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2017年6月30日金曜日

ネットで偲ぶ



バーチャル・リアリティを使って、実際におばあちゃんや家族と
いっしょに食卓を囲んでいる雰囲気を味わえる動画ができた。
南あわじ市が配信している「バーチャン・リアリティ」である。

という記事を今年の初めに配信した。


今回の発信元は福井県越前市の長慶寺というお寺さんである。
発信する動画コンテンツは7日参りや月命日のお経。

故郷を離れて暮らす人たちは、親族の葬儀には駆けつけるが、
7日参りや月命日のたびに、わざわざ帰郷することはできない。

長慶寺の副住職は今年2月に上記のような悩みを檀家さんから聞いた。


それならということで、読経シーンを録画しユーチューブにアップして、
遠隔地でも故人に想いを馳せてもらったらどうかということになった。

アップした映像は約15分の視聴者限定の動画で、
「●●家のみなさん~」と住職が語りかけるようなイントロから
読経に入っていく。

檀家さんからも好評で、取組はじわりとひろがりを見せている。

http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/209764
月命日お経を動画配信

2017年6月29日木曜日

廃炉ロボコン



人力ではむずかしい所や、危険な場所にロボットが導入されている。

しかし、福島第一原子力発電所の廃炉作業、とりわけ溶け出たデブリを
回収し処理する作業は難航している。


その極めて難易度の高い現場で役に立つロボットづくりの一助にと、
いわき市の福島高専は「廃炉創造ロボコン」を12月に楢葉町で開催する。

今大会が2回めとなり、全国の高専に呼びかけて25チームが応募し、
15都道府県16チームの最終エントリーとなった。


ロボットのタスクは原子炉建屋をイメージした高さ5メートルの
階段の上部まで荷物を運んだり、様々な難関mが待ち受けている。

9月には第一原発構内などを見学するサマースクールも開催する。


学生たちの頭脳から画期的なアイデアが生まれるかもしれない。

http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/258553.html
第1回廃炉ロボコンの解説

2017年6月28日水曜日

星空が届く



もう40年以上前のことである。
渋谷駅前の東急文化会館のプラネタリムに入ったら中学生でいっぱい。

どうやら理科か何かの学習授業らしかった。
プラネタリウムの館員が現れ、「はい、だんだん暮れてきました」
といって照明を落とし始めた。

「星もまばたきはじめました」と言うと、天井部に星がいくつか、
どんどん暗くしていくと満天の星に。

そこで鑑賞していた生徒の一人が「東京じゃ、こんなに星は見えねえよ」
館員は照明を明るくし星の数を減らし「これくらいは見えます」
と断言する姿に大笑いしたものだった。


あれから、月日は流れたが、東京の空で星はどれほど見られるのだろうか。


一方、長野県飯田市のしらびそ高原には、多摩川精機製のATRASと呼ばれる
高感度カメラシステムが据えられている。

ATRASでは水平方向に360度と仰角が自動で切り替わる。
降りそそぐような星空はもちろん、天気や残雪の様子も確認できる。

せっかくの魅力的な映像だから、録画した映像を教育に活用して
もらおうと市教委へ提案し配信することになった。

また、ATRASそのものも観光利用向けに販売していくという。

http://atl.tamagawa-seiki.com/
ATRASシリーズ

2017年6月27日火曜日

日本酒サイダー



ノンアルコールビール、オンアルコールカクテル、ノンアルコールワイン
などノンアルコール飲料もずいぶん種類が増えてきた。

厳密に言えばノンアルコールではなく、1%未満のアルコールが含まれて
いるので、飲みすぎると酔ってしまうらしいのだが。


宮城県登米市石越町にある1927年から続く蔵元「石越醸造」と
被災企業の販路開拓などを支援する一般社団法人「カイタク」がコラボし、
同酒造の澤乃泉の酒かすパウダーを使ったサイダーを開発・販売している。

