる向きも多いかと思う。

1960年代頃のジュークボックスなども音楽を自動で売る機械であり、
いかにもレトロ感がただよっている。枯れた名機だ。


して、兵庫県内ではおそらく2機しか残っていない「うどん自販機」。
和風で無骨なイメージの自販機だが、熱烈なファンもいる。

お金を投入して30秒ほど待てば、熱々のうどんが出てくる。
絶妙な料金設定と、それ相応の味がたまらないらしい。


製造元の富士電機の話では、生産していたのは1995年までで約1000台。
うどん麺や天ぷらなどの具材は設置店がそれぞれ仕入れたものを補充する。

だから、缶飲料のように全国統一の味ではなく、販売機によって味が異なる。

そうしたことから考えると、「老舗の味」だとか「地産地消うどん」とか
特徴や個性を前面に出した自販機があってもいい。

https://matome.naver.jp/odai/2145823028115307401
うどん自販機

2016年11月28日月曜日

ねこで暖まる



11月も終わりになってきて、雪が降ったり寒波が押し寄せたり…
これからが冬本番というところだが、寒さ対策は十分だろうか。

部屋の暖房はストーブやコタツやエアコンなどに頼らないといけないが、
自分の体を寒さから守るとなると、服を着るしかない。

最近はヒートテックはじめ繊維の素材のもつ力で暖める服もあるが、
昔ながらのチャンチャンコなども防寒アイテムとしては欠かせない。


長野県の木曽郡南木曽にも伝統の防寒着がある。
カタチははんてんに似ているが、袖がないので動きやすい。

セーターなどの上に羽織るのもいいし、スーツの下に着込むこともできる。

この防寒着、名前を「ねこ」という。
地名をつなげて、なぎそねこの名前で親しまれている。

このなぎそねこが、テレビ番組「秘密のケンミンショー」で取り上げられ、
人気になる一方で、地元のホテルでも利用者に貸出し好評を得ている。

男性用、女性用、大人用、子供用、色や柄も派手なものからシックなものまで
いろんなバリエーションが揃っていて選ぶ楽しさもある。

動物のネコも暖かいが、こちらのネコもやさしさとまごころでくるんでくれる。

http://www.store.nohara.jp/neko-index.shtml
なぎそねこ

2016年11月25日金曜日

ジンベエザメの繁殖



ジンベエザメはすべて魚の種の中で最大であり、水族館でも人気の魚だ。
なぜジンベエなのかというと、体の模様が衣類の甚兵衛に似ているからとか。

性格はいたって温厚、人が近づいても危険性は低い。

繁殖について、以前は卵生だろうと考えられていたが、
産んだ卵をメスがお腹の中で孵化させる卵胎生であることがわかった。


沖縄にある沖縄美ら海水族館では、ジンベエザメの繁殖に取組んでいる。
水族館では世界初の試みというから結果が楽しみだ。

現在オス1匹、メス2匹のジンベエザメがいるが、メス1匹を別の場所に移し、
カップルをひとつの水槽に入れて繁殖をうながす。

そもそも2匹以上の複数飼育がむずかしいとされるジンベエザメだが、
今回は繁殖というビッグチャレンジがあり、多くの人の視線が集まる。

https://churaumi.okinawa/haisai/
沖縄美ら海水族館

2016年11月24日木曜日

珪藻土で花の命を長くする



珪藻土とは、藻類の一種である珪藻の殻の化石よりなる堆積物だ。

そもそも藻は地球誕生後、最も早く地球上に出現した原生生物の一つで、
地球上に酸素を供給しオゾン層を作り、人間をはじめ動植物の誕生を促した。
生きものの大恩人と言っていいのかもしれない。


この藻が化石化した珪藻土は、火に強い土として、七輪、コンロ、
耐火断熱レンガの原料として使用されている。

日本では食べられる土として熊本城の内壁材に使用されて、
籠城に備えたり、現在はビールや酒の濾過剤にも使われている。


珪藻土をもっと活用しようと、石川県七尾市の野中典照さんは
花器の中に入れる「おとし」という華道具を開発した。

珪藻土でできたおとしだと、花器の中の菌の繁殖を抑える効果があり、
切り花を長持ちさせることができる。

ちなみに石川県は珪藻土の埋蔵量日本一。
地場資源を有効に使った商品で日本一のシェアを獲得できるのか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161120-00428137-hokkoku-l17
珪藻土で華道具完成

2016年11月22日火曜日

本のお薬袋



昨日は「文庫X」という書名や著者名をクローズにした本についての話だった、
今日も、袋の中にはどんな本が入っているかわからない「本のお薬袋」の話だ。

「本のお薬袋」には、癒される、クスッと笑える、やる気が出る…
といった本の効能が書いてある。

ただし、誰が書いた何という本なのかは袋を開けるまでわからない。


図書館へ行けば、膨大な本の数に圧倒されるが、だいたい人には好みがあり、
自分が好きなジャンルや作家の本しか手に取らないことが多い。

ところが、本のお薬袋にすると、ふだん手にしない本との出会いがあり、
新たな世界を知ることができる。


この企画は兵庫県三木市志染町青山の青山図書館の職員が始めたもので、
読書の秋を楽しんでもらおうというもの。

たしかに1冊の本が大量の薬よりも、よく効くことがある。

https://www.kobe-np.co.jp/news/miki/201611/0009672678.shtml
効能記した「本のお薬袋」

2016年11月21日月曜日

文庫X



数学で未知数を示す言葉「X」は、未知のものごとにも使われる。
『プロジェクトX』『ドクターX』といったタイトルでおなじみである。


今年7月下旬、盛岡市のさわや書店フェザン店に『文庫X』という本が並んだ。
タイトルや作家名がわからないよう『文庫X』のカバーがかけてあった。

カバーは本全体を覆ってあるので、中を見ることができない。
810円という価格と「小説ではない」「500ページ以上」という表記、
そして購入して同じ本を持っていた場合は返金に応じるという注意書き。

この『文庫X』が、なんと1ヶ月で700冊以上売れるベストセラーとなった。


そこで甲府市にある柳正堂書店オギノ湯村ショッピングセンター店でも、
同じ手法で『文庫X』を並べた。

すると、10月の1ヶ月間で139冊が売れ、同書店の月刊売上ナンバー1となった。

情報を与えれば与えるほど購入を拒否され、極力隠すことで好奇心と欲求を
くすぐるという手法だが、Xの中味も事前に十分吟味しておかなければ、
なんでもかんでもXというわけにもいくまい。

http://withnews.jp/article/f0161011001qq000000000000000W00o10101qq000014130A
文庫X

2016年11月18日金曜日

宇宙エレベーター



芥川龍之介の「蜘蛛の糸」では、地獄の苦しみに悶え苦しむカンダタに、
天国へと導いてくれる一本の蜘蛛の糸が降りてくる。

この蜘蛛の糸を地上と宇宙空間に張ってしまう、というのが宇宙エレベーター。

宇宙エレベーターだと、毎度毎度ロケットを打ち上げないでも、
行きたい時にエレベーターに乗り込めば、スイスイ昇っていく。

夢のような話だが、理論的には十分実現可能なものであり、
近年の技術発展によって、手の届く域に到達しつつあるという。


その技術を検証しデータ収集を行うイベント
「宇宙エレベーターチャレンジinMITO」が、水戸市で行われた。

まだ実験段階なので蜘蛛の糸ならぬケーブルは高度200メートル位だが、
ここにクライマーと呼ばれるエレベーターを取付け、昇降スピードや
安定性などを検証していった。

大学や企業など14チームが参加し、それぞれ技術の粋を集めたクライマーで
チャレンジした。


なぜ水戸なのか?というと、1842年に水戸藩主・徳川斉昭公によって
偕楽園内の「好文亭」に設置された、食事などを運ぶ小さな運搬機が
日本初のエレベーターとされているからとのこと。

現実のものになったら、スゴイ!

http://www.yomiuri.co.jp/local/ibaraki/news/20161105-OYTNT50233.html
宇宙エレベーター 水戸で技術を検証

2016年11月16日水曜日

お犬様の公用車



秋田県には「動物にやさしい秋田」という事業がある。
動物愛護の取組みや促進によって県のイメージアップを図るのが目的だ。

動物の中でも秋田犬は県を代表する存在で、2012年には佐竹知事が
ロシアのプーチン大統領へ秋田県を贈呈し話題を呼んだ。


今回、動物にやさしい秋田の事業の一環で、秋田犬の移動用公用車を導入。
県主催のイベントなどに参加する秋田犬の負担軽減や感染症対策のためで、
ワンボックスタイプのバンを改良した。

暑さに弱い秋田犬のために車の側面から日よけが出たり、
後部座席には洗浄・消毒用のステンレス製トレーが設置してある。

車体は秋田犬の写真でラッピングしてあり、目にとまりやすい。


県内各地で秋田犬とのふれあい交流も実施されており、
秋田犬は竿燈まつりなど県内行事やイベントへ年30回ほど出演している。

そう聞くと、タレント並みにちゃんとした公用車を準備するというのは
動物にやさしい事業といえそうだ。

http://mainichi.jp/articles/20161101/k00/00m/040/008000c
秋田犬、冷暖房や日よけも 専用の公用車を導入

2016年11月15日火曜日

デザインで酒を断る



京都精華大学には日本初の漫画専攻学部がある。
一度大学の案内パンフを見たけど、アイデアも表現も内容も秀逸だった。

その精華大学の学生さんたちが、コースターのデザインを21種類考えた。
依頼主は京都の下鴨署と下鴨交通安全協会で、目的は飲酒運転撲滅である。


では、だれのために作るのかというと、酒宴の席へ送迎の役を仰せつかった
ハンドルキーパー向けである。

ハンドルキーパーであっても、すすめられてついつい一杯ということになり、
事故を起こしてしまうケースがあるのだろう。


さて、精華大学の学生さんたちがデザインしたコースターには、
キャッチーなコピーやユニークなイラストが描かれ、見るだけでも楽しい。

この21種類を、指名手配犯のポスターみたいなフォーマットに並べ、
下鴨署へ来た人の投票で3作品を選び、最多得票の作品をコースターにする。

コースターは2000枚作り、左京区と北区の飲食店に配布するという。

果たして、デザインの力で酒をきっぱり断たせることができるか。

http://www.kyoto-seika.ac.jp/info/info/media/2016/11/09/40206/
京都精華大学

2016年11月14日月曜日

和菓子でクリスマス



11月も半分が過ぎようとしている。これから歳末商戦が一気に加速し、
街にはジングルベルなどが流れ慌ただしい年の暮れを迎える。

クリスマスは西洋のイベントだけに服装から食べ物まで、
どうしても洋風にならざるをえないが、和菓子屋さんも黙っていない。


兵庫県加東市などが立ち上げた団体「まちの拠点づくりコンソーシアム」は、
来月3日に「和菓子でスペシャルクリスマス!」というイベントを実施する。

若い人たちに和菓子の魅力を知ってもらおうと、
サンタクロースや雪だるまなどをかたどった和菓子作りを体験するイベントで、
同市天神の和菓子店「開進堂」の4代目が指導にあたる。

開催日は12月3日で、午後2回行い、参加費は500円、
抹茶の試飲と自分で作った和菓子が付く。


和の味わいに洋のテイストをもちこむものもあるし、
クリスマスに添える和の妙味がどのように受け入れられるのか
チャレンジの行方を見守りたい。

http://www.kobe-np.co.jp/news/hokuban/201611/0009630803.shtml
和菓子のサンタ作ろう

2016年11月10日木曜日

メガネとスイーツ



福井県鯖江市と言えば…多くの人が「メガネ」と答えるだろう。

そして、鯖江市のある福井県は菓子小売業の数が人口10万人あたり44.6軒で
全国2位という多さである。

昔は、嫁入りする家では2階や屋根の上からまんじゅうを投げ、
下では近所の人が逆さに広げた傘でまんじゅうを受けるという
「まんじゅうまき」という風習もあったという。

棟上げや新造船の船おろしの時などに、餅を投げたりするが、
そうした門出を祝うものであったらしい。

ふるまうまんじゅうも、数千個になったこともあり、
菓子屋さんにとっては特需である。


お店の数の上ではスイーツ県ではあるものの、10年前に290店が
県菓子工業組合に名を連ねていたが、現在は220店に。

人口減やコンビニスイーツなどの参入で苦戦が続いているが、
メガネのようにトップブランドへ押し上げる手だてはないものか。

http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/event_calture/100658.html
まんじゅうまき

2016年11月9日水曜日

アイデンティティー



アイデンティティーという言葉は「自己同一性」などと訳されたりして、
いったい何?と今ひとつストンと落ちてこない。

自分自身の心のよりどころですよ、などと言われてもピンとこない。


アイデンティティーは何も一個人に限ったことではなく、国や地域、
そこに暮らす人々のアイデンティティーがある。


南北600kmという長い鹿児島県の最南端に近い沖永良部島は、
江戸期の薩摩藩による琉球侵攻以前は琉球王国の支配下にあった。

島を統治した北山王の次男・えらぶ世之主(よのぬし)が亡くなって、
今年はちょうど600年にあたる。


節目の年に『世之主野外音楽祭』が開催された。
音楽祭では島内の琉舞道場や民謡研究所、地元バンドなど8組が出演し、
沖永良部島と沖縄のつながりを再認識した。

同祭実行委員長の桂弘一さんは言う。
「われわれは明治に琉球と切り離され、鹿児島県になっているが、
 食も言語なども沖縄の文化でアイデンティティーは琉球だ」と。


国際化とともにボーダレスがどんどん進む中で、今一度拠って立つ
足元をしっかり見つめ直す。

個人や会社にとっても必要なことなのかもしれない。

http://amamijin.com/iroiro100ca/column/story01.html
「えらぶ世の主」伝説

2016年11月8日火曜日

やさしく注意をうながす



車を運転していて、食ってかかるようなもの凄いクラクションの音で、
車を車線から追いやってしまうようなドライバーがいる。

腹が立つし、イライラするし、精神上よくない。

太陽と北風の話ではないけれど、無理やり旅人のコートを剥ぎ取るよりも、
なごませ心地良くさせて、旅人みずからがコートを脱ぐやり方が望ましい。


京都に仏具であるおりんや鉦などを手がける「りんよ工房」がある。
ここでは昔ながらの製法を守っていて、おりんの音色は切れが良く、
うねりをもった余韻があるという。

つまり、人を不快にさせないやさしい音色というわけだ。


そこで、このおりんを自転車用ベルにしようということで開発を重ね、
1年前から「白井ベル」の名で販売している。

自転車用だからベルの厚みや大きさを工夫し、ベルをたたくハンマーも
おりんの撞木の材料である黒檀が使ってある。

お値段は3万円と5万円とやや高めだが、この9月に日本の優れた地方産品を
世界に発信する民間プロジェクト「The Wonder 500」」の一つに選ばれた。

おりんの音色で世界の交通安全をと、夢は大きく広がっている。

http://shirai-bell.com/about/
白井ベル

2016年11月7日月曜日

カブトエビで交流復活



カブトガニならぬカブトエビという白亜紀くらいから生き続けるエビがいる。
体長は2センチほどで、大きめのオタマジャクシといった感じである。

生息地は田んぼで、水面にはびこるウキクサの類を食べる習性があるが、
農薬に極めて弱い。

だから、無農薬あるいは低農薬農法を実施している水田は、
カブトエビにとって楽園なのである。


宮城県角田市の農家4人で結成された「うまい米研究会」では、
カブトエビが棲む水田でコメを作り「カブトエビ農法米」と名付けた。

研究会のメンバーによると、減農薬栽培に取り組んだ15年ほど前から、
水田にカブトエビが発生し年々増えているという。


角田市と東京目黒区は友好都市協定を結んで児童の交流などがあったが、
東京電力福島第一原発事故の影響で交流を休止している。

今回のカブトエビ農法米の誕生により風評被害を払拭し、
角田の水田は事故以前と何も変わっていないことをアピールして、
以前のように児童どうしの交流が復活すればという期待がかかる。

http://www.monstersproshop.com/tadpoleshrimp/
カブトエビ

2016年11月4日金曜日

おちんの神



長野県飯田市上村中郷地区は人口77人で、上村の中で最も少ない。
ここで生まれ育った野村武一さんはなんとか地区を活性化させようと懸命だ。

野村さんはUターン組で、名古屋に出て建設会社を経営していた。
その頃に、鋳物工場の社員から珍妙なものを譲り受けた。

男性のおちんちんをかたどった鋳物で、どこかの神社の御神体だったらしい。
とりあえず、会社の受付に置いていたら、出入りする業者から、
長年患っていた病気が治ったなどの声が寄せられるようになった。


