「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2017年6月2日金曜日
フランスに挑む
兵庫県の播州地方では1700年代に綿花の栽培が始まった。
その綿花を使って草木染料で染めた生活衣料が生み出されていく。
そして1792年、現西脇市日延町の大工で飛田安兵衛という人が、
京都の西陣から織機製作の技術をもってくる。
そこから生まれた播州織は江戸時代末期には工場制手工業の段階に達し、
産地が形成されていく。
明治、大正、昭和と流通の拡大や機械化によって生産は増えるが、
1990年頃から経済状況の変化や外国製品の台頭で減少し始める。
伝統ある播州織りをなんとかしなくちゃということで、
織布職人みずからがフランスの一流ファッションブランドの本社へ出向き、
生地の売り込みを行う。
チャレンジするのは遠孫織布社長の遠藤由貴さん、小円織物3代目
小林一光さんで、プレゼンテーション用のサンプル作りなどを開始。
遠藤さんは立体的な生地を中心に、小林さんは戦前からある柄や
ポップな色使いの生地を紹介していくという。
ファッションの本場フランスで、どんな評価が下されることだろう。
http://www.banshu-ori.com/index.html
播州織
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