「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2016年3月28日月曜日
大空から俯瞰する
北海道の東北部、網走市の隣に大空町という町がある。
旧女満別町と東藻琴村が合併して平成18年に誕生した。
名前を聞いただけで、北海道の雄大な風景が目に浮かんでくる。
さらに、大空をイメージさせるこんな物語が刻まれていた。
昭和9年、北海道や東北地方は冷害によって米が大凶作となった。
その原因がオホーツク海の流氷にあるのではないかという推論を元に、
民間航空会社のパイロット根岸錦蔵は、空からの調査を任せられた。
しかし、飛行機を飛ばすにも飛行場がなく、根岸等は急遽競馬場跡地に、
村民1300人を総動員し、わすか一週間で長さ300mの滑走路を造った。
この滑走路の完成によって流氷観測を行い、後々冷害予測が加能となり
農業は大きく前進していった。
さらに、この滑走路は女満別空港の基礎となり、道東発展の
空の玄関口として今日に至っている。
根岸錦蔵は東京日本橋の砂糖屋の次男として生まれだが、
大空に憧れ、小学校の頃は学校をさぼって所沢飛行場へ通うなど
根っからの航空少年だったという。
マグロなどの魚群探査や富士山での高層気象観測に尽力するなど
根岸の功績は大で、大空町では業績を紹介する記念碑を建立する。
http://www.at-s.com/news/article/topics/shizuoka/222560.html
民間航空の草分け、根岸錦蔵に「光を」
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