現役を引退して2013年に帰郷した野村さんは、昨年この御神体を
南アルプスジオパークの名所の一つ「蛇岩」の前にほこらを設けて設置した。

すると、地域の人たちが拝むようになって
第一志望の高校に合格しましたという声も寄せられた。

そこで、おちん=落ちんをかけて「平成おちんの神」と命名し、
今月23日には蛇岩前のほこらに安置されている御神体を開帳する。

www.cbr.mlit.go.jp/tenjyo//jimusyo/office/data/ka20160120.pdf
上村の【蛇岩と平成おちんの神】

2016年11月2日水曜日

下界をへい睨しながら



以前、本メルマガでお城に宿泊という記事を書いたように記憶する。
今回は、お城の天守閣を会議やパーティーなどに使いませんか、という企画。

北九州市小倉区にある小倉城は慶長7年(1602)細川忠興公が築城した名城、
当時は「唐造り」とよばれ、当時はとても珍しい城だったといわれている。


小倉城の天守閣を貸します、と打って出た北九州市は国際会議や見本市など
大規模イベントの誘致に力を入れていて、お城を誘客材料に持ってきた。

小倉城は市の所有だが、文化財の指定は受けていないので、
こうしたコンベンション会場としても活用することができるのだろう。
ただし、城内での「深酔い。大声」は禁止とのこと。

今月13~16日には同市で胎児に関する国際会議があり、開幕初日の
歓迎セレモニーのパーティ会場として使用することが決まっている。


お城に限らず歴史的建造物の中には、宿泊とか食事とか
じっくり時間をかけて楽しんでみたいと思うものが多い。

いろんな規制はあるとは思うが、可能な範囲で利用の幅を広げていけば、
一般の観光客も増えていくにちがいない。

http://www.kokura-castle.jp/
小倉城

2016年11月1日火曜日

いちご飯


とちおとめなどの名前で知られる栃木県だが、いちごを使った名物に、
なんと「いちご飯」をPRしようと一生懸命だ。

いちご飯は、2012年に真岡北陵高校の生徒が開発したもので、
その後、中華料理店の店主である白川文雄さんと共同で、
改良を重ねてきた。

その甲斐あって、14年に下籠谷の井頭公園で開かれた県主催の
「とちぎ元気グルメまつり THE FINAL in真岡」で、
いちご飯を使った「真岡いちご飯バーガー」がグランプリを受賞した。


さて、これまでは作品だったいちご飯バーガーを、今度は商品として
売り出していくだわけだが、どんなアイデアが出てくるのか楽しみである。

フルーツはどちらかというと日本料理より西洋料理に合うイメージがあるが、
「いちご大福」という画期的な先行商品もあることだし、
アッと言わせる商品を期待したい。

http://moka-kankou.org/menu/kankou/20131228160822/
名物グルメ「いちご飯」

2016年10月31日月曜日

佐賀バルーンミュージアム


佐賀県の秋のビッグイベントといえば、現在開催中のバルーンフェスタだ。
黄金色の大地、真っ青な秋空に悠々と舞うバルーンの姿は爽快である。


1978年、福岡県甘木市で開かれた「バルーンフェスタin 九州」という
小さなバルーンミーティングがその始まりだったとか。

3年後の1980年から会場を佐賀平野に移し、佐賀の熱気球大会がスタート。
かれこれ36年ほどの歴史を刻んできたことになる。


そこで、今年は10月1日に佐賀市の中心部に「佐賀バルーンミュージアム」が
オープンした。

ミュージアムは国内では初めての気球の常設展示館で、大画面の飛行映像や
バルーン操縦の模擬体験などができる。

もちろん、実物の熱気球の展示も行われている。


イベントは年に1回の一発勝負で、バルーンフェスタのようなアウトドアを
舞台にしたイベントでは天気などに左右され、来場者の数が把握しづらい。

そこに常設館をもってきて補完ないし相乗効果をもたらそうという試みだが、
常設館単独でも人を呼べるソフト開発にも力をそそいでいかねばならない。

http://www.sagabai.com/balloon-museum/main/1.html
佐賀バルーンミュージアム

2016年10月28日金曜日

花見小路のエルメス



「美」というモノサシで見れば、西洋も東洋も同じだろうが、
やはり形や色や質感などは、それぞれに異なるものがある。

異なるがゆえに、双方がきらめき出すということもままある。


八坂神社や建仁寺に近い京都ぎおんの花見小路通りに、
フランスの有名ブランド「エルメス」が11月3日に開店する。

来年7月まで期間限定の出店だが、耳目を集めそうな企画である。
お店は2階建てで約210㎡あり、建物の造りが洋風ではなく純和風だ。
元お茶屋の建物を改装したとあって京都の町家風デザインである。

店舗の運営は大丸京都店があたるが、近くに京都タカシマヤがあり、
こちらにもエルメスが入店していて、
海外有名ブランドをひっさげての百貨店戦争と見れなくもない。

http://ryutsuu.biz/topix/i101423.html
京都・祇園の町家にエルメス

2016年10月26日水曜日

生徒目線の校長ブログ



会社であれば社長、学校であれば校長先生というののは、
やや近寄りがたいところがあって、尊敬すれど親交なしという傾向にある。


兵庫県三田市の県立三田西陵高校の丹後政俊校長は、
前任の篠山東雲高校の校長の頃にブログを始めた。

始めた理由は、保護者から「生徒の学校生活の様子を知りたい」という
要望に応えるためである。2012年4月のことである。

それから三田西陵校へ赴任後も休日を除いて毎日更新している。
タイトルは「校長先生絶こうちょう」と、なかなかふるっている。


内容も、生徒から借りて読んだ本の感想とか、宇多田ヒカルの歌の歌詞に
気付かされたことなど、写真入りでつづられている。

生徒の学校生活もだが、自らおっさんと呼ぶ校長本人の人柄が伝わってきて
読んでいてほっこりとした気分になる。


時には、「校長のような頼りない人でも、社会人生活を送っているのが
『人生何とかなる』の見本。自信を持って試験に臨んで」

というような諭しのメッセージもあり、元気をもらえる。
月刊アクセス15000というから、まさに絶好調だ!

http://dmzcms.hyogo-c.ed.jp/sandaseiryo-hs/htdocs/?page_id=151
校長先生絶こうちょう

2016年10月25日火曜日

魅力を伝える



何か新しいことを始めなくても、目の前に磨けば光る石があることもある。

名古屋は東京と大阪の間にあり、しかも南紀や北陸・上信越への
アクセスも悪くないから、魅力があれば来訪者も増えるだろう。


しかし、名古屋市が6月に行った「都市ブランド・イメージ調査」では、
札幌、東京、横浜、京都、大阪、神戸、福岡の7都市に比べて、
友人知人に来市を促す推奨度や行きたいという魅力が最下位だった。


これではいかん、ということでイメージアップ策を練りスタートしたのが、
名古屋おもてなし武将隊が名古屋城を案内するというツアーである。

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康はじめあまたの武将を輩出した
「武将のふるさと」であるだけに、武将lにまつわる様々な情報を集め、
魅力を掘り起こし、どうすれば魅力が伝わるかに腐心した。

魅力がないのではなく、ある魅力をどう伝えるかということでのツアーだが、
初回はホスト役の秀吉が「実は、金のしゃちほこはオスとメスがいるんじゃ」
と歩きながら説明すると、参加者からは驚きの声があがり盛り上がった。


こうした対人サービスの場合、伝え方も大事だが、
このお客様は何を望んでいるのかということを瞬時に察知し、
ニーズを満たす対応がいかに速くとれるかということも大事である。

http://irorio.jp/nagasawamaki/20160831/347908/
「都市ブランド・イメージ調査」

2016年10月24日月曜日

波乗りパンプキン



ここ2~3年で秋のイベントとして定着してきたハロウィーンを前に、
街中を歩いていると、とんがり帽子やパンプキンの絵柄を目にすることが多い。

パンプキンことカボチャの原産地は南米といわれ、
日本へは16世紀にポルトガル船によって伝えられた。

伝えられたカボチャは東南アジアのカンボジア産だったことから、
カンボジアがなまってカボチャになったとか。

一般的に煮たり、焼いたりして食べるが、なかには観賞用のものもあり、
400kgを超える巨大カボチャもある。


この巨大カボチャの産地である千葉県鴨川市では、
ハロウィーンを前に、なんと「パンプキンサーフ大会」が開かれた。

鴨川市の前原海岸はサーフポイントとして有名で、
人気スポーツと巨大農産物がコラボしたユニークな大会である。


巨大カボチャを栽培する人の中にはサーファーもいる。
そのサーファーをもってしても、カボチャに乗るのは至難の技らしい。

競技はカボチャの上に乗っている時間と立ち姿で採点され、
プロサーファーや地元の小学生30人が460kgのカボチャに挑戦した。

サーフィンは2020年の東京オリンピックの追加種目になり、
千葉県では県をあげて招致活動を行っている。

http://www.2nn.jp/femnewsplus/1476082601/
巨大カボチャでサーフィン

2016年10月20日木曜日

車と生活行動



昨日も「ぐんま」の話題だったが、今日もぐんまを、もうひとつ。

パーソントリップ調査(PT調査)というのがある。
一定の調査対象地域内において「人の動き」(パーソントリップ)を
調べるもので、交通の実態調査としては最も基本的な調査の一つ。


群馬県では昨年PT調査を行ったが、県民の8割が移動手段に車を利用し、
その中の4人に1人は100メートル未満の移動にも車を使っている。

100メートルだったら、歩いても1~2分だろうが、身体的に不自由とか、
坂道がきつい、荷物を持たないといけないなど何らかの理由があるのか。

さらに移動距離が300~500メートルになると、車での移動が5割にアップ、
当然のことながら距離の長さに従って徒歩や自転車での移動は減った。

もっと細かく調べないとわからないが、買い物とか日常の用事は
100m未満でも車で済ませるものの、ウォーキングやジョギングで
1日に数キロを健康づくりのために自力で行っている人もいるだろう。

何らかのハンデがない限り、100メートル未満は自力で移動するのが、
健康のため、そう、地球の健康のためにはいいのでは?

http://www.mlit.go.jp/crd/tosiko/pt.html
PT調査

2016年10月19日水曜日

ぐんま女子



映画『もののけ姫』で、主人公アシタカがエボシの支配するタタラ場で、
「いい村は女性が元気だと聞いています」と語るシーンがある。

「女性が元気」というフレーズは、地方活性化が語られる時もよく登場する。

どうしたら、女性が元気になるのか?

仕事、育児、家事、福祉などあらゆる面で、女性が何のハンデもなく
明るく生き生きと暮らすことが理想なのだろうが…

世間では山ガール、刀剣女子、歴女、カープ女子など輝いている女性も多い。


そこに、群馬県が「ぐんま女子」増へ始動、という見出しが飛び込んできた。

県の統計によると、2005年から2010年までの転出入者の割合は、
10歳代後半~20歳代前半で男女とも12%の転出超過となっている。
しかも、一度県外へ出ていった女性が群馬へ戻ってくる割合は男性より少ない。


これではいかん!と「ぐんま女子☆いあわせ発信プロジェクト」を展開した。

まずは県職員と観光業に携わる20~40代の女性16名でチームを結成。
手始めにフェイスブックで「しあわせG子のぐんま通信」を開設し、
ぐんまの食や自然に関する情報発信を行った。

そして、来年に1月には、県外の20~30代女性20人を対象に
1泊2日でモニター旅行を実施する。

ぐんま総合情報センター「ぐんまちゃん家」でプチ女子会を開催という
プログラムも用意されている。

「若い女性が観光で訪れるようになれば経済効果が期待できる。
まずは群馬のことを知ってもらい、転入する女性が増えてくれたらうれしい」

というのが、ぐんまイメージアップ推進室の狙いだが、
わりと常套的なイメージアップ作戦で、果たして魅力を感じるのだろうか?

http://www.pref.gunma.jp/houdou/b2200083.html
「ぐんま女子☆しあわせ発信プロジェクト」が始動


2016年10月18日火曜日

感謝をこめて



ふだん存在していることは知っているのに、どんな役目を果たして
いるのかわからない、という施設や設備がたくさんある。

たとえば、歩道を歩いていると、道路横に茶色やベージュ色の箱があり、
よほどのことがないかぎり、箱に目をやるくらいで働きまでは知らない。

電波や電気を送るような塔や施設、上下水道を管理制御する施設…
メカニズムはわからないが、身のまわりにはそんなハードがある。


「VLBIアンテナ」と聞いて、ピンとくる人は何人くらいいるだろうか?

VLBI(Very Long Baseline Interferometry=超長基線電波干渉法)とは、
はるか数十億光年の彼方にある電波星(準星)から放射される電波を、
複数のアンテナで同時に受信し、その到達時刻の差を精密に計測する技術だ。

では、電波の到達時刻の差を精密に計測することで何が可能になるのか?

VLBIの目的を見てみると、次の4項目が挙げられている。
1.プレート運動を監視する 2.世界と日本の位置を知る 3.地球の姿勢を測る
4.国際協力を支える 5.うるう秒を決めるなど

このVLBIアンテナで、茨城県つくば市にあるつくばVLBIアンテナは直径32m
という巨大なもので、1998年に整備された。
すでに役割を果たし、後継機が石岡市に完成している。

そこで、つくばVLBIの解体を前に、その業績をふりかえるギャラリー展が
つくば市北郷の国土地理院「地図と測量の科学館」で開催されている。

あまり人目につかないところで頑張ってくれたVLBIへの感謝とねぎらいなのか。
こうしたイベントを機に宇宙へ憧れる新しい芽が生まれるかもしれない。

https://www.youtube.com/watch?v=RiGP3cXo7e4
国土地理院つくばVLBI観測局32mアンテナの180度回転

2016年10月17日月曜日

福島と熊本を結ぶ花



福島と熊本、どちらも巨大地震によって大きな被害を受けた。

東日本大震災の被災地・福島県須賀川市にある農業用ダム「藤沢湖」が、
3.11震災により決壊、流れ出た鉄砲水で死亡・行方不明者は8人に及んだ。


震災から2年後の2013年、藤沢湖の湖底で育っているアジサイが見つかり、
地元の長沼商工会が「軌跡のアジサイ」と名付け希望者に株分けしている。

今年4月の熊本地震で被害の実態を知った長沼中学校の生徒会長大森くんは、
「同じようなつらい思いをしたからこそ、『応援し続けている』ことを
伝えたい」と生徒会で話し合い、藤沼湖のアジサイを送ることを思いついた。

生徒会の相談を受けた長沼商工会では、熊本地震で被害の大きかった
宇土市の住吉中学校へアジサイを送ることにした。
長沼小の全校生徒172人が書いた励ましのメッセージも添えて。

ちなみに、送られたアジサイは、宇土市の市の花となっている。

http://www.minpo.jp/pub/topics/hotnews/2016/09/post_1212.html
奇跡のあじさい 熊本へ 長沼中生が贈る

2016年10月14日金曜日

瓜生岩子を顕彰



幕末の国内最大の内線である戊辰戦争で、戦火は会津藩若松城下に及び、
その凄惨な戦いの中で、敵味方の区別なく負傷者を救護する女性がいた。

女性の名は瓜生岩子。今日の日本社会福祉の礎を築いたといわれている。

岩子の功績や信念をあためて掘り下げ、顕彰しようという男性がいる。
東京都在住の福島一雄さんで、生まれ育った東京浅草で遊んでいた頃から、
浅草寺の左手にたたずむ瓜生岩子の銅像に親しみを感じていた。

小学校の修身では岩子の生涯を学んだという。
その記憶が頭に残っていて、後年岩子に関する記事を新聞で読んで、
改めて感銘を受け、瓜生岩子を讃える会を2007年に立ち上げ会長となった。

会員は会長である福島さん一人だが、功績をまとめた資料を配布したり、
岩子を顕彰する歌を作詞するなど地道な活動を行っている。

今までまったく光が当たらなかった人物やスポットが、にわかに脚光を
浴びることもある。

岩子と同じ会津の新島八重も大河ドラマに取り上げられなかったら、
埋もれたヒロインのままであった可能性は高い。

福島さんのように全国にはマイ・ヒーローにはまっている人も数多い。

http://yae-sakura.jp/aizuhaku/column07
瓜生岩子

2016年10月13日木曜日

うちわでおもてなし



高知県の馬路村は県の東側に位置し、高知龍馬空港から車で約2時間ほど。
山奥にある村は人口約1000人。総面積の約96%が山林に覆われている。

しかし、この村の自立意識はめざましく次々と活性策を打ち出している。

平成12年に新しい林業のシステムづくりを担う第3セクター
「株式会社エコアス馬路村」を設立した。


同社では「明日きっとエコロジー、いつか生態系循環の永遠の森につな
がるように」のポリシーのもとに、「森を育てる」「森を集める」
「森を加工する」「森を販売する」「森への還元」を実践している。

そして、すでに視線の先には2020年東京オリンピックを見据えている。

「エコアス馬路村」が製造販売している高知県産杉の間伐材うちわを
東京五輪・パラリンピック選手のお土産にしようという企画である。

うちわを日本のエコロジーアイテムと位置づけ、お・も・て・な・しの
実践として、選手村で選手を迎えた時に手土産として手渡すというもの。

8月から村長自らうちわを持って、東京五輪・パラリンピック大会推進本部
などをまわり説明に奔走している。

http://www.ecoasu.co.jp/cat_info/summry.html
エコアス馬路村

2016年10月12日水曜日

ひっぱりうどん



茹で上がったうどんを釜や鍋からすくいあげて、
そのまま納豆やサバ缶などで作ったタレで食べるという作法。

これを山形県の内陸部では「ひっぱりうどん」と呼んでいる。

釜揚げうどんなども器からすくいあげて食べるので、
ひっぱりうどんならではの特徴があるのかなと調べてみても、
強いて言えば、器から丼にうどんを引きずるようにすくうとある。

引きずるようにという表現が微妙だが、まあ細かいことは良しとしよう。

このひっぱりうどんが、先日行われた「全国まるごとうどんエキスポ2016
in秋田・湯沢」に初めて出展された。

同エキスポは、讃岐うどんや稲庭うどんなど全国に名が知れた19のうどんが
味を競う大会で、今回は秋田県湯沢市で開催された。

あいにくグランプリには手が届かなかったが、
山形の庶民の味をPRするにはいい情報発信の舞台となったのかも?

