「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2016年4月14日木曜日
善僧か悪僧か
そうかあ、植え付けられたイメージというのは、なかなか変えがたい。
そんなことを考えさせられたのは下記の記事からである。
~奈良時代の高僧・道鏡の功績などをたたえる「道鏡禅師供養祭」が
命日の7日、薬師寺の龍興寺(近藤純雄(住職)で開かれ、
「道鏡を守る会」(事務局・宮城県、日野原正会長)のメンバーら
県内外から約40人が参加した。~
道鏡を守る会というのは栃木県にあり、大阪には道鏡を知る会、
そして京都には道鏡を語る会がある。
道鏡といえば奈良時代の僧で、孝謙女帝の寵愛を受けて法皇まで
上り詰め、「天皇にすべし」という宇佐八幡神託事件を引起した。
結局、神託はウソであるということで道鏡は失脚してしまうが、
一介の僧が女帝を丸め込んで国家を乗っ取ろうとした悪人という
レッテルが貼られてしまった。
しかし、道鏡を守る会では道鏡が神託事件で法王の地位から
下野薬師寺別当に左遷されるに至った正しい記録を残そうと
地道な研究を行ってきた。
結果、道鏡は医療技術に長けた知識人であり、治療僧として重用され、
国家鎮護や孝謙女帝の病気平癒のため熱心に写経した。、
国家を乗っ取るような人物ではなかったという善僧の姿である。
ちなみに日本の三悪人と検索すれば、足利尊氏、平将門、道鏡と出る。
http://www.geocities.jp/jm2bpm630/jinbutudoukyou.htm
道鏡は治療僧
登録:
コメントの投稿 (Atom)
蘇我馬子も悪者のレッテルを貼られていますが、単に権力争いに敗れただけで、実は天皇を守るための住居を持っていたというテレビ番組を見ました。
返信削除ところで、九州は大変ですね。これ以上被害が広がらないことを祈っています。
こんにちは。蘇我馬子もそうなんですか?道鏡の場合、いちもつが巨大だったというシモネタも入ってくるので、よけい人々の記憶の中に強欲な坊主めっ!みたいなイメージが刷り込まれのでしょう。
返信削除熊本のお隣り鹿児島もM7級の2回の地震はじめ、防災無線やテレビの地震発生のニュースが走るたびに身構えてしまいます。幸い、鹿児島市内は実害はありませんのでご安心ください。