名前は「澤乃泉サイダー」で、澤乃泉の風味に近づけている。

蔵元のFBによると、「香りはびっくりするくらい日本酒で、
後味も日本酒を飲んだかのような余韻が広がります!」とある。


日本酒を使ったノンアルコール飲料の製造は難しいらしく、
サイダーならではの清涼感を引き出す透明化に苦労したという。

340ml希望小売価格270円である。

http://sawanoizumi.jp/index.html
石越醸造HP

2017年6月26日月曜日

竹馬道中



徒歩や自転車で旅する、またはリヤカー旅といったのは聞いたことあるが、
竹馬を使っての行脚は初めて聞いた。

千葉県四街道市の元中学校長飯塚進さんが、竹馬行脚を始めたのは
古希が迫った2006年から。

手づくりの竹馬で房総半島一周を手始めに東海道五十三次や奥の細道など、
これまでに歩いた距離はおよそ6000キロほど。


傘寿の節目を迎え、そろそろ終止符をということで、
今年4月に宮城県の山元町をスタートしてゴール地点の
青森市役所へ向けて歩き続けた。

飯塚さんの竹馬行脚は宿泊費の節約とともに自由に行動できるよう、
道の駅などにマイカーを駐車し、竹馬でその日のゴールへ着くと、
電車に乗り込んで車を駐車した場所まで戻るというコツコツ型。

最後の旅は今月19日、予定通り青森市役所に到達。
竹馬の面白さを子どもたちに伝えたいとの思いで始めた行脚を締めくくった。

http://karapaia.com/archives/52234214.html
生活のために竹馬を使う人たちもいた(参考)

2017年6月23日金曜日

なりきり健さん



1981年に公開された邦画「駅 STATION」の中の印象的なシーンに
北海道の増毛駅前の居酒屋がある。

高倉健扮する警察官英次と指名手配犯をかくまう桐子が切り盛りする
居酒屋「桐子」で、ここで二人は心を通い合わせる。

雪が吹きすさぶ寒々とした北の果てのポツンと寂しい居酒屋に、
ほんのひとときのあたたかい時間が流れるシーンが観る人の心を打つ。

映画ファンならずとも一度は訪れてみたい場所である。

映画にも登場する昨年12月に廃止となったJR留萌線とともに、増毛駅も
御用済みとなってしまったが、多くの人の記憶に刻まれている。


増毛町の駅前観光案内所では、冒頭の居酒屋「桐子」のセットを再現し、
2人が並んで座ったカウンターや一緒に見たテレヒなどを設置した。

カツラや衣装も用意してあり、警察官英次や桐子になりきることができる。

御用済みとなった旧増毛駅も映画撮影時の状態に復元するという。

https://matome.naver.jp/odai/2139492674430640801


2017年6月22日木曜日

イタセンパラ



イシガイやドブガイなどの二枚貝に産卵し、秋から翌春までを貝の中で
過ごし、初夏に貝から泳ぎ出て急速に成長する。
そして、秋には産卵するという独特の一生を送るイタセンパラ。


イタセンパラは体長7~8cmで、琵琶湖淀川水系と濃尾平野、富山平野に
分布しているタナゴの仲間である。

国指定の天然記念物の淡水魚で絶滅危惧種でもある。


富山県氷見市の教育委員会では、生息地の万尾川で生き物調査を行った。
調査にあたるのは「イタセンパラ守り人」として登録された市民や学生で
この日は県外組を含め15人が参加した。

調査の結果、体長1,5センチほどの稚魚が多数確認された。

イタセンパラへの理解を深めてもらおうと企画された調査で、
参加者は多くのことを学び、参加できなかった人向けには、
氷見市惣領のひみラボ水族館で市民公開講座が開かれた。

