「地方の時代」という言葉はなつかしい。というか、手垢がつきすぎた。 中央VS地方の図式で見られ、ほとんどが地方の負け。 あまり負け続きじゃあ面白くないだろうと、 地方創生などといったおまじないの言葉で政府が地方をなぐさめる。 でも、そんなものはどこ吹く風で、がんばっている人たちがいる。 ないならないで、知恵を出す。知恵がなければ汗を流す。 ちょっと気になる地方をウォッチしてみたいと思う。
2017年6月5日月曜日
段駄羅(だんだら)
なにも小説、詩歌、短歌、俳句などが文芸ではない。
地方には、地方ならではの文芸が受け継がれている。
たとえば、薩摩狂句。鹿児島弁でつくる狂歌で、鹿児島弁にかなり
堪能でなければ詠めないし、歌を理解できない。
石川県輪島市には「段駄羅(だんだら)」という伝統の文芸がある。
どういうものかというと、字数は俳句と同じ5・7・5であるが、
真ん中の7音に二つの意味をもたせなくてはならない。
たとえば「朝市に 輪島元気に 腕まくり」であれば、
「輪島元気に」の7文字に「わし負けん気に」がかけててある。
なかなか頭を使う文芸だが、輪島段駄羅保存会を中心に
言葉遊びを楽しんでいる。
輪島には名物の朝市があるが、朝市に出店する食品スーパー
「サン・フラワー」の社員らが今年1月に「食べる段駄羅愛好会」
を結成した。
愛好会は朝市に並ぶ食材などを段駄羅の題材にして詠み、
秀句を店頭に張り出し朝市のお客さまに関心をもってもらおうという
活動を開始した。
「店頭で 味見・佃煮 香炉買い」
つくだ煮を扱う店に貼り出された段駄羅で、「味見・佃煮」の部分に
「脚三つ九谷」とかけてあるが、やや難易度が高いか?
http://noto-satoyamasatoumi.jp/detail.php?tp_no=86
段駄羅
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿
お気軽にメッセージをお寄せください。