「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2017年6月15日木曜日
芝居は終わった
墓地に並んだ墓というのは、だいたい似通ったものが多いが、
時おり、ト音記号をあしらった今風のモニュメントなどもある。
沖縄の那覇市小禄の墓地に出現したお墓は、まるで宇宙基地を思わせる。
琉球の民家の典型的な建築様式である門と母屋との間に設けられる
ひんぷん(目隠し)は数種類のブロックで囲い、お墓の屋根には
鉄パイプや鉄骨が複雑に組み上げられ要塞といった趣である。
そして、お墓の入口には「ACTA EST FABULA」の文字。
ラテン語で(芝居は終わった)を意味するという。
このお墓をデザインしたのは彫刻家の能勢孝二郎さんで、
2009年に他界した両親の「お墓をお願いね」の言葉にこたえたものだ。
お墓のてっぺんと先端、それに敷地の角にはソテツが植えられている。
そのソテツは、もともと奄美大島出身の両親が沖縄へ出て来る際に、
わざわざ奄美から持ってきた思いのつまったもの。
デザインは斬新だが、眠る人の物語を後世へと伝えるお墓である。
http://ryukyushimpo.jp/photo/entry-502678.html
まるでSFの世界
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