http://higashiyodogawaku.goguynet.jp/2015/06/13/itasenpara-2/
イタセンパラ

2017年6月21日水曜日

ちゃぶ台返し



ちゃぶ台返しと言えば「巨人の星」、主人公星飛雄馬の父親・星一徹を
思い出す人も多いことだろう。

今なら家庭内暴力だのと言われそうだが、肝心要のちゃぶ台を
ほとんど見かけなくなってしまった。


ちゃぶ台をひっくり返すことで鬱憤晴らしできればということで、
岩手県矢巾町のショッピングモールで「第11回ちゃぶ台返し世界大会」が
開催された。

会場には競技用のちゃぶ台が置かれ、参加者はたまりたまった鬱憤を
大きな声で叫びながらちゃぶ台をひっくり返す。


審査の基準は、ちゃぶ台に乗せられたおもちゃのサンマが飛んだ距離と、
叫んだ言葉の面白さ。

「宿題を減らせ」「浴びるほどカニが食べたい」といった言葉とともに
ちゃぶ台がひっくり返され、会場は爆笑につつまれた。

https://ameblo.jp/hiratakagu/entry-11934465275.html
星一徹は「ちゃぶ台返し」を何回やったんだろう?

2017年6月20日火曜日

やはり、猿に犬



神戸市を北へずっと上っていって京都府との境に篠山市というまちがある。
市内では5群190匹のニホンザルが確認されていて農作物の被害が頻発する。

田畑のまわりの電気柵を張り巡らすなど対策をとってはいるものの、
敵はサルものヒッカクものである。


なかなか効果が上がらず、サルを追い払うモンキードッグの投入となった。
すでに14匹のモンキードッグが活躍中で、今回はリキ号が認定を受けた。

リキ号…名前からして、なんか頼りになりそうである。

リキ号は3歳オスの柴犬で、サルを追い払う訓練を受けてきた。
認定テストをパスして、首には認定ドッグの証であるオレンジ色の首輪が。


犬猿の仲とはいうが、やはりサルはイヌの顔を見たくないのだろうか?

https://matome.naver.jp/odai/2135439288067528601
モンキードッグって何?

2017年6月19日月曜日

生きた化石とハイテク



国の天然記念物で絶滅の恐れのあるオオサンショウウオ。
日本固有種で世界最大の両生類である。

スイスで発見された3千万年前の化石と今の姿がほとんど変わっていない
「生きた化石」とも呼ばれている。


このオオサンショウウオの繁殖実験に取組んでいるのが、
島根県邑南町にある瑞穂ハンザケ自然館。

2000年に開館した同自然館では2013年から3年連続で、自然光や外気温の
影響を受ける半屋内の水槽で人工の産卵と孵化に成功している。


2016年には半屋内ではなく完全に外部と遮断した完全室内で試みたが、
産卵の兆候はなく失敗に終わった。

原因をさぐっていくと光量不足ではないかとの仮説に行き着き、
今年は20本の蛍光灯に加え、LED5個を加えてチャレンジする。

LEDは養殖鮎の電照飼育などに使われていて、
最先端の科学の灯りが生きた化石繁殖の決め手となるのか興味深い。

http://www.ohtv.ne.jp/~mizuho-hanzake/
瑞穂ハンザケ自然館

2017年6月16日金曜日

食べて守る



ブラックバスやブルーギルなど外来種の魚は嫌われものである。
千曲川では10年ほど前から、ブラックバスの仲間であるコクチバスが増殖。

昨年のアユの友釣り期間に、コクチバスを釣り上げる客が多くて、
遊漁券を販売する地元の川魚料理店に苦情が寄せられた。


上田市の上小漁業協同組合では週一回、組合員がコクチバスを釣って
駆除に努めている。

その駆除法だが、獲って処分するのではなく、料理として楽しもう
というキャッチ&クッキングを実践している。

現在3種類のメニューを開発し、秋にはコクチバス釣り大会に合わせて
料理教室を開催して調理方法を普及していくとか。

実際に食べてみると、ニジマスに似た味わいで臭みも少ないらしい。


キャッチ&リリース、キャッチ&クッキング、その使い分けで、
人と生き物のいい関係が築いていける。

http://www.aqua.stardust31.com/suzuki/sunfish-ka/kokuti-bas.shtml
コクチバス

2017年6月15日木曜日

芝居は終わった


墓地に並んだ墓というのは、だいたい似通ったものが多いが、
時おり、ト音記号をあしらった今風のモニュメントなどもある。


沖縄の那覇市小禄の墓地に出現したお墓は、まるで宇宙基地を思わせる。

琉球の民家の典型的な建築様式である門と母屋との間に設けられる
ひんぷん(目隠し)は数種類のブロックで囲い、お墓の屋根には
鉄パイプや鉄骨が複雑に組み上げられ要塞といった趣である。