ひっぱって食べるという作法より、サバ缶、シャケ缶、ツナ缶など、
缶詰との相性がいいおもしろいうどんである。

http://udonexpo.net/udon.html
全国まるごとうどんエキスポ2016

2016年10月11日火曜日

マンガで町おこし



熊本県の湯前といえば県の南東に位置し、宮崎県との境にある町である。

ここでは、マンガによる町おこしに取り組んでいて、
まんが専用の美術館「湯前まんが美術館」で有名だ。

まんがを町内外の人に見せるだけではなく、
実際に漫画家さんが創作していく過程を知ってもらおうと、
このたび、増え続ける空家を2人の漫画家さんに無償提供した。

1人は「新・仮面ライダーSPIRITS」の作者の漫画家村枝賢一さん、
もうひとりは「クッキングパパ」作者の漫画家うえやまとちさん。

二人はアトリエで創作活動をしたり、まんが教室を開いたり、
3Dプリンタなどを活用してデジタル工作体験教室などを開催する。


ただ単に発表の場を提供するのではなく、地元の若者達が漫画に関心を持ち
プロから教えてもらうという一歩踏み込んだ町おこしスタイルである。

まんがなどのコンテンツ系アートは、創作場所をさほど限定しないので、
地方を創作の拠点にという取組があちこちあるものの、
成功事例は少ないように思う。


湯前の今後の動きに注目してみたい。

http://kumanichi.com/news/local/main/20161003005.xhtml
漫画のまち、空き家から発信 村枝賢一さんら

2016年10月7日金曜日

2頭目のゴリラ



観光スポットというものは、得てして人が勝手に自然をねじ曲げることもある。

大海原に落ちてゆく夕陽、緑の中を真っ白な飛沫を上げて駆け落ちる清流…
あるがままの自然が一番なのに、なにかと演出したがる傾向がある。

そうした中、「あっ、そうだったんだ」と今更ながら気づくスポットもある。

沖縄県伊江村、島の北西に位置する水源地の近くにある岩が、
ちょこんと座っているゴリラの姿にソックリ!
岩に生えた草木がゴリラの毛のようにも見える。

そこで、伊江村ではこのゴリラ岩を新たな観光資源にしようと動き出した。

実は、村のシンボリックな存在である城山も角度によってはゴリラに見え、
元祖ゴリラ岩として君臨している。

元祖ゴリラ岩に加えて2頭目のゴリラ岩が出現したわけで、
「島にいる大小2頭のゴリラの物語」とか
「湧出の水を飲んで大きく育ったゴリラ」など演出する物語が語られ始めた。

国内の井戸にまつわる伝説などを読むと、弘法大師にちなむものが数多く、
昔から人は何かしら”格好つけ”をしたいのかもしれない。

http://ryukyushimpo.jp/news/entry-369902.html
伊江に新ゴリラ岩

2016年10月6日木曜日

放課後にビジネス学習



机上の理論と実際はちがう。よく言われることである。
頭で考えるより、足で駆けずり回って考えろ。ごもっともである。


さて、富山県魚津市といえば目の前に富山湾が広がり、
その名の通り富山湾の魚がいっぱい水揚げされる魚の町である。

魚もだが、地域の産品を使った新製品の開発、そして販売を体験しようと、
魚津市の新川高校では、今年から放課後にビジネス学習の時間を設けた。

その活動の中で、生徒たちは富山県内で一番おいしい水を使ったコーヒーを
作ろうと、市内の喫茶店と協力して県内各地の水を飲み比べた。

結果、魚津市の水がコーヒー豆本来の味を引き出すということがわかり、
今月15~16日に開けれる魚津市の◯◯(まるまる)市に出品・販売する。

ちなみにネーミングは「17歳のコーヒー:だとか。


コーヒーだけではなく、地元産リンゴやブルーベリーを使ったクレープも
販売する予定で、学生たちはどんな評価がつくのか、今から楽しみとか。

校内バザーとかだと、どうしてもありきたりの物品販売になってしまうが、
一般客を相手にすると学ぶことも多い。

http://www.niikawa.ed.jp/
新川高校

2016年9月30日金曜日

皿回しをスポーツに



大道芸でおなじみの皿回し。
回転力がなくなって落ちるんじゃないだろうか、
ハラハラドキドキ感が、見ている人の緊張を高め耳目を集中させる。

もちろん、演じる人も並々ならぬ苦労をして芸を体得したわけだが、
この皿回しをスポーツとして発展させたいと願う人がいる。


福岡県八幡東区の播本洋平さんで、先般「第1回スポーツ皿回し全国大会」
を開き、九州各地などから約20人が参加した。

参加者は5歳から80代までと幅広く、皿を回しながら走ったり、
皿を回す棒をあごにあてた状態で時間を競うものなど5種目の競技部門。

それに、制限時間4分以内で自由な技を披露するパフォーマンス部門があり、
妙技の数々が披露された。

見事、競技部門とパフォーマンス部門で優勝したのは神奈川県の26歳の男性。

どちらかというとマイナーな皿回しの認知度をアップできればと、
今後も大会を続けていくという。

http://www.megaegg.ne.jp/~kaiten/saramawasi.htm
一人13枚回しの大技

2016年9月28日水曜日

耐塩性あるバラ



宮城県名取市閖上地区。ここも東日本大震災で大きな津波被害を受けた。

海水が流入したために塩分が高くなり、その土地に適した草花や農産物を
植えないとうまく育ってくれない。

閖上地区の農事法人「小塚原ファームランド」では、今年5月に
「刺梨(ツーリー)」というバラの生産を始めた。

ツーリーは中国・貴州省から県内に伝わり、耐塩性が高く、
津波で浸水した土地でも容易に生産できる。
実は1株で500~1000個取れ、ビタミンCやポリフェノールが多く含まれる。

ツーリーの栽培にひと役買って出たのが宮城農高で、実の切り方や
袋詰の方法などノウハウを小塚原ファームランドへ提供した。

今月末には「バラの果実茶」として横浜市である催しで販売する。

閖上地区には震災で農業をやめたり、遊休地もたくさんある。
そうした被災地の農地復興の新星として、ツーリーの生産が
ひろがっていくことを期待したい。

http://this.kiji.is/151550653097051640?c=62479058578587648
宮城農高のノウハウ生かす

2016年9月27日火曜日

胸キュンのまちづくり



テーマは「初恋」といわれると、どんなことを想像するだろうか?

シンガーソングライターだった故村下孝蔵さんは、こう歌った。

「好きだよと言えずに 初恋は ふりこ細工の心
 放課後の校庭を走る君がいた 遠くで僕はいつも君を探してた」


村下さんの故郷である熊本県水俣市では「初恋のまちづくり」が
スタートして、地元の高校生たちがさまざまなアイデアを出した。

初恋のまちづくり実行委員会は市民や高校生で組織され、
委員26名中の13人が高校生だ。

第1回の会合では、初恋にちなんだ甘酸っぱいスイーツを開発したら、
前掲の『初恋』の歌を若手バンドにアレンジしてもらってPRしては…
といったアイデアが出た。

水俣市の方では、昨年は音声ドラマ「初恋ポッドキャスト」を
ネット上で公開したり、全国から初恋エピソードを募集し
再会を演出するイベントなども実施した。

初恋…胸がキュンとする記憶だけに、面白いまちづくりができそうだ。

http://www.minamata-hatsukoi.com/
水俣「初恋」ポッドキャスト

2016年9月21日水曜日

戦国疑似体験



歴史ものは観光の目玉となるが、ただ見る、知るだけでは面白みがない。
そこで、当時の料理を味わったり、衣装を身に付けたり、
さらに戦国時代であれば武将や兵士になりきって戦いに参加する。

そういうふうに、濃い体験によって人は深い感動を覚える。


島根県松江市では戦国時代の城攻めを疑似体験するイベント
「鷹の爪団のSHIROZEME」が松江城周辺で開催された。

再現した高さ6メートルの門を台車に載せた棒で破る「大手門破り」や、
腕に付けたボールを命に見立て、ウレタン製の剣で落とし合う「白兵戦」
など実践もどきのアトラクションが開催された。

さらに、「謎解き古地図ツアー」というスマホアプリを活用した
ゲームを楽しみながら城周辺を散策するイベントも人気を集めた。


主催は松江市と島根ゆかりの人気アニメ「秘密結社 鷹の爪」を制作する
ディー・エル・イーなどで、去年に引き続き2回目の開催となった。

去年は地域の魅力を発信し、海外から集客するインバウンド対策のモデル
になると評価され、日本イベント産業振興協会主催の「JACEイベント
アワード」で最優秀の経済産業大臣賞に輝いた。

http://shirozeme.com/
鷹の爪団のSHIROZEME

2016年9月16日金曜日

先進政策



先進政策バンクなるものがある。

全国知事会が主催し、全国から登録された先進的な政策の中から、
有識者らが行財政改革や防災・危機管理、教育・文化など9分野の
1位を選定するものだ。

今年度の大賞に輝いたのは、岡山県の産業企画課が担当した
「商品開発マーケティング支援事業」だった。


どんな事業かというと、消費者ニーズの把握に欠かせない市場調査を、
ノウハウや費用に乏しい中小企業に代わって県が行うというもの。

すでに2013年からスタートしていて、多数のモニターを1カ所に集めて
試食・試飲する「会場調査」を県庁の会議室を利用して行っている。
モニターには県の職員に協力してもらう。

これまでに60回、述べ4600人ほどが参加し、80店の試食・試飲を行い、
調査結果を開発企業に提出している。

調査結果は、さらなる商品のブラッシュアップに活かされている。


なるほど、お金をかけずに企業支援ができる仕組みである。

http://www.nga.gr.jp/app/seisaku/
先進政策バンク 先進政策創造会議

2016年9月15日木曜日

400年前の知恵



東日本大震災、熊本地震と日本は全国いろんなところで地震が頻発し、
もしもの時のための備えが必要だ。

これは今に始まったことではなく、歴史をひもとけば事例に事欠かない。
地震被害が出るたびに、建物自体の構造を研究し、
強い揺れにもびくともしない耐震性の高い構造物が建てられるようになった。

耐震性とともに論じられるのが、いかに揺れを逃がすかという免震性。
礎石に柱をがっちり固定して耐震性を高めていくのか、
最初から礎石と柱を固定しないで柱が滑り動くことで免震性を高めるか。


福井県おおい町名田庄納田終にある薬師堂は1187年の創建とされる。
2度の火災の後、1617年に再再建され現在に至っている。

県の指定文化財で、舞鶴高専の教授が耐震性評価実験を行ったところ、
震度6強でも倒壊しないであろうとの結果が出た。

その理由は先に書いた礎石と柱が固定されていないので免震効果が出て、
建物の倒壊を防ぐという案配だ。

まだまだ先人の知恵を学ぶことがありそうである。

http://www.jssi.or.jp/menshin/
免震を知ろう

2016年9月14日水曜日

笑いを教える



泣くよりも笑っている方がいいし、暗い顔より明るい顔がいい。
笑いの効果については、以前本マガジンでも紹介したことがある。

たしか、どこかの病院の待合室でコントや漫才をやったりして、
患者さんの心をなごませるというものだったと思う。


さて、その笑いを笑いのプロである漫才師が「笑学(わらいく)」と題し、
小学校の子どもたちに伝授する取組みがある。

松竹芸能と福島第一原発事故の被災地である福島県飯舘村が連携して、
草野・飯樋・臼石の3つの小学校で授業が行われた。

お笑いコンビ「アメリカザリガニ」が講師を務め、漫才の仕組みを紹介し、
基本であるボケとツッコミについて実習を交えながらわかりやすく解説。

子どもたちの反応も上々で、来年度から村は「笑学」の本格的導入を検討、
導入されれば東北では初めてとなる。


余談だが「しくじり先生」というテレビ番組でオリラジの中田さんが、
笑いを入れながらむずかしい話をわかりやすく解説するコーナーがある。

どんな立派な授業でも、教わる側に理解してもらわないことには、
やっている意味がない。

https://www.facebook.com/waraiku/
松竹芸能「笑育」

2016年9月13日火曜日

地域課題をスポーツで解決



オリンピックなどのスポーツ競技は参加することに意義があるかしれないが、
やはりふだん鍛えた技や力を競い合うというのが興味の中心である。

何人勝ち抜いたか、どれだけのタイムで優勝したかなどなど、
競技ごとに着目するポイントがちがう。

また、他の人と競うことで、勝てば優越感にひたれるだろうし、
負ければ悔しさとともに自分の今後の糧にもなる。


そうしたスポーツの要素を取り入れて地域の課題解決をはかろうと、
茶どころである静岡県の牧之原市では、国際スポーツお茶摘み選手権を、
今度の日曜日に初めて開催する。

競技は茶園で遮光ネットをかぶせる速さを競う「かぶせ作業競争」と、
ネットを回収していく「巻き取り競争」、かぶせ茶の手摘み競争の3種目。

1チーム4人で競い、競技終了後は参加者自身が収穫した茶葉を
ホットプレートで手もみ体験し、「まきのはら茶づけ」にして味わう。


ヒントは雪かき選手権だそうだが、農作業や林業、漁業など人手の
足りない産業での重労働を、こうしたスポーツ化するのは面白い。

http://www.city.makinohara.shizuoka.jp/bg/sangyo/ent/8598.html
国際スポーツお茶摘み選手権

2016年9月12日月曜日

ポケモンで自殺防止



ややブームが去った感もあるポケモンGOだが、
夏休みはスマホ片手にポケモン探しに興じた人も多いことだろう。

当然のことながら、珍しいポケモンをゲットしたとなれば、
その情報が世界中を駆けめぐり、人が押し寄せてくる。

人が押し寄せてきて商売繁盛というところもあろうが、
原子力発電施設のように近寄ってほしくない所もある。


自殺の名所というありがたくない冠がつけられている場所がある。
福井県坂井市三国町は東尋坊もその一つである。

ところが、この夏は東尋坊で珍しいポケモンが出現するとの噂が広まり、
週末は100人ほどがスマホ片手に人がウロウロ。

そのせいか、8月の保護者(自殺志願者)はゼロだった。
あちこちに人がいることが自殺防止に役立ったわけだ。

これによって暗いイメージの東尋坊からポジティブに変わればと期待する。
しかし、無断駐車、煙草の吸殻やゴミのポイ捨てなどが多く、
ゲーマーのマナーも向上させなければ…

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160909-00010000-fukui-l18
東尋坊の自殺者ゼロに

2016年9月9日金曜日

B級グルメ開発



長野県の南部、中央自動車道沿いに北から伊那市、駒ヶ根市、飯田市と続く。
伊那市にはローメンという名物料理があり、駒ヶ根市はソースかつ丼が売りだ。

そして、飯田市というと…。地域を代表する名物料理がない。

そこでなんとかしようと、目をつけたのが「おたぐり」。

おたぐりとは、馬の腸を煮込んだ料理、つまり馬のモツ煮込みである。
このおたぐりを焼きそばの具材にしようということで、
できあがったのが「おたそば」。

飯田商工会議所青年部が昨年2月から開発を始め、何度も試行錯誤して、
たどり着いいたのが、塩だれとオイスターソースをベースにしたおたそば。

食感を良くするために、具材にはパプリカやハナビラタケを使い、
鉄板で炒めるとおたぐりの匂いが出るので、麺の上で炒めるという。

食欲の秋を迎えるこれからの季節、果たしておたそばはB級グルメとして
定着していくだろうか。

http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20160903/KT160902SJI090021000.php
目指せ飯田名物「おたそば」

