「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2016年5月19日木曜日
稲わらで魚を獲る
獲る漁業から育てる漁業へとは、ずじぶん昔から耳にしている。
獲ると言っても、網で獲る、竿で釣るなどいろんな漁法がある。
魚礁を海に沈めて、集まってきた魚を獲るといった方法もある。
魚礁といえば金属製やコンクリート製のものを思い浮かべる。
ところが、富山県射水市にある漁業資材、しめ縄メーカーでは、
なんと稲わらで作った魚礁を開発した。
稲わらで作ると、場所によってはヤリイカの産卵場所になるし、
キジハタなどの稚魚の隠れ場にもなる。
また、アミエビの仲間などが集まり、それを狙ってくる魚も期待できる。
稲わらはすべて海中で分解されるので環境にもやさしい。
稲わらを使えば農家にとってもありがたいし、一石数鳥になるという。
稲わらを使うという発想の原点は、ホタルイカ漁で稲わら製の漁網を
使っていた漁師から、稲わらで魚礁ができないかと持ちかけられたこと。
たしかに稲わらを漁に使うというのは、どこかで聞いたような気がする。
すぐに実践して商品化してしまうところがスゴイ!
https://www.naro.affrc.go.jp/nfri/introduction/chart/cacco20110309.pdf
稲わら長者
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