そして、お墓の入口には「ACTA EST FABULA」の文字。
ラテン語で(芝居は終わった)を意味するという。


このお墓をデザインしたのは彫刻家の能勢孝二郎さんで、
2009年に他界した両親の「お墓をお願いね」の言葉にこたえたものだ。

お墓のてっぺんと先端、それに敷地の角にはソテツが植えられている。
そのソテツは、もともと奄美大島出身の両親が沖縄へ出て来る際に、
わざわざ奄美から持ってきた思いのつまったもの。

デザインは斬新だが、眠る人の物語を後世へと伝えるお墓である。

http://ryukyushimpo.jp/photo/entry-502678.html
まるでSFの世界

2017年6月14日水曜日

寝ていて人を起こすことなかれ



幕末と言えば、志士と呼ばれる人たちが東奔西走して
回天の大事業に挑んだというイメージで語られがちである。

それはそれでいいのだが、大多数の人たちは農業や商いに励み、
農民であれば米や野菜など日々いかに収量を確保するかに明け暮れた。


1845年秋田の小泉村に生まれた石川理紀之助は中堅地主の三男で、
農作業のかたわら勉学にいそしんだ。

明治になると、卓抜した農業知識を請われ県の農政に従事し、
米の質の改善指導、種子交換会(現在の種苗交換会の前身)創設、
歴観農話連の結成など地域に即した農業指導に努めた。

晩年も病に鞭打って、農業の発展に尽くした。


石川の言葉に「寝ていて人を起こすことなかれ」というのがある。

自分が寝ているのに、他の人を起こして使うなんて考えないで、
自らが起きて頑張れという意味である。


こうした郷土の農聖の功績に思いを馳せ、田植え体験をしようと、
秋田県潟上市昭和豊川山田のNPO法人草木谷が呼びかけた。

田植え体験には大豊小学校の5年生38人が参加し、
地元農家の指導を受けながら10アールの田んぼに稲の苗を植えた。

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201705/20170526_45040.html
農聖しのんで田植え

2017年6月13日火曜日

あえてパラパラ



デジタル全盛にあって、なんでもかんでも映像にしてyooutube等に
アップしてしまうというのが今日的である。

映像にしてしまうと、いちいち文字を読まなくても音声が聞こえるし
ぺーじをめくらなくても画面が流れていく。

しかし、目を使う、手を使うことで心に残るものもある。


たとえばパラパラ漫画、一枚一枚紙がめくれるたびに、
デジタルにはない手作りの味わいがあって何度も見たくなる。

そのパラパラ漫画を取り入れた中・高校生向けの教材「パラパラ写真集
(アカハライモリ)」が完成した。

作ったのは富山第一高校自然科学部の生徒で、イモリの産卵期に10分に
1回撮影できるカメラを使って、成長過程を写真に収めた。

以前は映像をDVDに焼き付けていたが、魚津水族館の職員の提案で、
パラパラ漫画にすることに。


パラパラ写真集は理科用品販売会社から商品化の話があり、
4月から販売されている。

http://www.tomiichi.ed.jp/club/culture_club/science/
富山第一高校自然科学部

2017年6月12日月曜日

オムライス街道



高知県高岡郡日高村は高知県の真ん中あたりに位置し、人口は5200人ほど。

”歴史とメダカの里”というのがキャッチフレーズだが、
日高村にはオムライス街道なるものがある。


日高村は高糖度のトマト「シュガートマト」の産地で、
シュガートマトを共通の素材に、各店がそれぞれ自慢のオムライスを
提供する取り組みとして「ひだかオムライス街道」が始まった。