2016年9月5日月曜日

残しま10(テン)



去年の12月頃、本ブログ125号「最初の30分、最後の10分」というタイトルで、
ホテルなどでの食べ残しを少なくする運動を取り上げた。

佐賀市役所が音頭を取って行っているもので「3010運動」だった。


趣旨は同じだが栃木県宇都宮市のもったいない運動推進本部が行うのは、
「もったいない残しま10!」運動である。

宴会スタート時に幹事が残しま宣言を行い、●初めの10分と最後の10分は
食べることに専念し残さず食べる ●食材は10割使いきり料理も10割食べる。

さらに、徹底しているのは何もホテルなどの宴会だけではなく、
家庭では食材を使い切り、食事を食べ切る、小売店などでは賞味期限が
近い商品は値引きして販売するなど全方向に向けての運動である。

食べ物を残さないことで、必然的にゴミの量も減ってくる。

http://www.u-mottainai.com/
もったいない運動市民会議

2016年9月2日金曜日

ブランドアップに天皇の料理番



昨年だったか「天皇の料理番」というドラマが放映された。

主人公は福井県越前市出身の秋山徳蔵で、徳蔵は東京で修行した後
ヨーロッパへ渡って腕を磨き、半世紀にわたって天皇の料理番を務めた。

徳蔵の功績を地域の食のイメージアップにつなげようと、
越前市では「秋山徳蔵トリビュートセレクション」というブランド事業を開始。

まずは、トリビュートセレクションにふさわしい商品の選定会を定期的に開く。
審査員は徳蔵の弟子で宮内庁大膳課にいた谷部金次郎さん。

天皇の料理番のお墨付きですよ、というわけだ。

認定されると、販売時に「天皇の料理番 秋山徳蔵トリビュートセレクション」
の称号やロゴが使用できるようになるし、生産量を確保できるものは
西武が全国展開するギフトカタログの商品に加わるという。

無名なものをブランドに育て上げるには並々ならない苦労を伴うが、
今回のようにあるていど名の通ったものをブランド化し、
商品を揃えていくという手法はおもしろい。

考えてみれば「天皇」という言葉は商品名や販促物にほとんど使われた
ことがなかったのではないだろうか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160826-00010000-fukui-l18
秋山徳蔵で地域のイメージアップ 越前市で食ブランド事業スタート

2016年9月1日木曜日

未来へ走り続ける



仙台市には「仙台ミラソン」というユニークな取組みがある。

ミラソンとは未来とマラソンを掛けた造語で、2012年度から始めた
若者向け人材育成事業だ。

毎年夏から半年かけて、学生らが市職員のアドバイスを受けながら、
地域の課題と解決策を考える。

若者は生の行政の現場を知ることができるし、市職員が若者の
自由なアイデアを取り入れることができる。

これまでに自転車交通ルール周知のためのLINE(ライン)用のスタンプ、
市街地を舞台にした体験型脱出ゲームなどのアイデアを形にしてきた。

今年も市内外の35人の若者が集まり7つのテーマについて実地調査や
市職員との意見交換を実施する。

仙台市が未来へ向かってどう走っていくのか楽しみである。

http://this.kiji.is/141654925986137588?c=75768590128873475
地域課題解決 若者が発案「ミラソン」成果

2016年8月31日水曜日

マンガパワー



今年になって、マンガを地域の活性化に使うとか、
お堅いイメージのある行政がマンガを使ったパンフやイメージビデオを
作るなどマンガがもてはやされているように感じる。

もともと、マンガが他の表現手段に比べて劣っているとか幼稚とか
そんなことは全然ないのだけれども、取り上げようとする人たちが
堂々と手を上げづらい状況があることは否めない。


されど、マンガである。

京都市西京区にあるウォズジムに所属する山田定幸選手は、
小学校4年生の頃からいじめを受け不登校になった。

家に引きこもり布団に潜り込んで、外出は散歩だけ。
その山田選手が、たまたま家にあったボクシング漫画「はじめの一歩」
を手にしたのは4年前。

スポーツ経験もほとんどなかったのに、マンガを読んで変わった。
ウォズジムを紹介され、練習に励み、苦手だった会話も交わすようになった。

プロボクサーをめざし、7月のプロテストに合格。
デビュー戦に臨んだが、1回にダウンを喫し4回に連打を浴び沈んだ。

しかし、山田選手はきっと将来を見つめている、次は勝つ姿を見せるんだと。

https://www.youtube.com/watch?v=soV8rnRVArs
人間変われる!!引きこもり脱しプロボクサーに!!

2016年8月29日月曜日

熊にハイブリッド



畑を荒らされた、人に襲いかかってきたなど熊の出没が今年は異常に多い。
その熊を撃退するために、なんとオオカミのフンを使おうという奇策がある。

オオカミは生態系の頂点に立つ生きものだから、熊だって本能的に怖がり
撃退効果があるのではというのがその理由。


青森県むつ市の職員たちは、薄茶色の液体が入ったペットボトル50本を、
9メートル間隔で畑の柵にくくりつけた。

薄茶色の液体はハイブリッドウルフのフンを希釈したもの。

ハイブリッドウルフとは、オオカミと犬を掛けあわせた動物で、
純然たるオオカミのフンが入手困難なことからハイブリッドとなった。

熊だけではなく猿害に悩まされている農家でも、ハイブリッドウルフの
フンの希釈水を試している。

ゴジラ対メカゴジラみたいなことが、実際に行われているのだ。

http://hybrid-wolf.jimdo.com/
ハイブリッドウルフ

2016年8月26日金曜日

夢ふくらむライスビア



米というとご飯のイメージが強いが、米そのものは清酒やおかきなど
姿かたちを変えて私たちの味覚を楽しませてくれる。

このたび、岩手県陸前高田市が栽培しているブランド米「たかたのゆめ」を
使った、まさに夢ふくらむビールが誕生した。


同市の有限会社ビッグアップルと一関市の世嬉の一酒造のコラボから
生まれた。

有限会社ビッグアップルは、東日本大震災以降に陸前高田市に事務所を開設し、
たかたのゆめの栽培やブランディングを通じた農業復興や、
加工品開発などを通じた6次産業化の支援などに取り組んでいる。


今回のビールはアルコール度数5%、やわらかい口あたりとリンゴのような
甘さがあり、飲みやすくサッパリした味ということだ。

ちなみにお値段は330mlで490円。陸前高田市のふるさと納税の返礼品として
選ぶこともできる。


米余り現象も相まって米のさまざまな活用法が試みられているが、
お菓子や飲料ほかいろんな食のカテゴリーで使えそうだ。

http://takatanoyume.big-apple.info/takata_no_yume/
たかたのゆめ

2016年8月25日木曜日

1万本の希望の花



東日本大震災により福島第一原発事故が発生し、避難を余儀なくされた
飯舘村では来年3月に大半の地域で避難指示が解除される予定だ。


飯舘村須萱地区の高橋松一さんは、放射能で汚染され地力が衰えた農地を
回復させるために緑肥としてヒマワリの種を蒔いた。

緑肥は有機物や肥料成分の補給に加えて病害虫や雑草の抑制、
有用微生物の増加、土壌浸食防止、環境負荷軽減など多面的効果が期待できる。

また、夏空に太陽に向かって咲くヒマワリの華やかで力強い姿を
地域の人たちに見てもらい、少しでも元気の起爆剤になればという
思いもこめられていた。

そのヒマワリが今満開となり、多くの人の目を楽しませている。
25ヘクタールの農地に咲く1万本のヒマワリ。

大地に栄養を与え、人々に元気を与える大輪のヒマワリは希望の花でもある。
ちなみにヒマワリの花言葉は「私はあなただけを見つめる」「愛慕」「崇拝」。

花の盛りが過ぎた頃に土を入れ替えて、緑肥としてポピーの種を蒔くという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20160821-OYT1T50003.html?from=ycont_latest
福島の除染農地に希望のヒマワリ

2016年8月24日水曜日

鳴き声、封印



まわりに気を遣って楽器や声楽の練習が思い切りできないという人は多い。
そのためにカラオケボックスなどに出かけていく人もいる。

ペットも同様で、犬を飼いたいけど夜中にワンワン吠えたら困る。
そんな愛犬家に、犬の鳴き声を軽減する減音室が開発・販売されている。

開発したのは静岡市駿河区の犬専門店HAPPY LIFEで、
減音室に犬を入れると、犬の鳴き声が日常の生活音レベルまで軽減する。

減音室の中で犬に極力ストレスを与えないよう、
大きな窓を付け換気システムも完備している。

減音室の大きさは幅125センチ、高さ90センチ、奥行き75センチと
そんなに広くはないが、特注にも応じるという。


減音室を設置しなくてもリビングルーム自体が減音機能を備えるという
商品であれば、さらにグッドなのだが…

https://happy-dogs.biz/shizuka-box/
Shizuka.box

2016年8月22日月曜日

ひときわ暑い夏に



東日本は台風の影響などで雨の日が多いが、
西日本は連日の猛暑日でうだるような暑さが続いている。


暑い暑いと言っていないで涼しくなるものはないかということで、
富山県高岡市の御旅屋通りの特設会場では「クール!OTAYA」が開催された。

どんなイベントかというと、会場のまん中に約100㎡の雪ひろばを設け、
フレーク状の人工雪が30センチの高さに敷き詰められた。

水銀柱が跳ねがる正午にオープンすると、70人ほどが入場し、
雪の上をかけまわったり、そり遊びをしたり…。

ちなみに入場料は1人300円で、15分間自由に遊ぶことができる。
近くにはかき氷やジェラートなどを出すクールカフェがあり、
涼をもとめる人たちでにぎわった。

https://www.city.takaoka.toyama.jp/kocho/shise/koho/hodo/mottohot/2016mottohot/201608/coolotaya.html
夏の御旅屋に大雪注意報?

2016年8月19日金曜日

妖怪電車



列車やバスなどの交通機関は密閉空間なのでイベントに使いやすい。

おまけに軌道敷や道路を走ることができるので、外の景色を楽しみながら
イベントそのものを堪能することができる。


お座敷列車、走るビアガーデン、カラオケ列車などなど
いろんな楽しませる仕掛けがあるが、京都の京福電鉄は妖怪電車である。

なにも今年から始まったわけではなく、すでに10年目だそうだ。
電車内は青白い照明に彩られ、気味の悪い音楽が流れてくる。

そこに不気味な格好をしたお化けや妖怪たちが乗り込んできて乗客を驚かす。
子どもたちが乗っていると、泣き声が車内に響き渡るとか。

お化けや妖怪の正体は右京区にある京都嵯峨芸術大のサークル「百妖箱」の
学生たちで、衣装や扮装に趣向を凝らし、妖気で盛り上げる。


暑い暑い夏の夜に、ゾゾ~~っと体が固まるこんなイベントもグッドである。

https://www.youtube.com/watch?v=GOBc8_3hGNQ
妖怪電車動画

2016年8月18日木曜日

炭酸コーヒー



ここ数年、コンビニ等で炭酸水を求める人をよく目にする。

炭酸飲料はコーラやサイダーをはじめいろんなものがあるが、
純粋に炭酸水が飲料としてお店に並んだのは最近のような気がする。


神戸東急ハンズ三宮店に特設コーナーが設けられ、
北欧生まれのアレンジコーヒー「エスプレッソトニック」が人気だ。

エスプレッソトニックは、コーヒーのエスプレッソを炭酸水で割ったもので、
コーヒーの芳醇な香りと炭酸のシュワッとはじける清涼感がたまらない。

また、混ぜる際のグラデーションも涼しげである。

同じく神戸市兵庫区のCOZY COFFEEでは、注文するとトニックウォーターが
入ったグラスが運ばれ、客席でエスプレッソを注いでくれる。

飲む時の清涼感とともに、後口もさっぱりとしていて、
コーヒーが苦手な人でも飲みやすいと好評を得ている。

http://macaro-ni.jp/29004
エスプレッソトニック

2016年8月16日火曜日

トゲアシヒライソガニモドキ



フイールドに出かける機会が多くなるからか、夏休みには動植物の珍種が
見つかることが多い。

トゲアシヒライソガニモドキ…イソガニモドキだからカニの仲間
だろうと想像するくらいしかできない生物が相模川の河口域で見つかった。

モクズガニ科の甲幅が10数ミリというカニで、足には鋭いトゲと毛が
生えているという。


発見したのは市民グループ「馬入水辺の楽校の会」のメンバーで、
神奈川県水産技術センター内水面試験場の研究員の協力で行った
観察会で見つかった。


トゲアシヒライソガニモドキは主にフィリピンやインドネシアなど
南方の暖かい海の河口域に生息する。

日本では房総半島南部が北限とされているが、
地球温暖化の影響で海水温が上昇しトゲアシヒライソガニモドキも
北上している可能性があるとか。

http://www.tansuigyo.net/m/diary.cgi?mode=comment&no=161
トゲアシヒライソガニモドキ

2016年8月12日金曜日

恐竜弁当


フクイラプトル、フクイサウルス、フクイティタン、コシサウルス、
フクイベナートル…

果たして、これは何だろう?名前から察して、恐竜?

そうなんです。福井県では、1989年(平成元年)から勝山市北谷で
恐竜化石調査事業を実施し、その成果が冒頭の恐竜たちである。

こうした恐竜の化石を一堂に展示してあるのが「福井県立恐竜博物館」で、
2000年7月14日にオープンし、現在では、入館者数が年間で90万人を超える。


恐竜をもっと福井のPR素材として使えないかということで、先月末に
首都圏のJRの5つの駅で販売されたのが「元気いっぱい福井弁当」だ。

別名恐竜弁当で、恐竜の卵をイメージした楕円形の弁当箱。中を開けると、
福井発祥のコシヒカリ米、サバへしこと大根の浅漬け、サワラのウニ塩焼き、
コダイの手まりずしなど「福井のおいしさ」が詰め込んである。

嬉しいことに恐竜王国福井の観光ミニマップも付いている。
価格は1200円で、今月末までに1万食の販売を目指すという。

http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20160729/CK2016072902000010.html
恐竜弁当

2016年8月10日水曜日

卵の使い方



卵というのは数十年ほぼ同じ値段で提供されていて、
物価の優等生などと呼ばれている。

TKGに代表される卵かけごはんは、超簡単でおいしいし、
ゆでたまご、目玉焼き、卵とじ、オムレツ、オムライスなどなど
卵を使ったメニューは数多い。


その卵の生産量年間4600万個と推定されるのが和歌山県橋本市。
市では、この卵を使った看板メニューで地域をPRしようと考えた。

そこから生まれたのが「はしもとオムレツ」。

橋本市ではゴボウ、マッシュルームといった農産物があり、
それらを活かせるメニューとしてオムレツとなった。

地域産品を使いさえすれば、はしもとオムレツというわけで、
現在市内に認定店が22店舗あり、のぼりが立っている。

今年2月には和歌山はしもとオムレツ推進協議会も設立され、
インターネットのぐるなびサイトなどで情報発信していくという。

http://www.gnavi.co.jp/site/hashimotocity/
オムレツの街はしもと、はじめました

2016年8月9日火曜日

ホテルで幕末を知る



京都市中京区河原町通三条下ル…ここには土佐藩の重臣であった
後藤象二郎の寓居「壺屋」があった。

後藤象二郎は坂本龍馬の船中八策に共鳴して、土佐藩で実権を握っていた
山内容堂に大政奉還を進言した。

維新後、新政府でも農商務大臣などの要職を務めた。


そうした偉人ゆかりの地に、2018年春の開業をめざしてホテルが建設される。
地上10階、地下1階、144室の客室を備えたホテルで三井不動産グループが運営。

由緒ある地に建つホテルだけに、ホテル内には私設のギャラリーを併設する。
後藤象二郎の人となりを紹介したり、坂本龍馬とのエピソードの紹介、
さらには幕末の町並みを再現したジオラマも展示する。

