「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2016年4月6日水曜日
読まれる広報誌
自治体が発行する市政だよりといった類のものは、相対に事務的で
内容も硬めのものが多い。
もっと市民に読んでもらうために、広報課あたりが知恵を絞って
手にとって読んでみたくなるものを作るが、極めて少数である。
ところが、福岡市の市立博物館市史編さん室が配布している
「市史だよりFukuoka」は7年前に誌面をリニューアルしてから、
「どこで手に入るのか」「もうないのか」と人気を博している。
年2回発行で8~12ページ構成だから、そんなにボリュウムはないが、
中の記事はなるほど読んでみたくなる発見が詰まっている。
7年前のリニューアル時に、史的再発見マガジンと銘打って、
専門用語を極力少なくして、職員が足で稼いだネタを、
わかりやすい記事や写真で構成しようという方向へ転換した。
その編集方針がずっと守られていて、取り上げられた場所も、
警固、桜坂、赤坂一帯とか、興味をそそるスポットが多い。
それなりに予算をつけて行う事業であるから、
読まれない広報誌では作る意味がない。
たえず市民の声に耳を傾け、発行の日を心待ちにされる
コンテンツで構成して欲しい。
http://www.city.fukuoka.lg.jp/shishi/publish_a01.html
福岡市史だより PDF版です
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿
お気軽にメッセージをお寄せください。