国道33号線沿線を中心に、2014年1月6店舗からのスタートだった。
初年度は3万8千食、翌年は6万6千食、さらに翌々年は7万食となった。


たこ焼き風あり、中華風あり、和食の丼ものようなアレンジもあり、
各店がそれぞれに工夫をこらしたオムライスでもてなしてくれる。

店舗数も11店舗となり、これまで発行してきた「オムライス街道新聞」の
直近号は特大号として3年間の歩みをふりかえっている。

また、オムライス街道の応援ソング「トマトの神様」の
ミュージックビデオも完成した。

子どもから大人までファン層の多いオムライス。
オムライス街道のヒットで村に笑顔が戻った、と戸梶村長は微笑む。

https://www.hidaka-omuraisu.info/
オムライス街道

2017年6月9日金曜日

ばかうけ



新潟県北区にある栗山米菓は三日月型の煎餅「ばかうけ」を1990年に
発売し、看板商品として今に至っている。

米の形をイメージしたものだが、この煎餅がハリウッドのSF大作
「メッセージ」に出てくる宇宙船にそっくりだと話題になっている。


映画配給会社のソニー・ピクチャーズエンタテインメントは、
宇宙船にばかうけを合成したコラボポスターを作成した。

メッセージの監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督もネットのインタビュー動画で
「宇宙船のデザインは、ばかうけに影響を受けた」とジョークを飛ばし、
こちらもばかうけで、映画は5月19日から日本で公開されている。


栗山米菓もメッセージ人気にあやかろうと、同社の敷地内の「ばかうけ神社」
に映画のヒットを祈願し絵馬を奉納した。

双方の思惑が、うまく叶えばいいのだが…

http://www.befco.jp/bakauke/lineup/standard/
ばかうけ

2017年6月8日木曜日

マララさんからの手紙



マララ・ユフザイさんといえば、世界じゅうの少女の教育向上を訴えて、
ノーベル平和賞を受賞した人である。


このマララさんから高知県の大豊町中学校宛に手紙が届いた。

手紙には〈一人一人が変革の力になれる。言葉の力を信じて。
あなた方は私と共に、私はあなた方と共にある〉などとつづられ、
直筆のサインが添えられていた。

これは大豊町中学校の3年生14人が、今年3月にマララさん宛に書いた
手紙の返信で、子どもたちは驚きとともに感激しきりである。


大豊町中学校では英語教育に力を入れており、オーストラリアへの
10日間のホームステイや町のパンフレットの英訳等に取組んでいる。

マララさんへの手紙もその一環で、今年は14人全員が英文でつづり、
マララ基金宛に投函していた。

まさかの返事が、子どもたちには大きな力となる。

http://www.asahi.com/topics/word/%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%A6%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%B6%E3%82%A4.html
マララ・ユスフザイさん

2017年6月6日火曜日

タマネギ同盟



「べと病」という野菜に発生する病気がある。

キュウリ、タマネギ、ほうれん草、ブドウ、レタス、キャベツ
などがかかりやすく、葉の裏側にカビが発生するのが特徴だ。


昨年は西日本で流行し、全国で2番めのタマネギの産地である佐賀県は
大打撃を受けた。

前年比4割減という記録的不作で、佐賀県ほどではなかったが、
全国で生産量3位の兵庫県でも、べと病に泣かされた。


そこで、佐賀県と兵庫県がタッグを組んで、べと病防除のための研究や
技術開発に乗り出した。

よく発生する病気なのに、べと病に関する本格的な研究は、
ここ60年ほど行われていなかったので、歴史的な研究になると意気込む。

研究には佐賀県農業試験研究センター、兵庫県立農林水産技術総合
センター、佐賀大学などが参画し、生態解明や防除技術の開発を進める。


競うばかりではなく、お互いが手を取って悩み事にチャレンジする。

農業にとどまらずいろんな分野で、県境や国境を超えたコラボが進めば
世界はもっと輝くはずなのだが…

http://yasaitosyokubutsubyoukitaisaku.com/byoukinosyurui/betobyou.html
べと病

2017年6月5日月曜日

段駄羅(だんだら)