ギャラリーはホテル利用者だけが見学できるのではなく、
フロントとは別の入口を設けて近くを散策する人も自由に立ち寄れる。


ホテル内部に高価な焼き物や絵画が飾ってある所もあるが、
地元と縁もゆかりもなければ、見る人の心を動かさない。

なにがしか、その土地に関連のあるものを展示した方が
客としても嬉しい。

http://this.kiji.is/134846830304085497?c=75768590128873475
志士の歩みギャラリーに

2016年8月8日月曜日

夜までモーニング



最近は純喫茶が減ってきて、ゆっくりとくつろぐスペースに出会わない。
カフェなどもおしゃれな雰囲気はあるものの、どことなく落ち着かない。

午前中に入店すれば注文できる、トーストや卵などがセットになった
モーニングサービスというメニューも嬉しい。


そのモーニングサービスが午前中だけではなく昼も夜も出てくるお店がある。
島根県松江市寺町にある喫茶店「さくらんぼ」だ。

さくらんぼは6月15日にオープンし、午前10jから午後7時までの営業時間中
和風モーニングなど3種類のセットメニューが注文できる。

コーヒーにゆで卵、スープ、唐揚げ、お菓子がセットでついていて500円。
朝から夜までやっているので、朝食や昼食、夕食代わりの人もいて、
注文のほとんどがモーニングとなっている。


安くてボリュームがあり、食と豊かなひとときを味わうために集まる
高齢者も多く、地域の社交場として人気を集めてつつある。

http://find-travel.jp/article/4041
コチラは名古屋のモーニング15選

2016年8月4日木曜日

給水ではなく給スイカ



今年の夏はひときわ暑さが厳しいから、こまめに給水を心がけている。

プール遊びも水の中だから熱中症なんて…と思っているだろうが、
全身スポーツである水泳は体力が消耗するし、喉も渇く。


そんな時に、水分と栄養補給の両方ができるスイカを、ということで、
先月27日富山県魚津市のミラージュランドのミラージュプールに
お目見えしたのが「給スイカステーション」。

給スイカステーションから来場客に無料でスイカがふるまわれた。


このイベントは「海と日本プロジェクト」の一環で、
富山が開催の初日にあたり、同時に全国31箇所でも行われたという。

主催は日本財団、海と日本PROJECT in 富山実行委員会、
それにスイカ倶楽部という団体である。

ちなみにスイカ倶楽部とは、富研連盟全国協議会の部会として設立された
日本中のスイカ好きが集い、ソーシャルでつながるファンコミュニティ
づくりを行う倶楽部活動だそうだ。

http://suika-club.com/
スイカ倶楽部

2016年8月3日水曜日

縁の下では



今年はリオオリンピックがあり、耳目がそちらへ集中しそうだが、
恒例の深紅の優勝旗をめぐっての全国高等学校硬式野球選手権大会も始まる。


それに先駆け、現在兵庫県丹波市では全国高等学校女子硬式野球選手権大会が
開催されている。いわゆる”夏の女子の甲子園”と呼ばれる大会だ。

大会は今年で20回目を迎え、参加チームは過去最多の24である。
20年前の第一回大会は、わずかに5チームで熱戦がくりひろげられた。


大会事務局長を務める堀秀政さんは自身も高校球児で、監督経験者でもある。
堀さんは1998年に女子の甲子園があることを知り、当時の事務局長に連絡し、
その年から大会運営を手伝ってきた。

当時、大会は東京で開催されていたが、堀さんの地元丹波市市島へ誘致し、
春の全国大会開催にこぎつけた。

2004年度からは夏の大会の開催も引き受け、球場のあるスポーツピア
いちじまは黄色い歓声につつまれる。


今年は24チームと隆盛だが、始めた頃は参加チームを増やすために
ソフトボール部がある学校へ手紙を送ったり電話で勧誘したり苦労話も多い。

一見、華やかに見える大会でも、縁の下ではいろんな方の熱い想いと
尊い汗が流れている。

http://www.girls-baseball.jp/
全国高等学校女子硬式野球選手権大会

2016年8月2日火曜日

窒素氷のチカラ



昨日はトマト栽培における害虫駆除にLEDを使うという話だったが、
今日は漁業の話である。

野菜もそうだが、魚介類はさらに鮮度を求められる。


獲れたての活きの良さを保つためにいろいろな方法が試みられているが、
山形県鶴岡市の加茂水産高校では窒素を詰めた氷の活用を研究している。

ふつう氷には酸素などが含まれている。
ところが窒素氷だと酸化を抑え、変色を防ぎ、鮮度を長く保持できるという。

研究の中心を担っている加茂水産高校はスーパー・プロフェッショナル・
スクールの指定を受けていて、世界初の窒素氷製造装置を導入した。
導入した装置では、1日に356キロの氷を作ることができる。

鶴岡市の庄内浜では130種類ほどの魚介類が水揚げされているが、
それぞれの漁獲量が少なく、ほとんどが地元消費となっている。

窒素氷によって鮮度保持ができれば、市外への発送なども可能になる。
ブランド魚誕生の大きな力となるかもしれない。

http://matome.naver.jp/odai/2136683522938485901
酸素を窒素に換えた「窒素氷」に驚きの効果が!

2016年8月1日月曜日

害虫駆除はLED



街灯はじめいろんなところにLEDが使われている。

百均の店に売っている懐中電灯などもLEDが使われていて、
明るいし電池のもちも良く重宝している。


そのLEDを害虫駆除に利用しているのが長野県下伊那郡泰阜村のトマト農家。

トマトにはオオタバコガという害虫が夜中に飛来して卵を産みつけ、
孵化した幼虫が葉や花を食べてしまう。

オオタバコガを撲滅するために、従来は殺虫剤の散布に頼ってきたが、
オオタバコガは一定の明るさのもとでは産卵しないという習性がわかった。


そこでトマトハウスの中にLED電球を灯したところ、
オオタバコガの発生は皆無だった。

下伊那農業改良普及センターではLEDで栽培する農家を視察し、
その効果が高いことからLED設置費用の4割を県が負担することにした。

結果4農家31棟のビニールハウスに導入されハウスを煌々と照らしている。

農薬削減ができればホタルとの共存や夜行性のハクビシンによる
食害対策にも役立つという。

http://gokiburitaizi.seesaa.net/article/401495763.html
LED照明に虫はよって来ない

2016年7月29日金曜日

ホヤの起死回生策



ホヤという海産動物を初めて口にした時、その食感に今まで味わった
ことのない一種独特のものを覚えた。

姿形も植物のようで、なんとなく貝にも似ているが、れっきとした動物である。
口に入れた時の独特の香りもエグイので、好き嫌いがはっきり分かれそうだ。

国内でのホヤの産地といえば宮城県で、国内の8割のシェアを持っている。
ところが東日本大震災で被災し、さらに韓国がホヤ輸入禁止を打ち出した。

韓国の輸入禁止のために生産過剰による値崩れを防ごうと、、
漁協ではなんと1万トン弱のホヤを処分しているという。


度重なる困難に対して、なんとか起死回生を図ろうと頑張っている。

石巻市谷川浜のホヤ養殖業渥美さんは、仙台市の仙台ロフトで
ホヤのワークショップの講師を務めた。

ホヤは丸い方が肉厚、とか、生きているホヤはつつくとふくらむ
といった漁師直伝の話を披露したりして、ホヤの魅力を語った。

また、生産者や加工業者でつくるPR団体「ほやほや学会」は
『女川ほやほやツアー』を企画し、船上試食や利きホヤ体験などを行う。

さらに、宮城県でも看板食材にしようと首都圏でのPR事業を展開、
宮城県産ホヤを食べることができるお店を網羅したパンフを配布した。

努力が実ることを、陰ながら応援したい。

http://temaeitamae.jp/top/t5/d/handlefish.hoya.html
ホヤ刺し身の作り方

2016年7月28日木曜日

ジュニアに人気



ファッション、スポーツ、音楽などいろんな分野で、
これは子ども向けだとか高齢者向けだとか決めてかかっていることがある。


ゲートボールと聞けば、高齢者のスポーツでしょと答える人が多い。
体力や筋力にさほど関係なく始められ、ルールもそれほどむずかしくない。

以前はゲートボールは高齢者の人気スポーツだったが、
現在はグランドゴルフやパークゴルフなどに人気を奪われてしまっている。

なぜかというと、ゲートボールは団体競技であり、
チームの戦術が勝敗を大きく左右する。

そうしたゲーム性が敬遠され、個人でやれるスポーツに人気が集まる。


しかし、富山県内では下降気味のゲートボールに新しい風が吹いている。
それは、県内の子どもや若者にゲートボールプレイヤーが増えているからだ。

高岡市では5年前に市のゲートボール協会が各学校に働きかけ、
2年前からはジュニアのチームが結成され、大会に出場するようになった。

砺波市でも昨年8月に中学生向けの大会が開催され7校9チームが参加した。
チーム一丸となり協力してやるところが子どもたちには魅力だとか。


シニア用をジュニア向けに、男性用を女性向けになど、
ターゲットを変えればブームが訪れるかもしれない。

http://gateball.or.jp/
日本ゲートボール連合

2016年7月27日水曜日

早道之者(はやみちのもの)



外国人に人気のある日本独自なものとして、忍者が有名である。
忍術を修得しようと日本の道場へ通う外国人もいる。


忍者といえば、伊賀・甲賀というのが一般的ではあるが、
青森の津軽藩にも早道之者と呼ばれる忍者集団がいた。

早道之者は、延宝2年(1674)に創設。4代藩主津軽信政が江戸において
近江国甲賀郡出身の中川小隼人を200石で召抱えたのがきっかけとなっている。


この忍者集団・早道之者の詳しい調査や、習得していた古武術などを、
外国人観光客などに発信しようと青森大学に忍者部が結成された。

大学公認の忍者部というのは全戸で初めてだそうで、
部員16人は全員薬学部の面々だ。

忍者は薬の知識も相当なものだったらしく、忍者部も当時の薬を研究したり
古武術の稽古に一生懸命取組んでいる。

先般、青森港に入港した大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の
乗客を忍者姿の部員たちが出迎え、PRの手伝いにひと役買った。

歴史ものも忍者のようなミステリアスなものが入れば、ぐっと楽しくなる。

http://aomoribiyori.com/report/3523/
青森大学で「忍者部」が密かに活動していた

2016年7月26日火曜日

ダムに流れを



以前、このメルマガでダムカードのことを取り上げた。

その際に、ダムカレーのことについては存在だけを語り、
詳しく紹介しなかったように記憶している。


ダムのあることろにカレーあり、と言ってもいいくらい定番であり、
ダムカレーを食べ歩きする人もいるくらいだ。

カレーをダムの上流側、ライスを下流側に見立てて、仕切りにステーキや
ウインナーを置くなど、それぞれの地域の工夫が添えられている。


新潟県魚沼市の奥只見レイクハウスでは、なんとカレーが上流から下流へ
流れ出すダムカレーを新メニューに加えた。

ごはんに埋めこまれたソーセージを抜けばルーが流れるようになっているが、
無事に完成するまではルーのとろみの加減に何度も試行錯誤が続いたという。

2ヶ月かけて完成した自信作は親子連れらに人気で、
この夏は一服の涼を求めてダム見学に訪れるお客様の食欲も満たす。


こだわるなら徹底的に、名物は一朝一夕には生まれない。

http://damcurry.pw/damcurry-list
ダムカレー一覧

2016年7月25日月曜日

キュウリの神様



夏野菜といえば、トマト、ナス、ゴーヤ、キュウリなどを思い出す。

なかでも、みずみずしいキュウリは水分補給、体を冷やす、毒素排出、
ビタミン補給、肌へのミネラル補給、消化促進などの効果があるという。


福島県会津若松市にある津島天王社の祭礼は今月15日に行われ、
参拝する人たちは手に手にキュウリを持って奉納し無病息災を祈願した。


津島天王社の本社は愛知県の津島神社で、あの織田信長も桶狭間の戦いの前に、
この神社を訪れキュウリを奉納したという。

なぜ、キュウリなのか?
それは、津島神社のご神紋がキュウリを輪切りにした形に似ているからとか。


一方、喜多方市の西四ツ谷須賀神社では「牛頭天王御祭礼」が開かれ、
ここでも参拝者が神前にキュウリ2本を供えるならわしである。

祭礼は「キュウリの神様」として信仰されている。

http://youpouch.com/2013/09/30/136813/
キュウリの14の効能

2016年7月22日金曜日

城から学ぶこと



全国各地にお城があり、そのまちのシンボルとして人々に愛されている。

外観の美しさもさることながら、石垣やお堀や庭園など城郭を取り巻く
施設全体のすばらしさにも圧倒される。


島根県の名城といえば松江城。国宝にも指定されている。
この松江城の魅力を親子で深く理解しようと、先般「まつえ城学」が開催された。

まつえ城学は、島根県内の企業78社が展開する「国宝松江城を守り、伝える」
キャンペーンの一環で、歴史はもちろん築城法、文化などを学ぶもの。


まず、松江市歴史館の専門官による城についての解説を聞いて周辺を散策。
散策する中でお堀の役割や石垣に刻まれた刻印の意味、最上階の通し柱の
秘密などを学んでいく。

さらに座学では、紙芝居を使って敵の侵攻を防いだ「鉤型路」のことなど、
新たな発見が加わった。

和菓子を食べながらおいしい煎茶の煎れ方を学ぶ茶学などもあり、
参加した人たちからは大いに勉強になったという声が聞かれた。


茶学のように食学、庭学、刀剣学などいろいろ分岐させていけば、
城学から地域の魅力がどんどん引き出せるかもしれない。

http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=560170004
国宝松江城の魅力学ぶ

2016年7月21日木曜日

話す自販機



町中と言わず地方にも、いろんなところに自動販売機が設置してある。
では、日本全国にいったい何台くらいのあるのだろう?


社団法人日本自動販売機工業会の2014年度版のデータによると、
自動販売機の合計は3,777,700台となっている。

両替機やコインロッカー等は自動サービス機という分類で、
上記の数字には含まれていない。

自動販売機の中でもダントツ多いのは飲料自動販売機で2,568,600台で、
清涼飲料、コーヒー・ココア(カップ式)、酒・ビールとなっている。


コインを投入すれば商品を出してくれるので、人件費がかからず、
自販機だけで生計を立てている人もいる。

近年は自販機にディスプレイを備えたりして情報のサテライト的な
役割を果たしているものもある。


秋田県にかほ市にある自動販売機は、飲料水を購入すると、
ご当地ヒーローである超神ネイガーが「まめでらがぁ~」などと
秋田弁で話しかけてくる。

「おばんです」といったネイガーの言葉に、心がなごむという按配だ。

飲料メーカーダイドードリンコが企画している方言おしゃべり機能付き
自販機で、すでに16種類・13万台が出回っているという。


アンドロイドを作る際、まず姿形、いわゆる見た目がそっくりになり、
声を出すことができ、さらに進むと心まで理解してコミュニケーションが
とれるようになっていく。

その進化の初期段階ととらえられなくもない。

http://www.dydo.co.jp/corporate/jihanki/communication/talk/index.html
おしゃべり自販機紹介

2016年7月19日火曜日

オールセールス



地方の首長選挙の公約によく掲げられているトップセールスという文言。


総務省などの中央官庁あがりの候補者は中央にコネクションがあるから、
自分が首長になったら地元の産品を売りまくると意気込む。

たしかに地方のトップがハッピを着てセールスの先頭に立てば、
少しは売れるかもしれない。

ただ、そこは首長本人のキャラに左右されることが多く、
とってつけたような演技や口上では客の心は動かせない。


ならば、ひとりよりみんなでという考え方のもとに、
静岡県南伊豆町の役場職員は、自分たちが使う名刺の裏に、
町内の観光施設で使用できる特典を刷り込んでPRすることにした。

入場料や飲食代が割引になるのは、伊豆漁協南伊豆直売所、
南伊豆アロエセンターなど6施設。

特典が記載された職員の名刺を見せればOKというもので職員提案から生まれた。

あとは、職員一人ひとりがいかに心をこめて名刺を渡すか。
その思いの強さに効果も比例していくのではないだろうか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160713-00000019-at_s-l22
名刺の裏は割引券

2016年7月15日金曜日

はやぶさ2と交信



長野県佐久市前山に、直径54メートルというとてつもなく大きなアンテナの
建設工事が始まった。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が造るもので、同市には直径64メートルという
先輩格で国内最大のアンテナが設置されている。

小惑星探査機はやぶさや、金星探査機あかつきを探し出して助けてくれた
アンテナ界のレジェンドだが、設置してから30年以上経過し老朽化が進んでいる。

そこで、今回の54メートルの新アンテナ建設となった。

2019年度に完成の予定で、完成すれば宇宙の旅を続けている
はやぶさ2との交信が予定されている。

大きさはひとまわり小さくなるものの、これまでの2倍のデータ受信ができる。
アンテナが設置される場所は高度1580メートル、敷地面積は約3,5ha。

受信データの中に、たまには地球外からの信号なども入ってくるのではと、
SFファンならずとも高機能なアンテナの成果に目を向けていきたい。

http://mainichi.jp/articles/20160701/ddl/k20/040/041000c
佐久に大型パラボラ

2016年7月13日水曜日

こんな会議はいかが?


