「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2016年11月21日月曜日
文庫X
数学で未知数を示す言葉「X」は、未知のものごとにも使われる。
『プロジェクトX』『ドクターX』といったタイトルでおなじみである。
今年7月下旬、盛岡市のさわや書店フェザン店に『文庫X』という本が並んだ。
タイトルや作家名がわからないよう『文庫X』のカバーがかけてあった。
カバーは本全体を覆ってあるので、中を見ることができない。
810円という価格と「小説ではない」「500ページ以上」という表記、
そして購入して同じ本を持っていた場合は返金に応じるという注意書き。
この『文庫X』が、なんと1ヶ月で700冊以上売れるベストセラーとなった。
そこで甲府市にある柳正堂書店オギノ湯村ショッピングセンター店でも、
同じ手法で『文庫X』を並べた。
すると、10月の1ヶ月間で139冊が売れ、同書店の月刊売上ナンバー1となった。
情報を与えれば与えるほど購入を拒否され、極力隠すことで好奇心と欲求を
くすぐるという手法だが、Xの中味も事前に十分吟味しておかなければ、
なんでもかんでもXというわけにもいくまい。
http://withnews.jp/article/f0161011001qq000000000000000W00o10101qq000014130A
文庫X
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