なにも小説、詩歌、短歌、俳句などが文芸ではない。
地方には、地方ならではの文芸が受け継がれている。

たとえば、薩摩狂句。鹿児島弁でつくる狂歌で、鹿児島弁にかなり
堪能でなければ詠めないし、歌を理解できない。


石川県輪島市には「段駄羅(だんだら)」という伝統の文芸がある。

どういうものかというと、字数は俳句と同じ5・7・5であるが、
真ん中の7音に二つの意味をもたせなくてはならない。

たとえば「朝市に 輪島元気に 腕まくり」であれば、
「輪島元気に」の7文字に「わし負けん気に」がかけててある。

なかなか頭を使う文芸だが、輪島段駄羅保存会を中心に
言葉遊びを楽しんでいる。


輪島には名物の朝市があるが、朝市に出店する食品スーパー
「サン・フラワー」の社員らが今年1月に「食べる段駄羅愛好会」
を結成した。

愛好会は朝市に並ぶ食材などを段駄羅の題材にして詠み、
秀句を店頭に張り出し朝市のお客さまに関心をもってもらおうという
活動を開始した。

「店頭で 味見・佃煮 香炉買い」
つくだ煮を扱う店に貼り出された段駄羅で、「味見・佃煮」の部分に
「脚三つ九谷」とかけてあるが、やや難易度が高いか?

http://noto-satoyamasatoumi.jp/detail.php?tp_no=86
段駄羅

2017年6月2日金曜日

フランスに挑む



兵庫県の播州地方では1700年代に綿花の栽培が始まった。
その綿花を使って草木染料で染めた生活衣料が生み出されていく。

そして1792年、現西脇市日延町の大工で飛田安兵衛という人が、
京都の西陣から織機製作の技術をもってくる。


そこから生まれた播州織は江戸時代末期には工場制手工業の段階に達し、
産地が形成されていく。

明治、大正、昭和と流通の拡大や機械化によって生産は増えるが、
1990年頃から経済状況の変化や外国製品の台頭で減少し始める。


伝統ある播州織りをなんとかしなくちゃということで、
織布職人みずからがフランスの一流ファッションブランドの本社へ出向き、
生地の売り込みを行う。

チャレンジするのは遠孫織布社長の遠藤由貴さん、小円織物3代目
小林一光さんで、プレゼンテーション用のサンプル作りなどを開始。

遠藤さんは立体的な生地を中心に、小林さんは戦前からある柄や
ポップな色使いの生地を紹介していくという。

ファッションの本場フランスで、どんな評価が下されることだろう。

http://www.banshu-ori.com/index.html
播州織

2017年6月1日木曜日

よみがえる三ツ星



夜空を見上げて、数ある星座の中でもわかりやすいオリオン座。
4つの星で囲んだ四角の中にキラキラ輝く三つの星が並んでいる。

オリオンはギリシャ神話に登場する美男子で巨人の猟師。
女神アルテミスの怒りにふれて殺されたとも、さそりに刺されて
死んだともいわれる。死後、天に昇って星座となった。

その見た目の美しさと、オリオンにちなむ物語から、
童話などの創作物のモチーフになることも多い。


沖縄でオリオンと言えば、真っ先に思い浮かべるのはビールである。

「オリオンビール」は昭和32年に設立された沖縄ビール株式会社が、
翌々年に製造販売を開始したビールのブランンド名である。

「Orion」というアルファベットのロゴの上には赤の三ツ星が並んでいる。


このオリオンビールが、1970~80年代に沖縄県内で人気を博していた
オリオンサイダーを1年間限定で販売する。

復活したサイダーは当時のレシピを参考に、甘さ控えめにするなど、
今の時代に合った工夫を施した。

清涼飲料などの口当たりや味わいは、若い頃に飲んだ記憶として
刻まれることが多く、再び口にするとなつかしさでいっぱいになる。

飲んだ後に、オリオンの三ツ星が脳裏によみがえるだろうか。

https://www.orionbeer.co.jp/happypark/index.html
オリオンサイダー復刻