地方ではスタイリッシュなインテリジェントビルやIT化された
スマートなオフィスがもてはやされたりする。

逆に都会では田園風だとか土の香だとか自然っぽさが受ける。


横浜市のNPO法人「ハマのトウダイ」は公園などの公共スペースを使った
地域活性化のモデルケースづくりを進めている。

具体的には「アウトドアオフィス」というプロジェクトがある。
どういうものかというと、市庁舎の屋上に人工芝を敷いてテントを張り、
ハンモックなどを取り付ける。

この人工的なアウトドアスペースで会議を行えば、
楽しい雰囲気の中で、有意義な議論を交わすことができるのではないかと。


四角四面の面白みにかける会議室よりも場がなごむことは確かだろうが、
そこから画期的なアイデアが生まれるとはイマイチわからないのだが…

http://beinspiredglobal.com/outdoor-office
アウトドアオフィス

2016年7月12日火曜日

Tシャツが黒板に



なるほど、こういうアイデアもあったのかとニンマリしてしまった。
着ているTシャツにチョークで書き込めるというオモシロウェアである。

Tシャツの一部が特殊な素材でできていて、チョークで文字や絵をかき、
かいたものは濡れたティッシュで消せるという仕掛けになっている。


このTシャツを採用したのがサッカーJ3のブラウブリッツ秋田。
ブラウブリッツ秋田はサポーターの応援用として販売し、
応援メッセージを書き込んでスタジアムへ足を運んで欲しいと期待する。

応援グッズとしても便利だが、イベントやゲームなどにも面白い。
もちろん商品や企業の宣伝用としても使える。


街を歩けば、デジタルサイネージをあちこちで見かけるが、
人メディアであり、しかも書いたり消したりというアナログなぶんだけ、
注目度が高いものになるかもしれない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160628-00000054-minkei-l05
ブラウブリッツ秋田が「黒板Tシャツ」

2016年7月11日月曜日

京都タワー、変身!



京都のランドマークである京都タワーが、わくわくスポットに変わっている。

地上100メートルの高さにある展望室では、眼下に広がる実際の景色と
手元のモニターに映る空撮画像を比べることができる。

空撮画像の中にある主要な観光スポットを指で触れると写真と説明文が出る。
また、スマホを操るように画像を指先でスワイプしていくと、
目の前の風景が左右180度のパノラマで楽しむことができる。

見やすく、わかりやすく、さらに展望台から俯瞰するわくわく感を増長させ、
内部だけではなくライトアップ用の照明をハロゲンからLEDに切り替え、
白、青、赤、ピンクなど光の演出が可能になった。

さらに、マスコットキャラクターである「たわわちゃん」を描いた飾りを
展望室の壁面に設置し、床面も四神や花を描いたカーペットが張られている。

京都タワーは2015年度に前年比11,7%増の52万2千人と来場者が増えた。
とりわけ外国人の伸びが大きく、これを機にさらに増客を狙うための
積極投資である。

タワーは外から眺めるだけではなく、中から外を楽しむのもその魅力だ。

https://www.kyoto-tower.co.jp/about/
京都タワー

2016年7月8日金曜日

現地で見て、集める



タレントのDAIGOさんの影響ではないだろうが、
最近はアルファベット3文字で言い表そうとする傾向があるようだ。

TKGとは「卵かけごはん」というのを、つい先日知った。


では、「GKP」とは何だろう?
これは全国の企業や団体で作っている団体「下水道広報プラットホーム」。
といわれても、ほとんど聞いたことがないし、それなに?という感じだ。

このGKPが4月から発行した「マンホールカード」が今ブレイク中である。
マンホールカードは各自治体で作るマンホール蓋の絵柄をあしらったもので、
それぞれの土地の自然や歴史や特産品などがデザインされている。

マンホール蓋そのものを配るわけにはいかないので、
GKPがカードにして配布したというものだ。

4月に第一弾28自治体30種類のカードがが発行された。


このカードは、ご当地の役所に行かないともらえないし、
お一人様一枚までと枚数が限定されている。
だから、自治体によっては観光誘客の促進ツールとして期待を寄せている。

その土地に行かないと見ることができないもの、食べることができないものは
たくさんあるだろうから、まずはカードみたいな小道具で興味をもたせ
本物へとエスコートする。

考えれば、いろんなネタが集まりそうである。

http://www.gk-p.jp/
GKP

2016年7月6日水曜日

臨場感あふれる読書



本を読む場所といえば…書斎、寝室、図書室、電車の中などが相場である。
でも、ミステリーなら事件が起こった現場で読めば感激もひとしおかも。


長野県の伊那図書館では、この夏から南アルプスの北沢峠こもれび山荘と
中央アルプスの西駒山荘に「山の図書館」を置くという。

それぞれの図書館に50冊ずつ置いて、山小屋で読書を楽しんでもらう。


しかも、こもれび山荘には南アルプスを開拓した竹沢長衛に関する本を、
西駒山荘には山荘にゆかりの新田次郎の小説「聖職の碑」などを置く。

登山で疲れた時や天候不良の際のトランジットタイムに楽しんでもらえば、
という今年から始まる山の日を記念した企画である。


こうした公営の図書館に限らず、最近はブティックに本が置いてあったり、
本の内容と読む場所のマッチングにも工夫がこらされるようになった。

出版不況とはいうものの、読みたい本を読みたくなる場所に置くという
シンプルなサービスが忘れられていたのかもしれない。

http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20160701/KT160630SJI090001000.php
山小屋で読書を楽しんで

2016年7月5日火曜日

日本三大まんじゅう



日本三大名山、日本三大名瀑、日本三大砂丘…などなどベスト3をくくる
ランキングはシンプルだが興味をそそる。


福島県郡山市に柏屋本店という和菓子屋さんがあり、創業165年の老舗である。
このお店の名物は柏屋薄皮饅頭で、日本三大まんじゅうの一つとされている。

あと二つはというと、東京塩瀬総本家の「志ほせ饅頭」と
岡山市にある大手饅頭伊部屋の「大手まんぢゅう」だ。


この三大まんじゅうが一堂に会して、「日本三大まんじゅうの朝茶会」を開催。
柏屋では先着500名に三大まんじゅうがふるまわれるとあって、
午前6時の開始前から150メートルにも及ぶ長蛇の列ができた。

他の2つの老舗も朝茶会をやったのかどうかはわからないが、
三大まんじゅうをすべて食すことができるという企画は喜ばれる。


まんじゅうに限らず、食はおろか自然景観でもいいから
他の二つとうまく組み合わせて新しい企画を練るのもおもしろい。

http://www.usukawa.co.jp/
柏屋薄皮饅頭

2016年7月4日月曜日

ラーメン課、発進!



山形県南陽市には、個性的的な味わいのラーメン店がたくさんあるという。
そこで、市にラーメン課を設けて、その普及宣伝に取り組むという。

一昨日の土曜日に、ラーメン課プロジェクトのキックオフイベントが開催され、
看板除幕式や一般公募で集まった県内外のラーメン課員が意見交換などを行った。


事務局は南陽市のみらい戦略課が担当し、ラーメン好きの職員有志20人、
東北芸術工科大学の学生、それに公募で参加する県内外のラーメン好きが
メンバーとなって、ラーメンによる地域おこしをやろうというもの。

初年度はラーメン店の調査、取材によるデータベースの作成、マップ作成
などが予定されており、ゆくゆくは南陽ラーメンファンクラブを作り
会員100万人を獲得したいというから鼻息が荒い。


ラーメン愛好者はかなりいると思うが、それぞれこだわりがあって、
その中から南陽ラーメンに足を運ばせ固定化を図っていくというのは、
よほどの覚悟で臨まないと目標達成とはいかないだろう。

どんな仕掛けで持ってファンを増やしていくのか、今後を注目したい。

http://yamagata-np.jp/news/201607/03/kj_2016070300061.php
今後の目標は南陽ラーメンファンクラブ会員数100万人

2016年7月1日金曜日

歌うボランティア駅長



昔は車内がなごむようなアナウンスをしてくれる運転手さんとか、
だれよりも元気な声で朝のあいさつをしてくれる名物駅長さんがいた。

今はどうかな?と思っていたら、いたいた!

兵庫県加西市の北条鉄道法華口駅の駅長・北垣美也子さんは、
公募のボランティア駅長に就任し、列車の発着のたびにホームに立つ。

発車の際には挙手の姿勢で見送り、到着時には満面の笑顔で出迎える。
駅長は駅の業務だけではなく、駅舎内の一角にあるパン工房の店長も兼ね、
パンを販売するなど精力的に動きまわる。


その北垣さんが姫路市内のカラオケ店で歌っていたところ、
音楽プロデューサーに歌の才能を認められCDデビューをもちかけられた。

最初は戸惑ったものの、音楽を通じて地域の方を元気づけられればと快諾し、
「生きるって素晴らしい」など3曲を収録し発売する運びとなった。

発売を記念して、今日7月1日北条駅と栗生駅を折り返す北条鉄道の列車内で
CD発表コンサートを開く。

https://www.kobe-np.co.jp/news/hokuban/201606/0009228718.shtml
北条鉄道 女性駅長が歌手デビュー

2016年6月30日木曜日

この道はいつか「せこ道」



キラキラしたまぶしいほどの輝きはないけれど、掃除が行き届いていて
四季折々に花々が目を楽しませてくれる通りを見かけることがある。

その通り沿いに暮らす人たちの心が伝わってくるような家並みだ。


愛知県半田市亀崎地区には、家々を縫うように(せこ道)が延びている。
せこ道とは生活の道という意味である。

このせこ道を「見せるせこ道」として活用しようと、
およそ300mの道沿いに案内看板を設置したり、プランターを置くなど、
だれもが気軽に散策を楽しめるよう整備を進めている。

せこ道はなだらかな坂になっていて、「亀崎の尾道」との愛称もある。

NPO法人亀崎まちおこしの会が取組んでいる空き家対策事業の一環だが、
魅力的なせこ道を印象づけ、多くの人に愛着をいだいてもらおうという趣旨だ。


全国チェーンの画一的なお店が並び、個性を失いつつある地方にあって、
昔から親しまれてきた通りや町並みを維持していくことは大変だが、
力を合わせ知恵を絞っていけば、後世の人が誇りに思うインフラに
なっていくと思いたい。

https://www.facebook.com/kamezaki.akiya/
亀崎空家再生プロジェクト

2016年6月29日水曜日

奈良時代のサウナ



聖武天皇の夫人である光明皇后は、自らの財を投じて薬草を集め、
施薬院をおいて病める人たちに薬を施した。

また、貧困にあえいでいる民のために悲田院という施設を造った。


さらに、「からぶろ」という今でいうサウナのような風呂をつくって、
人々の健康を願った。

この「からぶろ」は奈良市法華寺町の法華寺に残っていて、
往時の風情を体感する施浴体験会が行われた。

ふだんは、からぶろの外観だけが公開されていて、ふろに入れないが、
この日だけは50人ほどが参加し浴室内で体をやすめた。


からぶろの仕組みは、床下に釜があり、ここで水を沸かすと、
スノコ状の床を通して蒸気が浴室に充満するというものだ。

浴室には茶室のにじり口みたいなところを四つん這いで入っていく。
木造の建物が熱や蒸気を適度に吸収するからか、温度も湿度も
ちょうどいい感じだとか。


時代を超えて、光明皇后の思いが湯気の中から伝わってくるのだろうか。

http://www.nara-np.co.jp/20160620091105.html
往時の風情に汗流す

2016年6月28日火曜日

沖縄で寄席を楽しむ



落語というと江戸か上方というイメージが強く、寄席も圧倒的に多い。
地方だと有名な落語家が年に一回か二回、文化センターのような所で
高座に上がるくらいのものだ。


今月11日、沖縄県南風原町本部の古民家で寄席が初めて開催された。
企画したのは南風原町観光協会で、昨年12月と今年1月にも、
町内で落語のイベントを開催している。

当日は桂伸三さん、笑福亭羽光さん、春風亭柳若さんが高座に上がって
軽妙な語りで笑いをとった。

聴衆の反応も良く、観光協会では落語を町おこしの取っ掛かりにできないかと
あれこれとアイデアを練っている。


文化というのは基本的に発祥の地を中心に広がっていく傾向があるが、
ある時偶然に関係のない土地に文化の花が開くことがあるかもしれない。

実際、沖縄ではなじみの薄い落語だったが、こうした企画を通して、
古民家寄席がどんどん増えていくかもしれない。


「なじみがないからやらないではなく、まずやってみる。」

町おこしには大切なキーワードである。

http://this.kiji.is/117716502271378941?c=75768590128873475
古民家寄席が好評

2016年6月27日月曜日

拝啓、丸型ポストくん



電子メールはじめ実際の紙ではなく電子の紙やボードの上に活字が並んで、
ビジネスや暮らしのシーンでせわしなく飛び交う。

それでも、地方を歩いていると帽子をかぶったような丸型のポストに出会う。
丸型のポストの多くは赤だが、近年幸せの黄色いポストだとか、
犬吠岬には灯台の色と合わせた白のポストがたたずんでいるという。


こうした丸形ポストで地域の振興を図ろうと、先日島根県松江市で
「全国丸型ポストサミット」が開催された。

全国22市町村から44人が参加し、丸型ポストの活用事例の報告や、
今後いかに活用して手紙文化の振興を図るかなどが協議された。


しかし、ここでいう手紙文化というのは何なのだろう?
日本人は和紙に筆で手紙をしたため云々といったことなのだろうか。

黄色や白やピンクに塗り替えられた丸型ポストが観光にひと役買っていると
持ち上げ、一方で手紙文化を伝えていきたい…なんか矛盾しているような。

色を変えただけで観光客の人気になるようであれば、
音声で地域を案内してくれる丸型ポストがあってもいい。

http://by-s.me/article/214580046602803566
丸型ポスト勢揃い

2016年6月24日金曜日

映像の時代



「映像は人間の罪と勇気を照らしだす」
NHKスペシャル『映像の世紀』のキャッチフレーズである。

ムービーカメラが発明されて100年余りが過ぎ、地球内外を問わず
いろんな場所で、いろんな人が、いろんな映像を残してきた。

その営みは、容赦なく人間の罪と勇気を明らかにしてくれるということか。


大正7年(1918)、富山県を中心に起きた米騒動は再来年で100年を迎える。
最初の米騒動は、富山県の魚津港で起こった。

7月22日の夜、北海道に米を運ぶための伊吹丸が寄航。
魚津町の主婦らが、伊吹丸に米の積み込みをしていた倉庫の前に集まり、
船への積み込みを中止して住民に販売するよう嘆願をした…

ということであるが、ほぼ100年経った今、騒動の実態を再現し、
ことの真相を映像にしたらどうなるのだろう?

そんな100年前の罪と勇気を明らかにしようと、
魚津の高校生たちが映画製作にチャレンジしている。

NPO法人米蔵の会が米騒動に関する映画製作を発表し、
市内の高校生や関係者がゆかりの場所を取材しながら映像にしていく。

活字では伝えきれない米騒動の真実を映像で伝えたい、ということだが、
果たしてどんな作品になるのか楽しみである。

http://www.jphistoryrd.com/tai/kome.html
米騒動

2016年6月23日木曜日

減らすで、暮らす


身のまわりを見ますと、使わないものがたくさんある。
いつかは使うだろうと思って捨てきれないでいるが、いつかはないのだ。

捨てきれなければ、買う際に先を見通して買えばものは少なくて済む。

高知で暮らしている宮岡康平さんは8畳のワンルームの部屋に
マットレスと寝袋を使った簡易ソファひとつ、家具は一つもない。

机も小さなものがひとつで、そこでパソコン作業を行い食事をとる。
食事も炊飯からおかずまで全て電子レンジでできるものでガスは使わない。

洋服類も7着くらいで、フルシーズンそれでまかなう。

いわゆる最低限の持ち物で暮らす「ミニマリスト(最小限主義者)」である。

必需品はパソコンとスマホ。とりわけ、情報収集から通話、メール、メモや
読書など多様な使い方ができ場所をとらないスマホはミニマリスト必携。

シンプルライフという言葉はかなり昔からあるが、
たえずモノの中であくせく暮らす風景は昔から変わらない。

http://news.mynavi.jp/articles/2015/08/19/minimalist/
ミニマリスト

2016年6月21日火曜日

天の虫と書いて蚕



「蚕種製造」…初めて聞く言葉で、何のことだろうと思った。
蚕に関するものだということはわかるが、要は蚕の卵をつくる仕事なのだ。


牛や豚と同じように、蚕もすぐれた親からすぐれた特徴をもった子が生まれる。
すぐれたとは、質のいい生糸を吐いてくれるといったことであろう。

一般に飼育されている蚕は普通蚕と呼ばれ、生糸を生産するだけ。
それに対して原蚕というのがいて、これは普通蚕の親になる蚕だ。

この原蚕を交配することによって、すぐれた特徴が普通蚕に遺伝していく。

こうした原蚕を飼育し、卵を産ませ、その卵が伝染病などをもっていないか検査し、
もっていなければ孵化させ、規格に合わせて出荷していく。

蚕種製造では蚕の品種改良、それに蛾の卵を生みつけた和紙(蚕種紙)を製造し
養蚕農家へ販売していた。


京都の丹後半島では、戦前まで多くの養蚕農家があったが、
蚕種の仕入れの経路についてはほとんどわかっていない。

このたび丹後地方出身の女性が、曽祖父が営んでいた蚕種製造業の看板を
宮津市の府立丹後郷土資料館へ寄贈することを決めた。

資料館側も蚕種製造の歴史などが明らかになればと期待する。

http://www.kougensha.com/project/production/
蚕種製造の工程

2016年6月20日月曜日

ストレス開放度



人間はできることなら、何のストレスもなく楽しく愉快に毎日を過ごしたい。

ところが、経済的な問題、社会的な問題等でなにかと不平・不満がたまり、
それがストレスとなって病を患ったり、事故を起こしたりする。

ストレスのない社会をと簡単に言うものの、現実はなかなかむずかしい。


先般、民間の調査会社が都道府県別のストレス開放度調査を行った。
結果、福井県の女性はストレス開放度が全国43位で、
ストレスがほとんどないという人が全国に比べ極端に少なかった。

高ストレス指数では97,6で、兼業主婦、未婚の有職者、専業主婦ともに
90ポイントを超えているという結果に。


一方、ストレス開放度が最も高かったのは鳥取県で、両者の違いについて、
「家庭環境のストレスを重圧と捉えるか、受け流して過ごせるかの
 県民性の差ではないか」と担当者は推測する。

環境が人の性格を形づくるというのはままあるが、
県民性という伝家の宝刀で切られると、イマイチもどかしいところがある。

http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000018482.html
「ストレスオフ(ストレス指数の低い)都道府県ランキング」

2016年6月16日木曜日

じっとしていても…



先日、山形県西村山郡朝日町椹平(くぬぎだいら)の棚田のことを書いた。
今日は、京都府福知山市大江町毛原地区の棚田の話である。

毛原地区には大小600の棚田が広がり、自然の観光資源を活かそうと、
20年前から田植え体験ツアーやオーナー制度などに取り組んできた。
しかし、地区内での高齢化が進み、住民の半数以上が65才以上の限界集落に。


そこで、この美しい棚田を後世に残すにはもっとシビアな活性化策を、
ということになり、「毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクト」を発足させた。

どんな内容かというと、まず内部の結束強化が意思統一が第一ということで
「むやみな成長を求めない」などの住民憲章を制定した。

そして、都市部からの移住を促すための10年計画を策定した。
1年目は地元産タケノコや米を使ったブランド産品づくりとともに、
加工施設を造るためにクラウドファウンディングを活用する。


従来の田植え体験に加え、手作り市やピザ窯づくりなどによって、
入込客を増やし毛原ファンを増やし、先々は定住してもらう。

具体的な数字として3年後に1家族の移住と、5年後には移住者が生計を
立てることができるビジネスモデルの確率をめざしていく。

早速、誘客のためのポスターやマップを作って、京阪神の駅や観光案内所
などでのPRを試みるという。

http://www.city.fukuchiyama.kyoto.jp/fukuchiyamaisanWEB/tanada/kehara.htm
毛原の棚田

2016年6月15日水曜日

多種多彩な野菜を狩る



イチゴ狩り、タケノコ狩り、ぶどう狩りなど、できたてを狩る楽しさは、
育てた人には申し訳ないが楽しいものがある。


山梨県大月市の農業法人「野草のさと・大月加工センター企業組合」では
遊休農地にレタス、ラディッシュ、プリティー大根など5種類の野菜を植えた。

これにエンドウマメ、タマネギ、サラダニンジン、小ナス、カモミールの花
などを加え、小箱いっぱい詰める「サラダ狩り」なるものを始めた。


単品ではなく、サラダに使う野菜類を好みに応じて詰めるとあって、
先月の29日には大型観光バスが2台乗りつけ60人ほどがサラダ狩りを楽しんだ。

参加者の中には、一度にこれだけの野菜を収穫できる体験は貴重と満足気。

遊休農地を活用して首都圏から観光客を呼びこむ活性化策だが、
6月下旬以降は野菜の数がさらに増え、来場客も増えるものと期待が高まる。


スーパーマーケット等で、ジャガイモ、ニンジン、タマネギをパックにし、
カレーセットとして販売しているが、多種多様な農産品がとれる地域では、
カレー狩り、寄せ鍋狩り、ピザ狩りなどオモシロイ企画ができそうだ。

http://tsu-suke.jp/news/4761
「サラダ狩り」人気集める

2016年6月14日火曜日

こんな助成、いいね!



鹿児島県長島町に絶景をのぞめる展望台がある。
針尾公園というが、ここは景色だけではもったいない。

ぜひとも展望台に設置されたトイレを利用していただきたい。

その感想は省くとして、トイレの良し悪しは旅の楽しさを大きく左右する。
旅先だけではなく、お店や一企業だってトイレのイメージは大事だ。

滋賀県守山市では市内の中小企業を対象にトイレ改修費の3分の1を、
市の方で助成する制度を設けた。上限は50万円までである。

ただし、改修後にだれでも使えるように開放することが条件で、
改修後は専用ステッカーを貼って来店者にアピールする必要がある。

美しく衛生的なトイレで産業の活性化を図ろうという取り組みだ。

また、同県彦根市では観光客向けにタクシー代を助成する実験事業を行う。
市内にある26宿泊施設の観光客が、夢京橋キャッスルロードと
四番町スクエアにある26の飲食店を利用した場合、往復1000円を助成。

この秋から実験的に2ヶ月間行い、効果があれば事業化を検討する。

http://www.yomiuri.co.jp/local/shiga/news/20160531-OYTNT50096.html
街づくり、ユニーク助成

2016年6月13日月曜日

昔から守ってきた



湧水百選とか日本の道百選といった具合に、名だたる場所を100セレクトする。
いわゆるベスト100という栄誉を与えて、意識づけを行うという手法だ。

しかし、それはあくまでも選ぶ側の人の目線とモノサシで決めたもので、
実際にその地域の人たちが名誉なことだと思っているとは限らない。


最上川沿いに車を走らせ、県道9号から山の方へ入り坂を登って行くと、
いきなり視界が開け、眼下に棚田がひろがる。

山形県西村山郡朝日町椹平(くぬぎだいら)の棚田である。
田植えの季節を迎え、棚田いっぱいに水が張ってありキラキラと輝いている。

週末には、多くのカメラマンが訪れるという。


椹平の棚田保全会会長の志藤勝幸さんは「山の中だから段差で場所をつくる
しかない。狭いから、自分の家で食べる程度の収穫量だよ」と語る。

ここの棚田は農家20人ほどで手を入れ、収穫量は10aあたり500~550kg。
平地に比べると100kgほど少ないという。

収量が少ない上に手間もかかるが、棚田での営農に一切の妥協はない。
手間をかけ、水路を管理し、生産性を高め、新たな販路の開拓に余念がない。


「昔から守ってきた土地」…犯してはならない不文律がある。

http://asahimachi-kanko.jp/detail/?no=9465
椹平の棚田

2016年6月10日金曜日

大法螺、吹いちゃえ!



青森県大鰐町は津軽半島の南端にある人口1万1000人ほどの町である。

大鰐の地名は、はるか昔、大きな阿弥陀如来像があることから大阿弥陀と呼ばれ、
大阿子(おおあね)となり、室町時代を経て大安国寺(おおあに)と変化し、
大浦為信の津軽統一以降は現在の「大鰐」と呼ばれるようになったという。


この大鰐町で今月4日「万国ホラ吹き大会」が開催された。今年で21回めだそうだ。

なぜホラ吹き大会なのかというと、町内に「石の塔」と呼ばれる24mの巨石があり、
「石の塔見ねうぢ、でっけーごと、しゃべらいねぞ(石の塔を見ないで大きなこと
 は言えない)」との言い伝えが残っていて、それにちなんで大会が始まった。

大会出場者は、まず石の塔に参詣し「大法螺吹免許証」なるものを取得し、
町内の交流センター「鰐カム」で大会に臨む。

「温泉を利用した世界最大級のワニ養殖場を大鰐につくる。
 東京五輪に合わせ、世界ワニ料理選手権を開く」

などなど大法螺が吹かれ、会場は大きな笑いの渦につつまれた。


そういえば、大鰐町には大きな鰐がいっぱい棲んでいたと正史に残っている。
(というのも大法螺だが…)

http://www.town.owani.lg.jp/index.cfm/8,1914,34,163,html
万国ホラ吹き大会

2016年6月8日水曜日

本、そして酒



ウィスキーをちびちび飲りながらミステリーを読む、なんて格好いい。

キャスターのついた木製の棚が運ばれてきて、棚を開くと本が並び、
上の棚にはウィスキーやリキュールなどが並んでいる。

この移動式バーは「Bar Book Box」と名付けられていて、
移動式バーのマスターは豊島淳子さんという女性だ。

豊島さんは小さい頃から本大好き少女で、道を歩くときも本を読んでいた。
酒の知識は格好良さそうと東京・上野のバーでバーテンダーとして修行、
帰郷後、新潟県内の酒造会社に就職して商品開発などに携わった。


そして、2011年から「Bar Book Box」を開店して、雑貨店や喫茶店、
あるいはイベント会場等で親しまれている。

イベントの場合は、そのイベント内容に合わせた本を並べ、
お酒をたしなまない人のためにはノンアルコールメニューも揃っている。


豊島さんの本と酒に関する言葉がふるっている。
「なくても生きていけるし、必要ない人には悪影響を与えることもある。
 でも、ピタッとくる本や酒は血肉になる」

https://www.facebook.com/bbb.barbookbox/?fref=nf
Bar Book Box FB

2016年6月7日火曜日

日本一低い山は?



日本一高い山は?と聞いたら、日本人のほとんんどが富士山と答える。
では、日本一低い山は?とたずねられたらどうだろう。

正解を答えてくれる人は1000人に1人もいないのではないだろうか。
富士山の次に高い山とかはクイズ番組などにも出てくるが、低い山となると…

答えは、徳島市方上町にある弁天山である。
高さは、ナント6,1メートル、これは国土地理院が認めたれっきとした山だ。


この弁天山で、先日山開きが行われた。
NPO法人弁天山保存会の関係者が、一年間の山の安全を祈願し、
参加した人たちは鳥居をくぐって入山し山頂をめざした。

なんだか、マンガのような光景であるが、わずか6,1メートルでも山は山。
徳島県は「日本一」とお墨付きのついたものが少ない県で、
この小さな日本一も決してなおざりにしない。

富士登山のように大行列ができたら、さぞやおもしろいにちがいない。

http://bentenyama.com/
日本一低い山・弁天山

2016年6月6日月曜日

恐怖のピラニア水槽



鋭い歯を持つピラニア約250匹が泳ぐピラニア水槽を掃除しませんか?

神戸市須磨区の須磨海浜水族園が今日6日からチャレンジャーを募集する。


アフリカの奥地などに分け入り、ピラニアがすむ池に落ち絶命する、
といったシーンは映画などで少なからず見た記憶がある。

その凶暴なピラニア250匹が泳ぐ水槽を掃除するのだから、
イマイチ引いてしまう。

ただ、水槽の清掃作業では水位をひざ上ぐらいまで落として、
チャレンジャーはガラス面や岩場などを掃除してもらうという。


ピラニアは臆病な性格らしく、人が水槽に入ると避けてしまい、
口元に手を近づけないかぎり安心だとか。

とはいっても、怖いものは怖い!というのが本音かも。

清掃体験は7月9日に行い、今日6日からチャレンジャーを5名限定で募集。
恐怖の代償は500円で、胴長靴などは貸し出すという。

http://karapaia.livedoor.biz/archives/52191092.html
ピラニアの大群の中に入って実験してみた。

2016年6月3日金曜日

その手があったか!



とうきょう⇒うえの⇒のがた⇒たまち…というように地名を
しりとりでつないでいく遊びをしたことがある。

最初は世界規模でOKとし、日本、関東、東京都などとエリアを狭くする。
子どもたちにとっては地図を手にし地名を覚えるからためになる。


そんなことを思い出す記事に出会った。

盛岡市大通のさわやか書店の店長・竹内敦店長は、文庫本のタイトルを
組み合わせて川柳をつくる文庫川柳なるものをを思いついた。

ちょうど4月下旬に始まったちくま文庫フェアに合わせて、
「ちくまde川柳」と名づけて川柳を募集。

投稿箱を設置したが、最初の10日ほどは一句も投稿がなかった。
そこで文庫本3冊で作った自作の川柳を本の背表紙の写真付きで
ツィッターに投稿した。

「酒呑まれ 酒場めざして から騒ぎ」

すると、面白いと予想外の反響があり、「文庫川柳」として広がった。

活字離れとかいわれる若い世代も、こうしたゲーム感覚の遊びには敏感で、
こうしたことが出版不況と言われる業界に元気を与えてくれれば…

「三四郎 彼岸過程 道草 」字足らず

https://www.buzzfeed.com/hikaruyoza/bunko-oogiri?utm_term=.cfyJyn2A#.np0OedNo
その発想はなかった! 本のタイトルを組み合わせる「 #文庫川柳 」が面白い

2016年6月2日木曜日

ちょっとしたこと



雑誌編集者や新聞記者という人たちは行動力もさることながら、
嗅覚というのも大事な気がする。

出会ったネタが使えるか否か、記事にすることで社会の役に立つのか?
などなどいろんな方向から検討しなければならない。


富山県でタウン誌を発行している中村孝一さんは、
このたび「滝廉太郎研究会」を立ち上げる。

滝廉太郎は「荒城の月」や「お正月」などで知られるが、
もともと東京の生まれで富山には何の縁もないのでは…

と思うかもしれないが、廉太郎は父親が富山県庁へ赴任したのに伴い、
幼少期の1年8ヶ月を富山市で過ごしている。


中村さんは母親から、廉太郎は富山城の石垣や堀を見て育ったと聞かされた。
荒城の月は大分県竹田市の竹田城をうたったものとされるが、
幼少期にすりこまれた富山城の影響も大きいのでは。
(もちろん、竹田にも2~3年住んでいる)

そんな思いで、滝廉太郎と富山とのつながりを深めていこうと、
このたびの研究会設立となった。


そういえば、作家向田邦子も鹿児島では2年ほどしか暮らしていないのに、
後年、鹿児島のことを”故郷もどき”と語っている。

ちょっとしたことで、人やまちのネットワークはひろがっていく。

http://blog.canpan.info/izumi/archive/41
滝廉太郎

2016年6月1日水曜日

巨大砂時計


ゼンマイ式のアナログ時計からデジタル時計に変わった時は、
まさに未来がやって来たというような感覚だった。

しかし、デジタルに慣れてしまうと、アナログを懐かしんだり、
日時計、水時計、砂時計といった原始的な時計に心惹かれたりする。


鳥取市の鳥取商工会議所では観光振興、移住促進を図ろうと、
JR鳥取駅前に日本一大きい砂時計を設置する計画を進めている。

鳥取砂丘という日本三大砂丘のひとつがあり、
常設の砂像が展示されている砂の美術館もある鳥取市らしいアイデアだ。


砂時計は現在、試作機ができあがったところで、
実際のものは高さ6メートルをめざし、日本一の砂時計となる予定だ。

巨大砂時計は、およそ1時間かけて重さ1トンの砂が落ちていく。
砂が落ちてしまうと、音と光の中で上下が全自動で反転する。

総予算は約3億円で2年以内の完成をめざすという。

http://matome.naver.jp/odai/2140859044217889501
日本の大きな砂時計

2016年5月31日火曜日

お盛んな自治体PV



ユーチューブやSNSメディアの発展で自力での情報発信、
とりわけ映像関係のコンテンツを発信していくのが容易になった。

その流れに乗ろうと、いろんな自治体でPV(プロモーションビデオを
制作し、がんがんネットにアップしている。

以前はペーパーベースの情報をそのまま動画にみたいな単純なものだったが、
最近はドラマあり、キャラクターものあり、ミステリーありと多彩である。


佐賀県多久市といえば、儒学の祖・孔子をまつってある多久聖廟が有名だ。
聖廟があるだけに文教の里というキャッチフレーズでPRに努めている。

そして、今回PVを制作し、そこに登場するのが脳科学者の茂木健一郎氏。
脳の活性化からみた市の魅力という頭が混乱しそうなコンセプトだ。

まちに存在するものが実際に脳の活性化にひと役買っていればいいが、
茂木氏というキャラクターを登場させることで、
今までだれも無向きもしなかったものが、こいつは脳のビタミンです、
なんて無茶ぶりになりはしないだろうか?


人は科学と聞いただけで信じこむ傾向があるが、
科学も情報も疑ってかかった方がいい。

https://www.city.taku.lg.jp/main/8218.html
「見れば頭が良くなるムービー」

2016年5月30日月曜日

87才のラッパー



♪あれ考えればなんでもない どんなことだって乗り越えていける~
というフレーズが4回出てくる『俺の人生』というラップが好評だ。


この曲の詩を作り歌っているのは仙台市の災害公営住宅で暮らす
藤沢匠子さんという87才の女性である。

藤沢さんは自分が歩んできた人生をつづり自分史として本にしたかった。
その思いを現代アート作家の門脇篤さんに打ち明けると、
短くてわかりやすいラップにしたらということになった。

さっそく、書いた原稿を元にしてできあがったのが「俺の人生」である。

♪青春時代は戦争だった 月謝払って弾丸つくった
に始まり終戦、結婚、水害による自宅流出、夫との死別、長男の入院生活
などなど藤沢さんが歩いてきた人生がリアルに語られていく。

言葉の一つひとつは重いものの、それだけに聞く人を鼓舞し勇気づける。
CDは自主制作で、収益は東日本大震災と熊本地震の復興支援に寄付される。

ラップというと、どうしても若い人の音楽という先入観があるが、
人生や歴史を語るのにも格好のジャンルなのかもしれない。

https://www.youtube.com/watch?v=x3f7hSPDiSs
「俺の人生」PV

2016年5月27日金曜日

空にドローン、大地に…



ドローンは何かとお騒がせネタに取り上げられるが、
輸送や防災、医療などいろんな面から利活用が進むものと思われる。

農業分野では田んぼの薬剤散布などに威力を発揮しているが、
飛散をもっと抑えることができないものかと登場したのが、
なんとラジコン操縦のホーバークラフト。


福井市大和町の農機販売・メンテナンスのヨシミ商会は、
今年から薬剤散布用のラジコン・ホーバークラフトの販売を強化する。

自社で生産するホーバークラフトは全長153cm、幅96cm、高さ57cmで
浮上して水面スレスレを時速30kmで飛んで行く。

水面スレスレを飛ぶので薬剤が飛散することなく、
1haを10~15分で散布し終え、人力に比べると大幅な時間短縮となる。

スレスレを飛ぶとはいえ空中に浮いているわけで、多少の凹凸のある
田んぼでもOKである。

しかも、苗をなでていじめることで、麦踏みと同じように
強い稲が育っていくという。

ちなみにお値段は、一挺110万円(税別)とのこと。

http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/economics/96114.html
ホーバークラフトが水田除草

2016年5月26日木曜日

ヘアドネーション



ヘアドネーションということばは初めて聞いた。
毛髪寄付のことであり、寄付された毛髪はウィッグとなる。

ウィッグも大人用は多種多様なものが販売されているが、
子供用となると数が限られ、困っている人たちも多い。

子供用は頭のサイズが個人差が大きいためにオーダーメイドで、
自分に合ったウィッグを手に入れることがむずかしいという。


ヘアドネーションは大阪のNPO法人が行っているが、
その活動に参加した川崎市宮前区の美容師・戸塚貴博さんは、
お店に来るお客さんから寄付された毛髪を子供用のウィッグに作り変え、
髪の毛を失った子どもにプレゼントしている。

ウィッグ用の毛髪は30センチ以上が条件で、集めるのはそう簡単ではない。
最近は徐々に啓蒙活動が浸透し、半年間に80人超から髪の毛が寄せられた。

善意の広がりに期待したい。

http://www.jhdac.org/
Japan Hair Donation & Charity

2016年5月23日月曜日

G10開催



G7伊勢志摩サミットが今週の木曜、金曜日に開催される。
先進国首脳が集まる会議だけに開催国としては何かと大変である。


さて、そのサミットに先駆けて、20日栃木県の宇都宮市役所で、
G10餃子サミットなるものが開催された。

G10に参加したのは、地元宇都宮、浜松、津、岡山県津山、静岡県裾野、
長野県伊那、福島、川崎、北九州9市の餃子振興団体「G9」に加え、
今回から仙台市の団体が正式加盟した。


餃子サミットが初めて開催されたのは2010年で、今回で6回目となる。
開催地の宇都宮からは宇都宮餃子国大統領がホストとなって歓迎。

餃子によるまちおこしを掲げた10の団体が熱い議論を戦わせ、
「餃子で街を元気にしたいと考える全国の有志を支援する」ことなどを
盛り込んだ共同声明を採択して無事サミットを終えた。

さて、サミットの成果やいかに?


http://www.gyozakai.com/zenkoku-miya/
G10餃子サミット&餃子祭り

2016年5月19日木曜日

稲わらで魚を獲る



獲る漁業から育てる漁業へとは、ずじぶん昔から耳にしている。
獲ると言っても、網で獲る、竿で釣るなどいろんな漁法がある。

魚礁を海に沈めて、集まってきた魚を獲るといった方法もある。
魚礁といえば金属製やコンクリート製のものを思い浮かべる。

ところが、富山県射水市にある漁業資材、しめ縄メーカーでは、
なんと稲わらで作った魚礁を開発した。

稲わらで作ると、場所によってはヤリイカの産卵場所になるし、
キジハタなどの稚魚の隠れ場にもなる。
また、アミエビの仲間などが集まり、それを狙ってくる魚も期待できる。

稲わらはすべて海中で分解されるので環境にもやさしい。
稲わらを使えば農家にとってもありがたいし、一石数鳥になるという。


稲わらを使うという発想の原点は、ホタルイカ漁で稲わら製の漁網を
使っていた漁師から、稲わらで魚礁ができないかと持ちかけられたこと。

たしかに稲わらを漁に使うというのは、どこかで聞いたような気がする。
すぐに実践して商品化してしまうところがスゴイ!

https://www.naro.affrc.go.jp/nfri/introduction/chart/cacco20110309.pdf
稲わら長者

2016年5月17日火曜日

安産のパワースポット



比婆山と聞けば、かつてヒバゴンで話題を集めた広島の山を思い出す。

ところが、広島県の北にある島根県にも比婆山があり、
こちらは神話に登場するイザンミノミコトが葬られた山だという。

標高331mのハイキングにちょうどいい山であるが、
「玉抱石(たまがかえいし)、「陰陽竹(いんようちく)」など、
子宝や安産にご利益のあるものが散在していてパワースポットとなっている。


その比婆山麓に2011年に移住してきた木村良臣さんは比婆山観光案内所を
自己資金と市の補助金でリニューアルした。

案内所にはカフェを設置し、有機コーヒーやタルトなどを販売している。
さらに地元作家が作った玉抱石をモチーフにしたアクセサリーなども扱う。


木村さんの活動に、広島出身の赤繁さんと米子出身の船田さんという
二人の女性が協力して、いわば、よそ者3人で地域活性化に力を注いでいる。

東京でIT会社を経営する木村さんは「比婆山は日本屈指のパワースポット。
旅行会社と連携してツアーを企画していきたい」と張り切っている。

http://www.yasugi-kankou.com/index.php?view=5223
比婆山

2016年5月16日月曜日

SBE80!


AKBに始まり、以後いろんなアイドルグループが出現した。
グループパワーというか、ひとりよりもふたり、ふたりよりも多数である。

それで、年齢はと見ると10代のグループが圧倒的に多いのだが、
90才のリーダーが率いる9人組のユニットというのがある。


福井県鯖江市にある「SBE80!」というダンスグループで、
デビューからすでに6年を迎える。

77歳から90歳までの鯖江の元気な女性が所属し、
揃いのえんじ色のトレーナーにピンクのハット腕には折紙のバラの花が…

体幹を鍛え転倒を予防する体操をダンスに取り入れて、
福祉施設や保育園などで年30回ほどの公演をこなすというからスゴイ!


このグループの刺激を受けて、市内では平均75才の「本町小町」という
グループも結成された。

さらに他の社交ダンスのグループも加わり、
コンサートでは総勢70人が歌い、踊るという。


ちなみにグループのルールについて、
AKBは恋愛禁止」だが、SBEは「無理をしない」だとか…

http://matome.naver.jp/odai/2142899383334108801
SBE80!

2016年5月13日金曜日

心を動かすもの



人を動かしたり、モノを動かすには、相手の心を動かさないといけない。

いくら魅力や特徴、さらには差別ポイントを力説したところで、
心に響くものでなければ共感は生まれてこない。
共感が生まれ、共振が起こって、じゃあなんとかしようということになる。

福井県坂井市にある長田鉄工所は金属の加工を行うので、
現場で溶接したり切断したり、技術だけではなく体力も必要となる職場だ。

「こんな零細企業に新卒なんて来てくれないだろう。でも将来を見据えて
 若い人材を増やしていきたい」という思いだった小林輝之社長。


そこで、昨年6月から溶接体験のテーマパーク「アイアン・プラネット」を
設けて開放することにした。

テーマパークに関しては、クラウドファウンディングで開業資金を集める
挑戦が、地域の話題になっていた。


そのニュースを見た主婦が息子に「楽しそうな会社があるよ」と伝え、
息子の坂口優雅さんは長田鉄工所のインターンシップを申し出る。

インターンシップによって、溶接はじめものづくりへの興味が増し、
この4月に坂口さんは新卒社員として晴れて入社となった。

一番喜んだのは採用側の小林社長で、その喜びをブログやツィッターで
発信していくと、(ほっこりする)などのコメントが相次いだ。

http://iron-planet.net/
アイアン プラネット

2016年5月12日木曜日

怪獣がやって来た



兵庫県尼崎市建家町の三和市場は空き店舗が多く、シャッター通りと
なっている。

なんとかにぎわいを取り戻そうと、地酒を楽しむ酒場ができたり、
あの手この手の活性化作戦がくりひろげられている。


5月4日には「怪獣市場デラックス2」が開催された。
これは怪獣好きによる怪獣好きのための町おこしイベントで、
店先ではウルトラマンや怪獣のフィギュアやグッズが販売された。

三和市場にもオリジナル怪獣「ガサキングα」がいて、
こちらのグッズの販売も行われた。

映画ウルトラマンXの田口清隆監督のサイン会、それに
田口監督みずからカメラを持って短編映画の撮影を行い、
商店街は怪獣に追いかけれられる市民でにぎわった。


このイベントは協同組合三和市場とキャラクター玩具製造会社が始めて、
今年で4回目となる。
4年前に比べ新たに6店舗が出店し、市場関係者らは手応えを感じている。

地図で見れば、都会のほぼ真ん中なのにシャッター通りなんだと思うが、
地方だけが輝きを失っているわけではない。

http://blog.livedoor.jp/jef_godzilla/archives/1056789947.html
「怪獣市場デラックス2」に行ってきた!!

2016年5月11日水曜日

意識の近くに置け



新聞雑誌同様に、本を読まなくなったことはまちがいない。
なにかわからないことがあったら、紙頼みではなく
スマホに質問するという方が多いのではなかろうか。

最近は小中学生でもスマホを持っていることが多く、
サクッとググってしまってしまい、本に手が伸びにくい。


そうした子どもたちを本へ近づけるために、
福井市の麻生津小学校ではこんな取り組みを行っている。

国語で夏目漱石の作品が出てきたら、漱石に関係ある本を
廊下に置いた机に並べておく。

理科の時間に春の花について学んだら、桜やチューリップなど
春の花に関する本を、生徒の目に触れやすいところに積む。

また、ボランティアによる読み聞かせや週1回の朝読書の時間
などが設定されている。


こうした地道な取り組みによって読書が好きという児童数が伸び、
本の貸出数も2014年度は前年の8765冊から10228冊と増えた。

そして、このたび特色ある読書推進に取り組む学校を
文部科学大臣が表彰する「子どもの読書活動優秀実践校」に選ばれた。


意識kの近くにモノを置く、マーケティングの常道である。

http://www.fukui-city.ed.jp/asozu-e/26syoukai-1011.html
「本校の読書活動について」

2016年5月10日火曜日

女子に魅力の高専の努力



島根県松江市にある松江工業高等専門学校は1964年に開校した。
ちょうど東京オリンピックの年にあたる。

それから42年経つが、今年度入学してきた新入生201人のうち、
21,9%にあたる44人は女子学生である。

開校以来最多の女子学生の数で、リケジョや土木好きのドボジョ
ブームが後押ししたという見方もあるが、必ずしもそうではない。

学校側としては、オープンキャンパスで「女性カフェ」と題した
女子限定の説明会を開催してきた。

エンジニアの仕事の魅力をマンガで伝える『エンジニア×エンジニア』
シリーズを制作するなど学校のPRが時代に合っている。

また、入学後の進路指導にも力を注ぎ就職率100%を達成している。
専門知識を学ぶことができ、その知識をちゃんと活かせる職につける。

こういう環境であれば、工業系の高専でも女子には魅力的に映る。

「いいムラは女が元気だと聞いています」

もののけ姫の中で主人公アシタカが語る言葉だが、
松江工業高等専門学校にもあてはまるにちがいない。


http://www.matsue-ct.jp/
松江工業高等専門学校

2016年5月9日月曜日

葉っぱの先に…



徳島県勝浦郡上勝町といえば「葉っぱビジネス」で成功した町として、
ビジネス書や地域おこし関連の書籍によく登場する。

その上勝町が、今度は葉っぱを染め物に活用する事業に乗り出す。


東京の「ハピネス」はアイロンを利用した染め物に取組んでいるが、
上勝町と連携して町内産葉っぱを使った染め物を作り、
「いろどり幸染め」とネーミングした。

これまでは、つまものと呼ばれる料理に添える葉っぱで、
色・形・大きさなどを揃える必要があったが、
染め物用の場合は、虫食いの葉っぱでもプリントすれば味が出る
ということもあり、新たなアイテムとして期待がかかる。


先月28日から30日まで東京で日本ホビーショーが開催されたが、
そこで初めてお披露目された「いろどり幸染め」の評価やいかに?

ひとつのヒットで浮かれず、ネクストを考える。
地方活性化には欠かせないマストである。

http://diamond.jp/articles/-/37526
葉っぱビジネス

2016年5月6日金曜日

AEって何?



AE=アコースティック・エミッションというのがある。

日本語では音響放射と訳され、外からの力で固体が壊れたりする時に
出る特徴的な音波のことである。

AEの例として、割り箸を割る際に出る音波、茶碗が割れる際に出る音波
などがある。

小さいものだけではなく橋やトンネルや建築物が壊れる際にも
AEが出るという。


それならばというわけで、、構造物が壊れる前兆となる音をキャッチし、
事故を未然に防ぐAEセンサーなるものが開発された。

このセンサーは青森県の八戸大学の武藤准教授が開発したもので、
20本のセンサーが音波を電気信号に変えてアンプで増幅する。


こうしたAEセンサーは以前からあるにはあったが、アナログ式で
周波数解析や信号処理に時間がかかり、性能的に低かった。

今回はデジタル式で性能は大幅にアップし、
コンパクトになって製造コストも10分の1で済むという。

さらに、熱にも強いので、原子炉やロケットなどの高圧力容器や
タービンなどの回転機器にも使えるというからスゴイ!

http://www.pacjapan.com/pacjapan_ae%20technique/pacjapan_ae%20fundamental.html
AEの基礎知識

2016年5月2日月曜日

児童とコラボフード



カープ女子という言葉とともに広島カープの人気がアップし、
マツダスタジアムのさまざまなファンサービスで動員数が急上昇!

試合を見ながらバーベキューができるびっくりテラスや、
寝そべりながら観戦できる寝ソベリアなど座席の種類だけでも
34種類あるというからスゴイ!

球団経営というより、一つの地域おこしとも捉えることができる
広島カープにまつわる様々な取り組みは画期的である。


さらに、このたび呉市蒲刈小学校の生徒達の願いが形になった。
それは、蒲刈町の特産品である藻塩を使ったメニューを
球場で販売する飲食物に使って欲しいということだった。

球場側では、さっそくメニュー開発に取りかかり、藻塩を使った
鳥肉のグリル、塩焼きそば、タケノコの天ぷら、豆乳ソフトが完成し
9日の対中日戦で販売され、700食が売れた。

この日、お願いした蒲刈小学校の子どもたちも売り場に立って、
おおきな声で商品をアピールした。


「おんな、こどもに愛される」が商品の魅力度のバロメーター
だとしたら、カープはまちがいなく上位にランクされる。

http://www.carp.co.jp/community16/kyudan/2016/007.html
大好評!蒲刈小学校コラボメニュー販売!